姉飼
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感想・レビュー(141)
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全ての謎に対して回答を用意するのが正しい訳ではないけど、もう少し説明というか描写してほしいと感じる部分が全編にありました。考察好きは好きなのかも
短編集。汚い・臭い・痛い・グロい・エロい・変態・依存が揃ってるのに後味悪く感じないのは私にホラー耐性がついたからなのか、意外にもあっさり読めた。表題作で串刺しの姉が祭りの夜店に出ている狂気の光景から目が離せない、人間の隠された欲望が垣間見えた部分が印象的。『妹の島』のむせかえる程強くなっていく果実臭の描写も良かった。
どこかの書評で見て、手に取った。表題作はこれでもかというキモキモさが盛り込まれなかなか読ませたが、それ以外の作品はそれなり。特に後半２作品は、作者本人も持て余しちゃってる感がすごい気が、まとめ切ってない。今後の洗練に期待といったところです。
異常が普通の世界観。純粋な子供が読んだら勘違いしかねないので、小中学生にはオススメできない。エグい表現が苦手な人にも不可。エグくても未知の世界が見たい怖いモノ好きな人に薦める。
★★☆☆☆図書館本。第10回日本ホラー小説大賞。表紙のせいか映像が思い浮かぶ話だった。ホラーというかひたすら不気味で気色悪い。それが意図であろうが見た事ないのに見えるようでしたよ、ぎょえええッ。
日本ホラー小説大賞受賞作。表題作が１番良かった。脂祭で串に刺されて売られている「姉」に子供の頃魅せられた青年の話。姉、脂祭や蚊吸豚や変な刑事などぶっ飛んだ設定とグロテスクな世界観が凄い。他の３作も何とも不思議な世界観。
読友さんオススメ本。「姉飼」というすごいタイトル。もしかして、私があの、3児の子供を持つ、姉を飼うってことですか！（ちげーよｗ）串さしの姉を飼う！すごい！苦渋の表情を見せる姉を飼ったら二度と姉なしでは生きられない。姉を飼いたいとそれ以外いらないところが面白かった。人が狂っていく様がもっと書かれているとなおよかった。でもなぜ姉なんだろう。素朴な疑問。女性なのはわかるが、なぜ？ジャングルジムは優しくていい話かと思ったら最後におうってなった。後の二つが正直よくわからなかったのでまた再チャレンジしたい。
読んでくださり、ありがとうございます！確かに、どうして姉なんでしょうね。こういう雰囲気なら姉より妹の属性の方たちの方が萌えるような気もするのですが、兄か弟を飼うとしたら私は兄が良いので、やはり姉には何か擽るものがあるのかもしれません（笑）。この本は淡々とした短編が多く、次の「壊れた～」はなかなかテンション高くて私は好きです。そちらもぜひ♪
みやさん、こちらこそ紹介してくださりありがとうございます。これが日本ホラー大賞だとは知りませんでした。読んでいて、これB級っぽいｗと思っていたら、選評にも書いてありました。私も兄か弟がいいですが、飼うなら弟がいいです。（飼うのかｗ）どうして姉なのかは謎ですね。妹なら萌え、姉なら恐怖を。あ、姉の方がぎゃーと串刺しされながら叫ぶときに迫力がありそうだから？ｗそれとも姉に対して何かただならぬ何かあるのかしら。この方、短編が多いんですね。「壊れた～」も読んでみます。
遠藤徹 著「姉飼」、２００３．１２発行、この作品はホラーのジャンルなんでしょうか。ホラー小説大賞受賞だそうです。私には「意味不明」な作品でした・・・。
全体的に気持ち悪い描写が多い作品。独特の設定に惹かれ、ページを読む手が止まらなくなる。しかし読んだ後、何やらしっくりこない。内容に対してオチが弱い気がする。あまり記憶に残らないだろうなぁ。少し残念。
異形へのフェチ愛を感じる小説だった。グロテスクで歪んだ世界を描いているけど、安定感があって読みやすい。表題作の「姉飼」も良かったけど、「妹の島」は設定からして好き。短編ではもったいない気がした。日常から一歩道を間違えると、こういう世界があるのかな…とちょびっと怖かった。
☆☆☆ 極めてグロテスク。設定が凄いので惹きつけられるものの、肝心の文書が平易すぎて、この世界観が奇妙に浮いたものになってしまう。ホラー短編作家としては文章で独特の世界観とノスタルジーを現出させる朱川湊人氏や、土着的なおどろおどろしさを表現する岩井志麻子氏に軍配が上がる。
初読み作家さんです。ホラー小説大賞という事で ホラー好きな私は図書館で借りましたが ホラーと言うか なんとも不思議な世界に紛れ込んだ感じでした。正直 私にははまらなかったな。
ビブリオバトルでチャンプ本になっていた「姉飼」をやっと読了。短編集なのもあってか、さっと読めた。表題作は「姉」という生物が縁日で売られている、という世界観を補強する、脂祭りや蚊吸豚、下世話な民俗学者などの小道具が面白かった。それぞれ妙なリアリティがあり、異世界にすんなり入っていける。「キューブガールズ」なんかこのネタ他でも見たことある気がする。「ジャングル・ジム」恋はジャングルジムをも狂わす。「妹の島」舞台設定が本格ミステリっぽくて楽しい。中編書けそうなネタを惜しげも無く短編に入れてきた感じは嫌いじゃない
短編が四つ。やはり強烈なのは表題作。姉の描写になんなんだこれはっ！と思わず読むのを中断してしまった。姉もさることながら、「脂祭り」「蚊吸豚」の独特な風習のような物も強烈でなんなんだこれはっ！と読むのを中断してしまった。黒いゾクゾク感、黒いワクワク感、黒いダークネス感。しかし、こんな小説嫌いではない。(かといって凄い好きではないけれど)あと『ジャングル・ジム』。意表を突く序盤にちょっといい話かと思いきや…。あらためて表紙見るとやっぱきてるなコレ(笑)。
たまに非現実的な小説が読みたくて手に取った一冊。各話ごと色が全く違い、どこか優しい話、切ない話等々。「姉飼」では姉への異常な扱いが当然の如く話が進む。「ぼく」の歪んだ愛情は最後まで理解出来なかった。出来なくて良かった(笑)全体的に読みやすく（虫の描写以外）どんなに設定が突飛でも共感出来る部分もあり良かった。また、シリアスな場面で「ピザを食べる代わりに鎌を食わされる羽目に」など所々笑ってしまった。なんだかんだ良い本だなぁと油断して読み進めていたら最後、「しまった！」
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