提督の憂鬱 作:sognathus
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今回は提督よりは先に誰も来てなかったらしく、後ろから彼に呼びかける4人の賑やかな声に振り向きます。
そして暫し言葉を失いました。
金剛「大佐ァ!」
比叡「大佐、今日は宜しくお願いします!」
霧島「お待たせしました。大佐」
榛名「すいません。待たせてしまいました?」
提督「......」
霧島「大佐?」
提督「金剛と榛名は眼鏡を掛けて来たのか......伊達か?」
金剛「イエース! これもオシャレの一種だっテ比叡が言ってマシタ!」
榛名「私も同じ理由で......。大佐、その......似合ってますか?」
提督「ああ。2人ともなかなかのものだと思う。榛名は淑やかさに磨きが掛かった感じがする」
榛名「淑やかだなんて、そんな......♪」フルフル
金剛「ねぇ大佐、ワタシはワタシは!?」ピョンピョン
提督「お前は、髪を全部下ろしてストレートにした所為でもはや別人だな。メガネの効果もあって非常に大人しそうな印象だ」
金剛「大人しいっテ、お淑やかってことデショ? やったネ♪」
提督「ああ、その通りだ。だが、だがな金剛」
金剛「hm......?」
提督「なんでお前だけ学生服なんだ?」
比叡(あ、やっぱり)
榛名(やっぱり気になりますよね......)
霧島「? 何か問題でもあるのですか?」
金剛「そうヨ! これ、凄く pretty じゃナイ?」
比叡「ごめんなさい大佐。お姉様何故かそれを凄く気に入っちゃって......」
金剛「日本の女子コーセーはセンスがいいネ♪」クルクル
提督(......せめて霧島が教師っぽい格好だったらな)
霧島「た、大佐。私をそんなに見つめてどうしたんです?」ポ
提督「いや、なんでもない」
提督(それにしても......)
・金剛:女子高生の夏の制服、ストレートパーマ&眼鏡
・比叡:ノースリーブのシャツ、薄いチェックのミニスカート
・霧島:デニムのショートパンツ、黒のインナー、半袖のレースのカーディガン
・榛名:水色のノースリーブワンピース(腰に白いリボン)ポニテール&眼鏡
提督(一様に恰好が異なるが、元々の素体が良いから結局よく似合っている)
提督「大したものだな」ボソ
榛名「大佐?」
提督「ん、ああ悪い。さ、行こうか」
金剛「大佐、手繋ぎまショウ♪」ギュ
比叡「あ! じゃ、じゃぁわたしは左手......」ギュ
霧島・榛名「う......」
提督「......交代で代ってやれ」
――数分後
霧島「私達の番ですね♪ では、大佐」グッ
提督「む......」
金剛「な......!?」(う、腕を組んだ!)
榛名「......失礼しますね」グイ、フニィ
提督「おい」
比叡「ええ!?」(あ、当ててる......当ててるよね、あれ!)
霧島「さぁ行きましょうか」シレ
榛名「そうですね♪」ニコニコ
金剛・比叡「うー......」
提督(なんだこれ......)
~映画館
提督「まずは映画か......」
金剛「大佐、どうしたノ?」
霧島「この映画はお嫌いでしたか?」
提督「いや、そうじゃない。せっかくの機会なのに、いきなりただずっと観ているだけになるぞ?」
比叡「雰囲気を楽しむのもデートの一環ですよ、大佐」
榛名「榛名は大佐と一緒にこれが見たいです♪」
提督「そうか。分かった」
~劇場内
金剛・比叡「zzz......♪」
提督(上映開始数分で2人揃って俺の膝を枕にして寝た......)
榛名「大佐......ちゅ......ん......」スリスリ
霧島「榛名、ずるい......わよ......。ん......」スリスリ
提督(後ろの二人は周りが暗い所為か大胆に甘えて来る......)
提督「......」(映画に集中できん......)
――数時間後
榛名「面白かったですね♪」
霧島「そうね。なかなか良かったわ」
金剛「ふぁぁ......寝ちゃったネ」コシコシ
比叡「くぁ......んむ......おはようごじゃます......」ムニャ
提督「......」(この中に映画の内容をちゃんと覚えてる奴はいるのか......?)
~喫茶店
提督「俺の驕りだ。何でも好きなのを食べろ」
金剛「ワオ! thank you ネ、大佐♪ じゃぁアールグレイお願イ♪」
比叡「あ、わたしハンバーグ!」
霧島「エスプレッソお願いします」
榛名「そ、ソーダ......」カァ
提督「せめてメニューを見てから決めろ。セットもあるぞ」
~夜、鎮守府前砂浜
提督「宵も深まったな......ベタではあるが、ここで暫く休んでから帰ろう」
金剛「Oh......前に遮るものがないカラ、空を凄く広く感じるヨ」キラキラ
榛名「素敵です......」
霧島「流石大佐♪」
比叡「夜戦では空なんか全然集中して見れないもんね......こんなに大きかったんだ......」
金剛「ねぇ大佐......」
提督「ん?」
金剛「泳が......ナイ?」シュル......パサ
比叡「お、お姉様!?」
霧島「榛名、止めて!」
榛名「///」プシュー
提督「金剛、やめておけ」
金剛「Why? 下着も水着も隠シてる面積は一緒ヨ?」
提督「防水性が違うんだ。風邪をひくかもしれない。やめるんだ」
金剛「ワタシ魅力ないカナ......」グス
提督「結論を飛躍させるな。そうじゃない。心配だからやめて欲しいんだ」
金剛「大佐......わかりまシタ」
提督「うむ。それじゃあ、そろそろかえr」
金剛「次は水着持ってくるカラ next time は夜の海を一緒にシマショウ♪」
霧島「シ、シマショウってなんですか!? 泳ぎですよね!? そうですよね!?」
比叡「あ......じゃ、じゃぁその時はわたしも......」
榛名「榛名も行きますから! 大佐!」
提督「お前たち、帰る時くらい大人しくしないか」
少しあっさりでしたかね。
テンポを考えてまとめてみました。
私服姿......絵にしたいですね......いつ描くか分からないけど。