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【一般スポーツ】

元四中工サッカー部監督樋口さん ヴィアティン三重強化部長就任

2019年4月2日 紙面から

強化部長兼アカデミーダイレクターに就任した樋口さん=三重県桑名市のヴィアティン三重クラブハウスで(牧原広幸撮影)

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 日本フットボールリーグ(JFL)のヴィアティン三重が1日、昨季限りで四日市中央工高監督を退任した樋口士郎さん(59)が強化部長兼アカデミーダイレクターに就任すると発表した。同日、三重県桑名市のクラブハウスで会見し、悲願のJリーグ加盟に意欲十分。全国にわずか3県のプロスポーツクラブ空白県を脱却し、県民約180万人の視線を独り占めにする。

 高校サッカーの名将が新天地に選んだのは、地元JFLクラブだった。1995年から24年間監督を務め、2011年度には全国選手権で準優勝。日本代表経験のあるFW浅野拓磨(ハノーバー=ドイツ)らを育てた手腕と眼力を、三重初のJクラブ誕生へ注ぐ。

 「三重の中でJリーグに一番近いチームだと思っている。『やるぞ』という新入団選手のような気持ちでいる」

 三重の悲願だ。現在、野球(プロ、独立)、サッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグのいずれのプロクラブも持たない県は和歌山、宮崎、そして三重。第1号となれば、小さな子どもからお年寄りまでの注目を集められる。

 加盟には施設、観客動員、成績(JFL4位以上)などの要件をクリアする必要がある。難題なのが、原則5000人以上(J3)の収容が可能なホームスタジアム。同席した後藤社長は「努力を続けている」とし、新スタジアム、既存施設の改良の両面で検討中であると明かした。

 樋口さんは高校はもちろん大学、プロとの人脈を生かし、新設された強化部長として選手獲得などを担当。育成トップのアカデミーダイレクターも兼任する。「高校の育成とは違う。鬼にならないといけない部分は絶対に出てくる」。校舎を飛び出し、三重県サッカーを新時代へ推し進める原動力となる。 (牧原広幸)

 

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