【プロ野球】DeNA・上茶谷VSヤクルト・原 東洋大OB対決!2019年4月2日 紙面から
◆上茶谷「自分の球投げるだけ」DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)が東洋大時代の先輩との対戦を心待ちにした。2日のヤクルト戦に先発予定で、1年時に4年だった原との先発対決がデビュー戦となる。 大学1年時、3つ上の先輩エースは東都リーグ入れ替え戦でチームの1部昇格に導いた。「雲の上の人の存在。投げ合える日が来るとは思っていなかった」。大学時代はめったに話をする機会はなかったが、ブルペンで投げているときにアドバイスを受けたこともあったという。 1日は横須賀市の2軍施設で最終調整。真っすぐを中心に24球を力強く投げ込んだ。翌日に控えたプロ初登板にも「不安もないですし、自分の球を投げるだけ」。大学時代に慣れ親しんだ神宮だけに、余裕すら感じさせた。 東洋大で同学年だったソフトバンクの甲斐野は、開幕戦のリリーフ登板で勝利投手になった。こちらは先発で、セ・リーグの新人勝利一番乗りがかかる。三浦投手コーチは「オープン戦でいい投球を見せてくれていたので、行けるところまで行ってもらいたいね」と期待を寄せた。大学の先輩に白星は譲らない。 (石井智昭) ◆原「勝負するのは相手打線」ヤクルト・原樹理投手(25)が1日、後輩ルーキーの挑戦状を軽く受け流した。今季初先発する2日のDeNA戦(神宮)で投げ合う相手は、東洋大で3学年後輩だった上茶谷。2年連続で本拠地開幕戦に先発する右腕は「勝負するのは上茶谷じゃなくて相手打線」と涼しい顔だった。 さらにプロ1年生を「ほめ殺し」でいなした。2016年にドラフト1位で入団した原は「上茶谷は(大学)1年の時から真っすぐに伸びがあって、いいピッチャーだと思っていた」と不敵な笑み。DeNA期待の即戦力右腕を「僕より彼の方が上。胸を借りるつもりで頑張ります」とヨイショした。 この日は神宮こぶし球場で調整。「1年間、自分のためじゃなく、チームのためにやりたい」。新人年から2勝、3勝、6勝とステップアップしてきた原。後輩との投げ合いから4年目の好スタートを切る。 (小林良二)
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