元号をまたいで白星を積み重ねる。巨人のドラフト1位左腕、高橋優貴投手(22)が1日、「平成」の間にプロ初勝利を挙げると誓った。平成最後のルーキーに残された猶予は1カ月。「平成で(プロの)マウンドに立てる可能性がある。早く勝ちが欲しい」と意欲的に語った。
伝統の一戦となる4日の阪神戦(東京ドーム)での初先発が濃厚で、「自分も小学生のころ観に行ったことがある試合。マウンドに立てることを感謝しながらプレーしたい」と夢舞台を心待ちにする。もちろんチームの勝利が優先だが、「チームが勝つことに全力を注いだ中で、自分に勝ち星がつけば」ともくろむ。
1日は川崎市のジャイアンツ球場で練習後、サイン色紙に「平成でも令和でも勝つ」としたため、桜の木の下で写真撮影に応じた。平成に別れを告げる勝利で、プロとして歩み始める。 (小林孝一郎)