3日の先発が予想される吉見は、丸が抜けた打線にも警戒を怠らなかった。「丸が故障でいなくても強かったし、(鈴木)誠也がいなくてもカバーする人はたくさんいた」。広島打線の層の厚みを指摘し、攻略法をこう明かした。
「全部をアウトにすることは難しいけど、ヒット3本でも0点なこともある。0点に抑えられるようにするのが目標」。単打ならば大ケガにはならない。抜群の制球を誇る右腕なら、それが可能だ。
この日はナゴヤドームのマウンドから加藤を相手に投球練習し、約50球を投げた。「今更、何をどうこうするとかはない。1球1球しっかり考えながら、悔いのないように投げたい。先を見ずに今を大事にするだけ」。入念な準備を整え、まずは14年目の初勝利を目指す。 (高橋雅人)