新元号は「令和」 200年ぶりの生前退位で=日本
日本政府は1日、平成に代わる新元号を「令和(れいわ)」と発表した。新天皇の即位に伴い、5月1日午前0時から切り替わる。天皇の退位に伴う改元は憲政史上初めて。
菅義偉官房長官は1日の記者会見で、大望の新しい元号を発表した。
その後、安倍晋三首相も会見を開き、「令和」について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。
現在85歳の天皇陛下は、高齢を理由に生前退位する意向を固め、息子の皇太子徳仁親王に譲位することとなった。
天皇の譲位は約200年ぶりとなる。
元号とは、それぞれの天皇の在位期間を基準とする紀年法のこと。日本では西暦と共に用いられ、貨幣や新聞、運転免許証や公的書類などで目にする。
新元号の名前は、今後数十年にわたる日本の生活の基調となるもので、大半の日本人にとって日常生活で大きい意味をもつ。
今も広く使われているが、その一方で、日本が国際社会の影響を受け入れるようになると共に、使用頻度は少なくなった。
毎日新聞による今年2月の世論調査では、西暦と元号のどちらを主に使うかという質問に対して、主に元号を使うと答えたのは34%で、主に西暦を使うと答えた人は25%だった。1975年の調査では、主に元号を使うという回答は82%だった。
元号でも西暦でも、月の呼び方や1年の区切りは西暦と同じ。そのため、両方を併用する人が多い。