いぬねこぐらし|國森由美子のキャッツアイ通信「世のねこ」

この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪

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環境省「牧原プラン~殺処分ゼロをめざして~」

環境省「牧原プラン~殺処分ゼロをめざして~」

昨年11月に「6月に発表」と予告されていたとおり、環境省が「犬猫殺処分ゼロ」をめざすプランを公式発表しました。
プランの概要が同省のサイトhttp://www.env.go.jp/に掲載されていましたので、こちらへもご紹介いたします。
以下、PDFファイルで21ページと長いのですが、一度(と言わず何度でも)ゆっくりとご覧になってみてください。
今後、この計画が推進され、公な施設でのペットの殺処分というものが日本からすっかりなくなるまで、筆者もしっかりと見届けたいと思っています。

人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト(牧原プラン)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/download/actionplan_H26.pdf

しつこいようですが…
上記ファイルの冒頭部分を引用します。達成すべき「目的」です。

プロジェクトの目的

動物は、私たちの生活を様々なかたちで豊かにしてくれ、時には家族と同じように、かけがえのない存在です。

しかし、無責任な飼い主による飼育放棄、迷子の犬猫、所有者がいない犬猫等、
自治体の動物愛護センターや保健所に引き取られる犬や猫の数は年間21万頭にものぼり、
その8割近くが、やむを得ず殺処分されています。

このプロジェクトでは、命を大切にし、やさしさあふれる人と動物が共生する社会の実現を目標に、
殺処分をできる限り減らし、最終的にはゼロにすることを目指します。
そのために、飼い主、事業者、ボランティア、NPO、行政等が一体となって取り組みを展開推進していきます。

在オランダの筆者は、日々、オランダの人たちのペットとの暮らし方をつぶさに見ながら、この国の社会のあり方について考えることがよくあります。
特に、最近は過去70年くらいのことについて考えています。
さまざまな難しい問題はどこの国にもあり、ペット動物事情についてもそれは同じだと感じます。
そこにどのように向き合ってきたか / 向き合っているかも、国によってそれぞれ違います。

以前もこのコラムに書いたことがありますが、オランダのペット事情は今ではかなり進んでいるように感じられますが、昔からそうだったわけではありません。
少しずつ国民の意識が変わり、そしてそれがだんだんと社会に反映されていったのだと思います。
日本もこれを機にどんどん変わっていきますようにと祈ります。

筆者のピアノの生徒宅のプックと生まれたばかりの子猫たちです。この家のママいわく「家族でよく考えて、一度だけ、子猫を生ませてやって、それから避妊手術を受けさせることにしたの。」

筆者が近所を散歩中に出会った老犬と飼い主のおばさま。この老犬はおそらく16歳くらいで、目が見えないのだそうです。「でも、きょうはお天気がいいから、きっと気持ちいいだろうし、だからこうしてゆっくりゆっくり歩かせてるのよ。」

6月

今月のミルテ「6月の朝日を浴びて、なにを思ったか、やおら立ちあがったミルテ。 」

「猫の民よ、今こそ立ちあがるのだ!」

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