この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪
あの未曾有の東日本大震災から3年の月日が流れました。あらためて、亡くなられた方々のご冥福を心より祈り、また、被災されたみなさまにお見舞いを申しあげます。
以前こちらでもご紹介した「オランダ・福島てるてるぼうず」プロジェクトのミッション、つまりオランダの方々よりの応援の気持ちを福島へ届けようという計画は、おかげさまで昨年11月下旬から12月にかけて福島へ出向くこともでき、無事果たすことができました。
オランダの仲間ともども、しばしほっとしているところです。
プロジェクトについては、公式サイトhttp://www.orange-heart.nl/?lang=ja(日本語)、
また、以前書いた以下の関連記事リンク内のフェイスブックプロジェクトページにてご覧ください。
世のねこ(5)オランダ福猫てるてるぼうず
http://www.wannyanlife.jp/special/world_cat/05/index.html
上記の記事でご紹介したアリーさん作の福猫てるてるぼうずたちは、福島県のいわき芸術文化交流館アリオスに迎え入れていただきました。
猫てるなりにお役に立ちたい(?)とがんばっている姿を同館のスタッフの方に撮影していただきました。
これを見たら、アリーさんもさぞ喜ぶことと思います。
私たちのプロジェクトが一段落したからといって、被災地の現状が落ち着いたわけではもちろんなく、一部の実情をほんの少し見聞きしただけの私たちにさえ、まだまだ先の見えない状態が続いているように感じられました。
犬や猫、ペット動物達のことも同じです。
ただ、ようやく、かすかに光が見えたような気がするのは、今後の災害時にはペット動物も飼い主と行動をともにすることを基本とするガイドラインを環境省が作成・発表したことです。
以下、ガイドラインへのリンクです。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/full.pdf
もっと以前からこうしていれば…と批判するのはたやすいことですが、こうして政府がなんらかの策を講じ、公にすることは、いずれにしても大切かと思います。
この方針が打ち出されたからこそ、昨年伊豆大島で起こった災害時には、こんなかわいい「住民」も家族と一緒に避難できたのかもしれません。
やさしさの感じられない社会は残念だと思います。
アリーさんの心のこもった猫てるも無事(?)日本に渡ったことですし、オランダでシェルター猫を引き取っては世話をして暮らしているアリーさんのやさしい気持ちも、福島いわきからじわじわと広まっていってほしいものです。
「怒りたいんだ(なににですか?)!」
國森由美子のブログ「オランダなんでもメモ」
http://morinokuni.blog43.fc2.com/