この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪
猫文学、猫エッセイ、猫イラストが満載の月刊「ねこ新聞」(毎月12日発行)をご存知でしょうか?
公式ウェブサイト(http://www.nekoshinbun.com/)を見たところ、2014年の今年は創刊20周年を迎えるようです。
こんなところでナン(ニャン?)ですが、お祝いを申し上げます。
筆者の住むオランダにも「ねこ新聞」があります。オランダ語では ” Poezenkrant ”(プーゼンクラント)といいます。
” Poes ”(プース:ねこ)と” krant ”(クラント:新聞)が合体したものです。
オランダの「ねこ新聞」は、いつどのように発行されるのか、発行人のみぞ知るという、
まさに猫のように気ままな不定期刊行物です。
ウェブサイト(http://www.pietschreuders.com/pk/)もあります。
サイトを開くと、発行人ピート・スフルーダース(Piet Schreuders)氏自身の活動の一部として
「ねこ新聞」紹介ページが現われます。
氏の本業はグラフィックデザインです。
その素敵な作品の数々は
http://www.pietschreuders.com/にて、ご覧ください。
「ねこ新聞」の紹介ページ、そして筆者の持っている
『ねこ新聞大全』(2004年刊、写真参照)のまえがきを
読んでみました。
以下にその概要を記してみます。
「ねこ新聞」は、グラフィックデザイナー、ピート・スフルーダーズが1974年に面白半分に始めたものだ。
はじめは(猫の近況など)をA4サイズの紙1枚にしたためてコピーし、猫好きの友人や仕事仲間10人ほどにニュースレターとして配っていたに過ぎなかった。
発行も不定期なら体裁も定まっていなかったのだが、それから一年も経たないうちに「ねこ新聞」の人気はオフセット印刷にしなくてはならないほどとなった。
以来、発行数3000部、定期購読者は1500名となっている。
また、これを販売している国内やベルギーの書店もある。
「新聞」と掲げてはいるものの、当「ねこ新聞」には、この種の刊行物にありがちな、猫飼いのために役立つ情報や最新ニュース、薀蓄(うんちく)などはまるでなく、写真も主に読者からの投稿であり、不鮮明で素人まるだしである。
日本の真面目で文学的な「ねこ新聞」とは異なり、まるごと遊びでできているようなこのオランダの「ねこ新聞」、
実は先ごろ2月7日に創刊40周年を迎えました。
40周年と言えば、なんと日本の「ねこ新聞」の2倍です!
だからといって、40周年記念特別号などは発行されていないという、発行人のマイペースな猫だましいはみごとです。
「えっ!? 肉球がないじゃないか!」
國森由美子のブログ「オランダなんでもメモ」
http://morinokuni.blog43.fc2.com/