いぬねこぐらし|國森由美子のキャッツアイ通信「世のねこ」

この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪

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福島県富岡町、松村直登さん宅のシロとサビ

福島県富岡町、松村直登さん宅のシロとサビ

7月の2週目から月末まで一時帰国し、日本で過ごしていました。
そして、引き続き活動中の

「オランダ・福島てるてるぼうずx1000プロジェクト」
 フェイスブック:https://www.facebook.com/1000WenspopjesVoorJapan
 公式サイト:http://www.orange-heart.nl/?lang=ja

のミーティングで忙しくしていました。
今秋11月には日本での「オランダの元気x1000お届け会」を実施する予定です。
オランダで集めた1000以上のてるてるぼうずたちのほとんどは、目下欧州ヤマト運輸のクロネコの親子が無償かつ鋭意(?)輸送中です。

アリーさん作福ねこてるてるぼうずたちは、今回受け入れ先へうかがった際に私が直接お届けしました。
受け入れ先は福島県いわきです。
同地滞在の最終日には、先方の代表の方の車で(ありがとうございました!)、
富岡町の松村直登さん宅へうかがう機会に恵まれました。
富岡町はいまだに放射線量は高いのですが、2013年3月末の避難指示区域再編により、それまでは立ち入り禁止区域だったのが日中の短時間に限り立ち入りが認められています。
でも、いずれにせよ、子どもは入らない方がいいと私は思います。

以前の記事にも書きましたが、松村さんは原発事故後、たった一人富岡町に残り、動物たちの世話をされてきました。
今では仲間の方もいらっしゃるようですが、いぜんとして厳しい状況だと思います。
松村さんの近況を伝えている動画がありました。
7月に私たちがあれこれとうかがったことは、この動画に集約されていると思います。
どうぞ、ぜひ、ご覧ください。
ここには、松村さんのほか、もう一人別の農家の方のお話も含まれています。

松村さんのところには牛やダチョウのほかに犬が1匹、
それから子猫も2匹いました。
ここは猫コラムなので、子猫のことを少しご紹介します。

名前はシロとサビ(見てのとおり?)、
この子猫たちは被災猫というわけではなく、保健所に収容されあやうく殺処分になるところを松村さんが引き取ったのだそうです。
いい里親さんに恵まれた子猫たちですね。
人懐こい子猫たちとひとしきり遊ばせていただき、オランダから持ってきたほんの心ばかりのおみやげをさしあげていわきへ戻りました。

松村さん宅のある道で遠くに見えたイノシシの群れ

人懐こい子猫たちと筆者特別出演(笑)

私ごときには大したこともできず申し訳なく思いますが、
このコラムでは松村さんのことを少しでも広く知っていただくお手伝いをしたいと思います。
ご紹介した動画をご覧になり、
山や川、土や水、大気、緑、そしてその中にある生命、つまり人間を含む生き物のことを、
一度じっくりと考えてみていただければと思います。

今月のミルテ「時々、隠れたくなるようです。だいたいの目ぼしをつけてのぞくと…」

「なんだ、もう見つかっちゃった(悔しそう)!」

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