この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪
東京生まれ東京育ち、そして今ではオランダに住んでいる私ですが、
サンリオのハローキティとの初めての出会いはもちろん東京です。
あれから時は流れて…
オランダ長期在住者としての実感ですが、昨今のハローキティのブレイクぶりには驚くばかりです。
おそらくもう20年ほど前のことですが、オランダにもサンリオ社の海外駐在事務所がありました(現在はドイツが拠点)。
確かその頃のオランダでは、ハローキティを知っている人の方が少なく、
デパートやお店でキティちゃんグッズを見かけることもあまりなかったような気がします。
それがどうしたことか、今ではいたるところにキティちゃんグッズが溢れています。
オランダでは、オランダ人絵本作家として最も有名なディック・ブルーナが生みの親のミッフィ(うさこちゃん、オランダ語ではナインチェといいます)のキャラクター製品がたくさん出ており、よくキティちゃんと比較されますが、一般的なオランダの感覚では、ミッフィは赤ちゃんから幼児向けのキャラクターとしてとらえられているのに対し、ハローキティの場合は、子どもから大人までファンの年齢層はさまざまです。
もともと幼児向けの絵本からなのではなく、ステーショナリー雑貨のキャラクターとしてデビューしたからということもあるのでしょう。
ちなみに、絵本が出発点のミッフィの方は、オランダの一般家庭の習慣として子どもたちのベッドタイムの本の読み聞かせが定着しているために、このシリーズが大いに活用され、小さい頃読む(読んでもらう)絵本のキャラクターという固定イメージがあるのではないかと思います。
オランダの子どもたちは、成長するにつれ、しだいにミッフィ(ナインチェ)を卒業し、年齢相応の本やグッズを選ぶようになります。
ハローキティが
これほどまでに大ブレイクしているとは…
と私自身が実感したのは、2011年秋、ある事情から、オランダでハローキティの「中の人」体験をしたからでした。
ハローキティの「内側」から見たオランダの子どもや大人のまなざしから、以前は無名も同然だったこのキャラクターが今ではどんなに愛されるようになったかということがよくわかりました。
…実のところ、私自身は特に好きでも嫌いでもなかったキャラクターだったのですが(ごめんなさい!)、これをきっかけに、日本の外でこんなにがんばっている、なんとなく和製英語的な感じのするハローキティを応援したい気持ちになりました。
それに、つい最近知ったのですが、ハローキティは実はサンリオ社にかなり親孝行をしているとのこと、なんとけなげな猫なのでしょう。
オランダの学校にはクロッカス休みがあるんだ
國森由美子のブログ「オランダなんでもメモ」
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