私が入りたかったのはホグワーツなんだけど   作:栄照(Red Purge)
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【日本魔法界】
日本の伝統魔術である“拡張魔法”で出来た空間に存在する。
魔法省の戸籍上では、人が20万人(内、日本国籍保有者15万人)。非人(ここでは人間以外で知恵を持つ実体を持った生物)が30万。非実体の幽霊などが3万という内訳になっている。
戸籍上であるので、実態は魔法省も把握できていない。
非人は主に[削除済み]であるが、[削除済み]は極端に少ない。
*鬼は知恵を持つ実体だが、人間やその他実体に対して非協力的、暴力的である。
〈魔法族〉
ご存知の通り魔法が使える人間達の総称…ではなく、魔法の存在を知っている人(魔法生物扱いの妖怪は入らない。)を指す。注意されたし。
〈幽霊〉
この世の未練だとかで残っている人達。大半が恨みつらみを果たしたい人達であるので、魔法省は住民票に彼らを登録して、管理(監視)する事を第一に活動している。たまに、妖怪に分類されるような“悪霊”の類は、京都の専門機関、又はGOS(世界オカルト連合)が処理をする。
〈妖怪〉
日本は(一部を除いて)妖怪などの魔法生物が人権を獲得していることが特徴の一つにあげられる。
《注意》
真毫(マグル)の側から見ると妖怪扱いでも実態は人間であることもある。また、妖怪の名がそのまま家系を示すこともあるので、くれぐれも外で妖怪についての悪評を言わないように。
[知識や知恵を持つ妖怪]
天邪鬼…
背の小さい山伏のような者と、鬼のような見た目をした者がいる。悪戯などを行うが、話を聞くだけの知能は持つ。
ぬっぺふほふ…
肉とコラーゲンの塊。顔と体の区別がつかない一頭身である。意思疎通は出来るものの、気味が悪いと人に言われるので、滅多に姿を表さない。又、肉を食べると、不老不死になれるとかいう言い伝えもあり人と彼らを遠ざける要因の一つになっている。
コㇿポックㇽ…
北海道を中心に生活している小人族である。近年では、物珍しさから海外へ売られてしまうこともある。が、カッパと違い、明確な意思疎通が可能である。よって、魔法省が〈コㇿポックㇽ特別保護令〉を出して、日本の各省庁と極秘に協力して保護している。
[妖怪とされてきたが、人間であった者]
天狗…
おそらく、この国で最も賢い存在である。特徴の一つに挙げられる「鼻」は個人差があるので、一眼で天狗とわからない者もいる。天狗の家系で有名な者は、[編集済み]などである。
{編集済み}…現在は真毫界で、整形外科として活動。
他に、魔法省郭科長官。現魔法省長官。経済運営部執行官など
[知識や知恵を持たず、魔法生物の扱いを受ける者]
カッパ…
日本の妖怪で最もポピュラーな彼らであるが、どちらかというとペットのような扱いである。西欧で見世物にされることもある。
[〔編集済み〕、である者]
鬼…
[編集済み]。
〈日本魔法界の権力〉
魔法省内で日本の三権分立のようなものが成り立っている
Place:京都市(特定の場所にのみ扉が有るもの1つ、残りは拡張区内の大通りの名前)
[閻魔前町…裁判所にあたる最善審院が存在]
[名残大通り…マホウトコロの教職員組合や学習塾(真毫の授業も行う)が見られる]
[当足(あたり)通り…魔法省や魔法界の店が集まる通り。上の大通りより広い]
#補遺…三権分立はつい最近になってとられたもの、1945年程まで、魔法省の独断的な決定で多くの魔法使いが犠牲になっていた。その反省を踏まえて現在はマホウトコロ代表団(教育労働組合と教育研究会の合体)、最善審院(裁判所)、魔法省にそれぞれ役割が分担されている。基本的に予算は議論による3分割であるが、マホウトコロは日本国や他国(2018年より)の株式市場での資金運用を行なっている。
【魔法省】
〈魔法省のルーツ〉
記述では、平安時代の式部省が原点。しかし、それ以前にもアイヌ、蝦夷、疾風などでは独自の連絡網や自治体が存在していたと見られる。平安から室町に至るまでは、体制の変化は無く、色々な省や院の下についた。江戸時代には各藩からの迫害を受けて蝦夷、疾風、式部省を起源とするものが合併し、〈社渡藩〉として魔法使いを守っていた。
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江戸末期に、ある真毫(マグル)の人物が社渡藩(形式的に藩と付けるが実際は現在の魔法省と同じ)に接触した。彼は『魔法を使って倒幕のサポートをすること』を提案、社渡藩は承諾した。…というのも、ある病気が朝鮮使節団を伝って日本の魔法界で猛威を振るっており、解決策が解らないからと…海外の書物を求めていたのだ。
#補遺…日本に上陸した病について
「鬼病」
当時の瓦版に抵る魔法使いの情報紙「ゴマスリ三平」から抜き出すと…
1. [編集済み]
2. [編集済み]
3. 飛沫感染が基本
であると考えられていたという。しかし、[編集済み]。
後に感染者を隔離することによって、被害を免れた。
よって、社渡藩が裏でサポートをしながらご存知の改革を行った。江戸城の無血開城も社渡の開心術が大いに活躍したという。その活躍が評価され、[データ消失]年に非主流自然科学庁として、日本の政治に少なからず影響を与えた。後に昭和の改元と同時に名称を変え、魔法省となった。(この時代では、修練科や研究所は魔法省の管轄下であった。そして、裁判所の役割は日本帝国の大審院が担っていた)
【マホウトコロ(教育課程)の基本】
基本的に日本の魔法使いに義務教育は与えられていない。が、日本では教育(功績)に重点を置く為、親は何らか魔術の教育を行う。
しかし、マホウトコロに対しての不信感がある親もおり、ホグワアツなどに通わせる。
現在、魔法省の戸籍上では7歳から12歳までの子供は[編集済み]人であるにもかかわらず、マホウトコロ系に通っている子供は僅か14%。残りは主に…
*ホグワアツ魔術学校などの欧米の魔術学校…67%
*鶏籠聯合会系魔術協会…13%
*真毫(マグル)系の学校…5%(理系大学が58%文系大学が32%[編集済み]が10%)
*KM……1%
となっている。
魔法使いの教育の場は主に3つに分かれる。初等教育の複数の講習会(改革前は真毫の特定の人種に対しての差別的教育が確認されている。)、中等、高等学校に抵る東.西洋魔術修練科(ホグワアツに相当)と他1つの分校(下関修練科)。大学、短大、研究所に抵る眞穂絽(まほろ)院がある。
追伸…尚2020年の改革により、初等教育科が事実上の閉鎖(7、8歳の授業を除く)となった。それにより、7、8歳以外の年齢の子供は修練学科に通うことになる。
〈東.西洋魔術修練科〉
江戸以前も魔法使いの教育機関は存在したものの、明確に学校の形を取るようになったのは江戸中期からと考えられる。その江戸中期から末期までは寺子屋のような形で運営されていた。その江戸時代が日本の歴史上一番魔術学校が多かった時代である。そこから統廃合を繰り返し、明治初期には大日本帝国政府(の非主流自然科学庁)が運営する学校が誕生する。
1945年の敗戦を受け、京都の本校(五条通りに入り口)を放棄し分校扱いだった東分校が本校となった東.西洋魔術修練科。姉妹校(厳密に言えば学校ではない)として鶏籠聯合会(台湾)がある。又、一時協定を結んでいた学校として大韓国民統一魔法学術校、現KM(韓国)が存在する。
〔修練科の寮〕
修練科の寮は3つに分かれている。
一つは神道を修めるための寮である**寮
一つは仏教を修めるための 「名無し」
一つはキリスト教を納めるための「豊和塾」
である。ホグワーツのように4つの寮がある訳ではない。彼らは基本的に他の寮とも交流をしていたが、近年の真毫(マグル)生まれの生徒の流入により緊張が高まっている。
*補遺…
仏教を修める寮、通称「名無し」に名前がない理由は寮の創始者(?)が
“仏教寮であるのに特定の者を神格化してしまうのではないか”
と恐れたからである。尚、中二病患者が「名無し」という通称の餌食にかかっている模様。
〔修練科の制服〕
修練科では指定の制服があるものの特別な時以外は私服も許可されている。指定の服は主に三種類あり
学校や魔法界での行事があった時に着る礼服…
ホグワーツの制服が基本であるが、ローブのワッペンが(なぜか)ゴーストバスターズになっている。
天皇陛下や日本に関する行事、国際的な交流の時に着る服…
女子は袴と和服、色の指定はあるがきつくはない。
男子は [編集済み] だ 。
学校生活で着用が推奨されている服…
女子は平安女学院と寸分違わぬセーラー服(1920年版)、又は上記の袴と和服、或いはホグワーツ風の服。
男子は袴と和服もしくは上記のホグワーツ風の服。
である。上二つはどうしても買わなくてはいけない。お金のない人は上二つの服でどうにかやりくりする。
(私服だ。といって上記の服を改造するのはOKだが、やっぱり私服扱いになるのでやっている人は少ない。)
【G.G Magic Organization Interaction Treaty】グリンデルバルト-相互連絡条約
上記の相互連絡条約の正式名称。通称[moit]。g.g先輩が暴れ出した時に各国の魔法組織が結んだ条約。ここで《東.西洋魔術修練科及び魔法省教育機関》は長すぎるとの指摘で古くから(日本の魔法界以外で)親しまれている《マホウトコロ》になった。
現在はマホウトコロ=東.西洋魔術修練科及び魔法教育機関でそのまま日本にも定着している。
#補遺…マホウトコロの名前の由来とは
日本国の図書館である【国立国会図書館】所蔵の“[編集済み]”には
『[編集済み]時代に[編集済み]公の側近が翻訳した魔法という概念に同公はいたく感銘して、民が魔法を学べるところが必要だと申された。その時、口にされた学校の名前がマホウトコロであった。』と書かれている。
【杖】
日本の杖の歴史は明治時代からである。それ以前にも舶来品が使われていたものの極少数であり、かつ持っているだけ(異国人の真似をするだけ)だった。日本の杖の大きな特徴として、素材の上に漆喰や漆、金箔などを貼り付け、螺鈿細工などの細工がされたものが多いことが挙げられる。これは旧日本軍の魔術部隊(実験のみ)が杖が不揃いなのは不恰好だとして、漆などを塗り始めたのが始まりである。
今では日本の魔法使いの大多数が杖を所持している。
本来日本の魔術は神道などに由来する為、杖を使わずとも魔法が使えるはずなのであるが、敗戦による混乱で多くの術が流出し、杖を使わずに魔法を使うノウハウが消滅した。
現在、マホウトコロは術が書かれた本や巻物の回収、場合によっては焼却を行なっている。
又、芯材には中国龍などの魔法生物の他に花や植物が使われたりする。
【戦後、消滅した魔法はどうなったの?】
今までに、消失したとした魔法は内62%が他の場所で書籍などの形で発見されたものの、日本の魔法の特徴の一つでもある“空間拡張”はノウハウが消失、杖を使わない魔術も一部を除いて消滅したとされている。
他に亡くなったもの
〈沙羅双樹の花を出す魔法〉
〈三本の矢を片手で折る方法)
〈おできを治す術(日本版〉
など
【他の設定】
〈クディッチのチーム〉
大和フリューゲル…
1990年代は弱小チームであったが、徐々に実力をあげ、今では「豊橋テング」を脅かす存在になった。スポンサーに日本唯一の箒メーカ『Ding-Dong』が入っている。イメージカラーは青と白。
敷島ヤマザクラ…
名前の由来は「敷島の大和心を人問わば、朝日に匂ふ山桜花」。ユニフォームは桜とpas*oの文字が…。
イメージカラーは薄い桜色と白。
釧路フリカムイ…
唯一の北海道出身チームできてから日が浅いものの上位に食い込む。スポンサーはアイヌの頃から存在した魔法道具屋『エトピリカ』が入っている。
〈日本の箒メーカー〉
Ding-Dong…
『大日本箒』『石川魔法具』『二乗ホウキ』『互恵箒』『デリー・マジカリナ』『帯広開拓備品』『法山魔術』『御詠箒』の8社が集まってできた箒メーカー。主力商品に〈ツバメ〉〈琴吹号〉〈千鳥〉、フラッグシップに〈追風〉と〈彩雲〉がある。
実は、『*ズノ』や『ヨネ*ッス』と業務提携を結んでいる。
日本代表の箒は特注で〈矢印〉という。
〈台湾の箒メーカー〉
飛翔箒株式会社…
台湾の先住民族の魔術を独自に改良し、英国のメーカー『ニンバス』の主力と比べても遜色がないほどになっている。
商品の名前は大体女性や男性に名前が付けられる。
〈韓国のメーカー〉
KM…
韓国の魔術学校だが箒もつくる。基本的に最先端の人間工学に配慮したものを作るのだがクディッチのルールには適していない。KMは『クディッチをする選手に負担がかかる箒の使用を止めるべきだ』と『国際クディッチ委員会』に抗議している。
主力商品に『세계』『민준』がある。