この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪
少し前置きが長くなりますが…
実は、昨年9月にオランダで(主に)福島の子どもたちへ向けてのサポートプロジェクトを立ち上げ、
活動を続けています。
フェイスブック「オランダ・福島てるてるぼうずx1000プロジェクト」(オランダ語・日本語併記):
日本ではおなじみの「てるてるぼうず」にオランダのナショナルカラーのオレンジ色のハートやフェルト細工用の羊毛、オランダの三色国旗のリボンなど、オランダ風なアレンジを加え、それをオランダで1000体作ってもらい、手書きのメッセージを添えて(主に)福島の子どもたちに届けることがプロジェクトの活動目的です。
子どもたちから大人まで、実にたくさんの方々が活動に参加してくださったおかげで、そんなオランダ風てるてるぼうずの数は、驚いたことに目標としていた1000をはるかに超えました。
発案者の私は、これを福島やその周辺の子どもたち(やご家族)にお届けすべく、目下奔走中です。
ちなみに、オランダから福島への運送に関しては、
ヤマト運輸(欧州ヤマト運輸)が全面的なスポンサーをお引き受けくださいました。
クロネコヤマトロゴ萌えの私です。心から感謝しています。
さて、ここからが本題です。
通常業務(?)のかたわら、この活動を続けながら過ごしていると、
ある日突然、アリー・デヨング(Arie de Jong)というアーティストより連絡をもらいました。
アリーさんは、日本の歴史や文化を取り入れた猫作品ばかりを創作していて、私の住むライデンからは電車で一時間半ほど離れたホールンという町に住んでいます。
私たちは数年前に知り合ったのですが、こうして連絡をいただいたのは初めてのことでした。
アリー・デヨングさんのウェブサイト:
私のプロジェクトの活動をどこかで知り、自分もてるてるぼうずを作ったので送りたいとのことでした。
よくよく聞いてみると、アリーさん宅の6猫(にゃん)たちから日本の子どもたちへのプレゼントのつもりで作ったというのでした。
写真を見てびっくり、届いた実物を見て二度びっくり、それは、なんともかわいい「猫てる」たちでした。
もともと耳はなかったのですが、後日アリーさんと相談し、プロジェクトで使うオレンジフェルトのハートと一緒につけてみました。
ハートを切り抜いた残りのフェルトで耳を作ってみたらこれまたぴったりで、三度びっくりでした。
こうして、オランダの心と猫耳を持った「オランダ福猫てるてるぼうず」になりました。
アリーさんの猫たちも、福島や被災地の子どもたちの暮らしを見守っています。
桃の節句のごちそうは、またたびふりかけかも?
國森由美子のブログ「オランダなんでもメモ」
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