【ドラニュース】与田監督、あすナゴヤDから反攻 開幕カード負け越しも手応え2019年4月1日 紙面から
7年ぶりの開幕3連戦勝ち越し、3年ぶりの貯金はならなかった。中日は31日のDeNA戦(横浜)、同点の9回に4番手小熊が代打佐野に決勝打を浴び、サヨナラ負け。それでも初先発の京田がマルチ安打を放ち、ビシエドにも一発が生まれた。好材料を手に2日からは本拠地開幕3連戦。竜党の熱い声援を励みに、セ界3連覇中の広島をたたきたい。 あと一歩のところで価値ある勝利をつかめなかった。0-2から追い付き、終盤はどちらに転ぶか分からない展開。だが9回、4番手の小熊が打たれてサヨナラ負け。2016年6月以来の貯金を逃し、開幕カードの負け越しは7年連続に。竜ナインは悔しそうな表情で引き揚げてきた。 「打たれた球は全部甘かった」。先頭打者を始め、3本の安打を浴びた右腕は唇をかんだ。小熊の起用について「もちろん延長を考えないといけないし、ホーム、ビジターもある。いろいろな選択肢の中で相談して決めた」と与田監督。結果、守護神の鈴木博を出すことなく惜しい試合を落とした。 ただ、その前に勝ちを手繰り寄せるチャンスはあった。特に痛かったのは7回の攻撃だ。先頭・大野奨が四球で出るも、代打・亀沢が送りバントを決められず、最後は中飛に。続く平田が中前打。送っていれば…の思いは余計に募った。その後、2死満塁としながら、ビシエドの中前へ抜けそうな当たりを、あらかじめ打球を想定してそこにいた柴田に取られた。 「やっぱりチャンスで先に勝ち越したかった」。こう話した指揮官は、送りバントができなかったことに厳しい目を向けた。「向こうは最後(9回無死一塁から)嶺井が必死になって決めてきた。もちろんウチもそういう気持ちで臨んでいるが、結果的にできていない。まだまだこれから練習していくしかない」。バントは両チームの明暗を分けたが、これも今後への課題と受け止めた。 監督としての最初の3連戦は1勝2敗。敵地の圧倒されるような空気の中、「1つ勝てたことの方が今は喜び」と言った。そしてこう続けた。「悪いことばかり探してもしょうがない。負けた中にも今後生きるだろうな、という課題はいくつも見えてきている。そこは正直な気持ち。結果として負けても、内容は無駄にならない。それを今後の糧にしていかないといけない」とキッパリ言った。 初戦は初の開幕スタメンに抜てきした加藤が足跡を刻み、競争に勝ち抜いた堂上、阿部も続けて結果を残した。この日は京田も負けじと奮闘。主将に指名した高橋もたくましい姿を見せ、平田も相変わらずの頼もしさを見せた。良かったことも、うまくいかなかったことも、全てを糧にして次に進んでいく。
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