こんばんは
WBB公演vol.9「殺意は月夜に照らされて」の舞台を振り返ろうと思います。
いつもよりは短いと思いますが、
それなりに長くなってしまうと思うので
お時間あるときによかったら読んでやってください。
殺意は月夜に照らされて
通称ころつき。
今までも何回か言ってきたんですが
俺の初の『ワンシチュエーションコメディ』でした!
今までも「ホンキートンク」等のコメディ作品はやらせてもらっていたんですが
あれは人数もそれなりに多かったし
歌もありましたからね。
ワンシチュエーションでのコメディは初めて。
そして周りにはベテラン揃いのキャスト。
稽古が始まる前からどんな稽古になるのか、稽古の雰囲気はどんな感じなのか、
なによりベテランの方々からたくさんのことを学べることがとても楽しみでした。
実際稽古が始まってみると
本当にすごくて
演じているのではなく
その場で本当にその人が生きていて
セリフでなくその役の人本人が喋っていると感じてしまうくらい
演技がスムーズでびっくりしました。
大体どこの舞台の稽古でも最終的にはその段階までいくんですが今回はしょっぱなからその段階だったので驚愕しました。
そればかりか
一緒に演じていると
とてもやりやすい。
なんだか演技をひっぱってもらっていってる感覚、
俺がやりやすいように演じて頂いてる気がして
それもまた楽しかった反面悔しかったです。
芸歴に違いはあれど
同じ板の上に立つからにはやはり対等に立ちたいですし対等に見てもらいたい気持ちが少なからずありました。
でもね、
悔しい気持ちばかり持ってても仕方がないので
そこはもう自分の今の実力を認めて、一からベテランの方々のスキルを真似る、奪うくらいの気持ちでやろうと途中から切り替えました。
その気持ちの切り替えがあってか、
気負うことなくこの舞台をやりきることができました。
コメディの性質上とてもテンポが大事のようで
一瞬のタメであったり間が空いてしまうと
もう笑いがなくなってしまう。
実際本番でも
毎公演同じ事をやっているはずなのに
笑いが起きる箇所が違うんですよね。
新鮮さを保たないと
全く味が変わってしまう。
まるで野菜のようですね。
ん?笑
あ、今のはなしで。笑
演者の行動によって起こる客席の反応一つ一つが
嬉しくて楽しくて難しくて
こういったものが
コメディの素晴らしさなのかなと
この「ころつき」の舞台で気づくことができました。
そして
客席含む皆で紡ぐテンポ感、緊張感、笑い。
この空気感がとても素敵だなって思いました。
皆で試行錯誤して
演出家の亀田さんが頭をひねって作ったころつき。
この舞台の結末、
最初は全く別の結末だったんです。
初期の結末は
最後に槇野が扉から出て来なかったし、
もっとサスペンスしてました。笑
槇野が最後に扉から出るというのは
稽古中盤~終盤に出来上がった結末だったんです。
今回プロデューサーのみずきさんと亀田さんがそっちの方が不気味だしなにより槇野の気持ち的にはそうなった方が自然だよね、ということであの結末になりました。
そしてあまりにサスペンスすぎると
笑っていいのか真剣に考えなくちゃいけないのかわからなくなるから
「あまりサスペンスしないで!」
と言われました。
だから、安楽が最後の方で推理っぽいことをしてたのは
初期は金田一少年並みのセリフ調と雰囲気で喋ってたんですが、
それを言われた結果、本番でやっていたような空回りしてるぺーぺーな刑事になったんです。
でもそっちの方がやってて楽しかったです。
安楽という役も
今までクロだったり仙蔵だったり総司だったり
あまりワーワー騒がないキャラを割りとやってきていたので
今回の安楽は思いっきり騒げて
爽快でした。笑
あ、でもクロとかが爽快じゃないって意味ではなくね。
クロや総司も演じているのは凄く楽しいですし
大好きです。
今回の安楽が一味違ったので新鮮味があったといいますか。
もっともっと色んな役を演じれるようになりたいですね
頭ブッ飛んでるやつとかもやりたい。
一言も喋らないようなやつもやりたい。
今回の古屋先輩みたいな人から煙たがられるような厄介な役もやりたい。
色んな役に挑戦して
もっともっと俳優として成長したい。
それが当面の夢ですね。
もっともっと今回のような舞台にも立ちたいです。
2、5次元舞台には2、5次元舞台の素晴らしさが。
今回のようなストレートプレイの舞台にはその素晴らしさがあります。
今回は音という音は
雨と雷くらいしか使わなかったですからね。
こんなの初めてです。笑
でも音さえも必要ないと思わせてくれる
舞台の内容と役者の演技。
豪華絢爛な音と
魅力的なパフォーマンスの2、5次元。
どっちも大好き。
色んな舞台に立てて本当に幸せです。
そしてたくさんのファンの方々に観に来ていただいて本当に幸せです。
お手紙、プレゼント。
ありがとうございました。
いつも励みになります!
すべての手紙も読ませてもらい、
プレゼントも一つ一つ大切に使わせて頂きます。
またこういう舞台に立てる機会があったら
絶対立ちたい。
またみずきさんやだいきさんのWBB公演に出たい。
そのときまでには
また一つ成長して。
これから先も僕は色んな舞台、俳優としての仕事をしていきたいです。
そのときにはまた皆様のお力添えを何卒よろしくお願いいたします。
WBB公演vol.9
「殺意は月夜に照らされて」を観に来てくださって、
応援してくださって本当に本当にありがとうございました!!
また蝶ネクタイすることあるかな~。
安楽英和 役 荒牧慶彦。
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