メンズブーツ大集合! 人気ブランドを種類別にレコメンド

メンズブーツ大集合! 人気ブランドを種類別にレコメンド

デザインや用途が多種多様なブーツを、エンジニアブーツやチャッカブーツ、サイドゴアブーツなど種類別に整理。それぞれ人気ブランドをピックアップした。

大中 志摩

2018.12.17

ブーツ

ブーツは人気ブランド×好みのデザインで選ぶべし

ブーツの最大の魅力といえば、長く愛用することで自分だけの表情が楽しめるということ。履きシワや小キズなど新品にはない味わい深い表情は長く履くことでしか表現できない。そんな一生モノとして付き合っていく相棒を探すならば、ブランドにこだわって極上の1足を見つけたいところ。

誰もが知っているような定番ブランドならば、高品質なレザーと耐久性を兼ね備えた質実剛健なブーツが手に入るのは言うまでもない。ただし、ブランドだけに頼るのは避けよう。自分自身のブーツの好み、つまりはデザインの好き嫌いを把握した上で、どんな種類のどのブランドにするかを総合的に判断したい。以下では、8種類のブーツとその中で特に人気ブランドをセレクトしたので、ブーツ選びの参考にしてもらいたい。

▼種類1:タフなブーツと言えばこれ。エンジニアブーツ

シューレースが排除され、技工士などのために制作されたワークブーツの一種。シューレースがない分、くるぶしにはバックル付きのベルトが配されており、ベルトの長さを調整することが可能。また、ブーツインした際にパンツの裾が外に出るのを防ぐためシャフトの最上部にもバックル付きのベルトが配置されている。

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おすすめブランド1『チペワ』

1901年創業のアメリカの老舗ブーツブランド。ブランド名はウィスコンシン州チペワ・フォールにあるネイティブアメリカン(チペワ族)の居住区で最初のブーツが作られたことに由来している。武骨なデザインが特徴でバイカーたちからの支持も高いブランドだ。こちらは11インチ丈のモデル。トゥスプリングが程良く上がりタフな見た目以上に歩きやすい仕上がり。

おすすめブランド2『ロンウルフ』

『ロンウルフ』は日本発のブーツブランド。1930年代から50年代のワークブーツに用いられていたディテールを継承するなど伝統的なデザインを取り入れたシューズを展開している。クラシカルな作りを楽しみたいという人におすすめ。こちらのモデルは1930年代から40年代のワークブーツに見られるハーフラバーソールを採用し、アッパーには撥水性が高く足に馴染みやすいホーウィン社製のレザーを使用している。

▼種類2:カジュアルときれいめを両立する、チャッカブーツ

つま先革と腰革の2パーツで構成された2~3組のアイレットがあしらわれたくるぶし丈のブーツ。ブランドによってはフィット感を考慮してシューホールを増やしたモノも展開されている。上品なルックスながらもどこかカジュアルな雰囲気を持ち合わせたデザインで幅広いスタイルに対応できるとして人気の高いアイテムだ。

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おすすめブランド1『クロケット&ジョーンズ』

1879年にイギリスのノーサンプトンで創業された名門ブランド。熟練の職人によって作られるシューズは美しいデザインと優れた機能性を併せ持った極上の仕上がり。高い完成度でイギリスを代表するシューズブランドとして広く知られている。本作は50年以上のロングセラーを続けるブランドを代表するモデル。丸すぎず、シャープすぎない独特のフォルムが特徴。上質なスエードが高級感を醸し出す。

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おすすめブランド2『オールデン』

1884年に創業されたアメリカを代表するシューズメーカーのひとつである『オールデン』。アメトラには欠かせない存在として絶大な人気を博している。えりすぐりの素材のみを使用し、約200にも及ぶ工程を経て作られるシューズは極上の仕上がり。種類も豊富で一生モノとして付き合っていきたい名作が揃う。ブランドを代表する木型のリバーラストを採用したチャッカブーツモデル。コードバンを使用したアッパーは長く履くことで味のある風合いに。

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▼種類3:スルッと履けて、サッと脱げる。サイドゴアブーツ

サイドゴアブーツとは履き口の両サイドにゴムを織り込んだ伸縮性のある生地を配置したブーツのこと。シューレースなどを除外したスタイリッシュなルックスとスムーズに着脱できる使い勝手の良さが特徴。60年代にビートルズやローリング・ストーンズが着用したことでブームに火が付き、その場所がチェルシー地方だったことからチェルシーブーツとも呼ばれる。上品なデザインでオン・オフ問わず幅広いスタイルで活躍してくれる。

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おすすめブランド1『ブランドストーン』

オーストラリア・タスマニア島で誕生した『ブランドストーン』。第二次世界大戦時にはオーストラリア陸軍へのブーツを供給していた。1960年代頃からサイドゴアシューズを手がけており、同タイプの祖として知られている。本作にはサイドゴアブーツにウイングチップのディテールが取り入れた上品な仕上がり。インジェクションソール内蔵で軽く履きやすい。

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おすすめブランド2『チーニー』

1886年にイギリス・ノーサンプトン郊外のデスバレーで創業された『チーニー』。伝統を守りつつも旬な空気感を取り入れたデザイン独自のアプローチが光る。日本ではセレクトショップなどで見かけることが多く高い人気で、ショート丈のサイドゴアブーツでラストは短靴に使用される6164を採用。ドレッシーな表情が魅力の1足だ

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▼種類4:機能重視派におすすめ。ラインマンブーツ

電柱など高所で作業する電線工が愛用していたことからラインマンブーツと呼ばれるようになった。特徴はつま先近くまで施されたシューレース。これは、フィット感を向上させ、シューズ内で足のずれを防ぎ、高所でも安全に作業ができるようにと考えられたデザイン。そんな機能美が光るラインマンブーツだが、正面から見たときにサルの顔に見えることからモンキーブーツとも呼ばれている。

おすすめブランド1『スローウェアライオン』

日本製にこだわったブーツ作りをコンセプトに真摯なモノづくりを行っている『スローウェアライオン』。日本人の足型に合ったラストなど日本人が履きやすい作りが特徴だ。着脱を配慮して多くのモデルにサイドジップがあしらわれており、抜群のフィット感とインパクトを与えてくれる。ビブラムソール搭載で長時間の歩行でも疲れにくい。

おすすめブランド2『レッド・ウィング』

『レッド・ウィング』といえば、アメリカが誇る世界的ブーツメーカー。これまで生み出してきた名作ブーツは数知れず。デザイン、品質ともに優れ、日本で展開されているレッド・ウィングのブーツにはミズーリ州の牧場で育てられた牛革が使用されている。1952年に発売された#606をベースにしたモデル。レジン系のトップコートで仕上げられたアッパーは美しいツヤが楽しめる。

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▼種類5:“質実剛健”を体現する、マウンテンブーツ

名前からも想像できるようにマウンテンブーツは登山用のシューズとして開発されたブーツ。ハイカットのシルエットにオールレザーが基本的なデザイン。また、険しい山道でも安全に歩行ができるようにソールはグリップ力の優れたタフなモノが使用されている。似たようなデザインでトレッキングシューズが存在するがこちらは軽登山向けに開発されたマウンテンブーツの一種。

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おすすめブランド1『ダナー』

マウンテンブーツといえば『ダナー』を想像する人も多いのでは。アメリカのオレゴン州ポートランドを拠点に構え、優れた技術力を武器にこれまで数多くのブーツを手がけてきた。履き心地、デザイン性が高く、ファッションアイテムとしても人気を博す。こちらは世界で初めてゴアテックスが採用されたダナーライト。ステッチダウン製法とゴアテックスによって快適な履き心地に。

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おすすめブランド2『パラブーツ』

フランスの名門シューズメーカーの『パラブーツ』。世界で唯一ラバーソールを自社で製造しているメーカーとしても知られ、堅ろうでタフな作りの優れた品質を誇っている。ノルヴェイジャン製法による、高い耐水性も見逃せない。マウンテンブーツをタウン向けにアレンジされたアヴァリアーズ。細く長いラストを採用し、武骨ながらもスタイリッシュにまとめた1足。

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▼種類6:ドレッシーな趣が特徴のカントリーブーツ

カントリーブーツとは狩りなどのアウトドア時に着用されていたシューズのこと。アッパーにはレザーが使用され、足首をしっかりとサポートできるように丈が長い作りになっている。アウトドア向けに作られたシューズにもかかわらず、メダリオンが配されているのでドレッシーな雰囲気が楽しめる。見た目だけなく、タフな作りにも注目したい。

おすすめブランド1『トリッカーズ』

言わずもがななカントリーブーツの代名詞的ブランド『トリッカーズ』は、1829年にジョセフ・トリッカー氏によって創業されたノーサンプトン最古のメーカー。卓越した技術と美しいデザインで英国王室御用達ブランドにもなっている。こちらのモデルにはダイトナイトソールが使用されているので雨の日でも滑りにくい。すべての工程を1人の職人によって作られた『トリッカーズ』ならではの高品質な仕上がりを楽しんで。

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おすすめブランド2『グレンソン』

1866年に誕生したイギリスの老舗シューズメーカー。1970年代には、映画「華麗なるギャッツビー」にシューズを提供し人気を集める。メゾンブランドとのコラボなどさまざまなアプローチが特徴のブランドだ。こちらはフレッドというモデルでアッパーにはカーフレザーを使用している。グッドイヤーウェルト製法で耐久性も十分。

▼種類7:タウンユースにうってつけ。デザートブーツ

デザートブーツとは、チャッカブーツの一種でゴムソールとライニングのないアッパーのブーツを指している。アッパーの素材にはスエードを用いたモノが主流で砂漠地帯での使用をもとに開発されているので、靴の中に砂が入らないような設計となっている。チャッカブーツのような上品さがありながら、クッション性が高くタウンユースにも最適なブーツだ。

おすすめブランド1『クラークス』

1825年に創業された『クラークス』。設立当初、毛付きのスリッパを生産していたが履きやすさと快適さを求めたシューズ作りを開始し、1950~60年代にブランドを代表するワラビーとデザートブーツを発売する。今ではコンフォートシューズブランドとして世界中で多くの人に愛用されているブランドに。同ブランドといえばこれ。無駄のない洗練されたデザインは合わせるスタイルを選ばず、さまざまなシーンで活躍してくれる。比較的リーズナブルな価格設定もうれしいポイント。

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おすすめブランド2『サンダース』

『サンダース』もノーサンプトンで誕生したイギリスのシューズメーカー。1873年にサンダース兄弟によって設立され、完成度の高さから英国警察や英国軍などのシューズも手がけている実力派。機能性だけでなくデザイン性にも定評がある。本作は、アッパー部分とクレープソールの周囲をラバーで巻き付けた独特のデザインが特徴。

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▼種類8:男が描くブーツと言えば、コレ。ワークブーツ

ファッションには欠かせないアイテムのひとつであるワークブーツ。ワークブーツとは労働者が作業用に履くブーツの総称で、エンジニアブーツやラインマンブーツなどもワークブーツの一種になる。ここでは差別化を図るためにアイレット付きの編み上げデザインをワークブーツとして取り上げていく。

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おすすめブランド1『ホワイツ』

キング・オブ・ブーツと称されるアメリカを代表するワークブーツブランド。100年を超える歴史を誇り、現在でもハンドクラフト製法を守り続けている名門。熟練の職人によって丁寧に作られたシューズは履けば履くほど美しい表情へと成長してくれる。カスタムオーダーで自分だけの1足を作ることも可能。ブランドを代表するセミドレス。完成されたデザインはワークブーツながらもドレスシューズのような空気感を醸し出す。

おすすめブランド2『ドクターマーチン』

老若男女問わず絶大な人気を集めるイギリスのシューズメーカー『ドクターマーチン』。最大の特徴は快適な履き心地を実現するエアークッションソールソール。さらにそのソールを縫い付ける黄色のステッチはブランドを象徴するデザインも見逃せない。1960年の4月1日に発売され、今の変わらない人気を集める定番モデルの1460。トレンドに左右されることなく、長く愛せる万能モデル。

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