舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰 振り返って | 荒牧慶彦オフィシャルブログ「慶びの詩」Powered by Ameba

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テーマ:
刀ステ 悲伝が終わって10日経ちました。




皆さんいかがお過ごしですか?






俺は
今は戦刻ナイトブラッドの稽古や


他にも色々と仕事をしている日々です。







二ヶ月間


いや、稽古を入れたら


三ヶ月間刀ステをしていたからか



大千秋楽が終わって数日間は

なんだか切ないようなやるせないようなモヤモヤがありましたが




ニコ生をやって


自分の思いを皆さんに少しでも伝えられて






それも落ち着いてきたし


戦ブライブが終わってひと段落したので




振り返りブログを書こうと思います。




刀ステへの思いがありすぎて

文書が支離滅裂になっていたりするかもしれないのですが


御容赦ください。



そしてたぶん長いです。







お時間ある時に読んで頂けると幸いです。




それでは。







ーーーーーーーーーーーーーーー



舞台『刀剣乱舞』
悲伝 結いの目の不如帰












刀ステ虚伝 初演が二年前。


そこから


虚伝 再演




義伝




外伝




ジョ伝





悲伝



と上演してきました。











僕は今まですべての刀ステ作品に
出演させて頂いているので




悲伝で6作目となります。






すべての公演数を合わせると178公演。





本当に長い間
刀ステに携わってきました。


とても光栄なことだと思っております。








虚伝 初演の頃に


山姥切国広として出演が決まって



そこから


三日月と山姥切の物語が始まりました。




僕とひろきくんは


初演再演の頃から


この刀ステの物語がどういう構想なのか

末満さんから
ほんの少しですが聞いていました。





いずれは三日月と山姥切が戦うことになると。






それを聞いたときは




「早くそのシーンやりたい!!

でもそのシーンをやるまでにやっておかなければならないこともたくさんあるから

まずはそっちが先か。


でも早くやりたい!」




そんな風に思いました。




まさか結末が

あんなことになるとは思っていなかったので。




やられましたね。




本当にびっくりしました。





山姥切が三日月と戦うと聞いたときは


山姥切が三日月を超えて


成長を見せる物語なのかなぁ


と思いきや!





まさか負けるだなんて。





というかお別れだなんて!!


末満さんにしてやられましたね。



刀ステの物語が展開し始めた頃からこの結末に持っていくつもりだったのなら



末満さんの頭の中を覗いてみたいです。




一体どうなってんだ。



そんなこんなを考えながら稽古をし、


本番の

明治座初日。





稽古の段階から

とてつもなくエネルギーを使う芝居だなとは
思っていたんですが



お客さんを客席に入れての熱量は

想定をさらに上回るものとなりました。






観られた方々も

目まぐるしく変わる展開に

驚いて、

悲しんで、

公演後にドッと疲れたのではないでしょうか。





これだけの物を観たら当然だと思います。




本丸が襲撃され

燭台切が三日月に刺され


主が出てきて



長谷部と不動が帰ってきて


三日月が本丸を去り




最後には

三日月と山姥切が戦い

刀解されて終わる。





きっと誰も予想していなかった物語。 



悲しい物語。




毎公演、終演後は

色々な疲れでヘトヘトになっていました。




ヘトヘトになる理由の一つは


三日月とのシーン。






物語最後の

三日月との別れのシーンは

泣きたくなくても涙がでてきます。








目の前にいる
消えそうな三日月を見たら

色々な思い出がこみ上げてくるし

どうしても涙が出てくるんです。






静かに泣く公演もあれば

叫ぶような形で泣く公演もありました。



すべてはその時の感情に託して

芝居、


いや

もはや芝居ではなく



本当に悲しかった。







最初の方の公演は


ただただ悲しいままに三日月と戦っていたけれど





公演を重ねるごとに


「俺があんたを救ってみせる」


と思いながら



心で叫びながら戦っていました。









そんな思いで戦って。


負けては悲しくて。

未熟な自分が悔しくて。






そして三日月と別れたあと


袖に行くのも辛かった。



その場でずっと泣いていたかった。




でもそれは許されないので


泣きじゃくりながらハケていました。




そこで
迎えてくれる刀剣男士達やスタッフさん達。



背中をさすってくれたり、

お疲れ様と声をかけてくれたり。




舞台上には三日月と山姥切と小烏丸しかいなかったけど



皆一緒に戦ってくれていたんだな、と


毎公演励まされました。







そしてね


自分自身、待ちに待った真剣必殺。



長かった…。




まんばちゃんはいつ真剣必殺するんだろうと


まだかまだかと待ち焦がれていました。








最後の最後にしましたね。





そして今までとは違い、



スローで真剣必殺をするという。



印象的で大きな見せ場で真剣必殺をすることができてめちゃくちゃ嬉しいです。





あと、
正直めちゃくちゃ筋肉プルプルしました。笑




早く動く殺陣よりも


ゆっくりとスローで殺陣をする方が筋力使うんですよね。



でも、ここぞというときの
スローは映える。



あのスローでの真剣必殺は

僕個人としては大好きです。



まんばちゃんの真剣必殺を待ってくださっていた方にも満足してもらえていたら幸いです。










そんな真剣必殺のまんばちゃんでも勝てなかった三日月。





山姥切と約束し、
また円環を廻る三日月。


円環に閉じ込められている三日月宗近。






一体どれほど同じ時を過ごしてきたんだろう。



公演数と同じくらい?



いや、

もっと?





これは僕の考えですが、


始めのほうは
三日月自身がこの運命を変えようと
色々と抗っていたのもしれない。



でも


何をしても

どうあがいても


同じ結末になってしまう。


最後は刀剣男士達と敵対してしまう結末。







その繰り返しの円環のなかで見つけた一つの希望。



月を照らすことができる太陽。




公演でも三日月が言っていた



煤けた太陽。



それがまんばちゃんだったのかな。


だから虚伝で
まんばちゃんを近侍に推薦したんじゃないかな。




繰り返しの円環のなかで


試行錯誤しながら



まんばちゃんを導いて…。



最後はまんばちゃんとの一対一での別れを


何度も迎えながら


一筋の光を求めて。






そんな三日月のことを考えると

辛くなります。
















しかし。



長い公演を経て



大千秋楽では


三日月に勝つことができました。





エンディングの分岐。


これもまた末満さんのすごいところです。



ただ、


あの大千秋楽の殺陣は


よく覚えていません。




一度きりの殺陣。


本来は慎重にやって上手く見せるべきなのかもしれない。



でもあの時は
勝つことに無我夢中すぎて



気づいたら三日月に刀を突き出していました。



稽古から合わせて


いや、虚伝から合わせて


ひろきくんとは幾星霜と刀を交えてきました。





僕の思い込みかもしれないけれど


お互い、

相手の呼吸はもう手に取るようにわかります。


それほど打ち合ってきたひろきくんとだからこそ


大千秋楽の殺陣が生まれたのではないかな。




そう思います。



早くDVDで観たい。

あの殺陣を。











三日月と別れることになり

三日月にとんでもない業を


背負わされたまんばちゃん。




三日月の分まで未来を見据えて。


いつかまた三日月との再会を見据えて。


歩きだす刀ステ本丸。








きっといつか。



また三日月と共に笑える。

そんな日が来るのを



願います。




真に
月を照らす太陽になったとき。

光を灯す存在になったとき。


笑いあえる。


その日が来るのかな。















今作に臨むにあたって

僕は

右膝の前十字靭帯の手術をすることを決意しました。




再建した靭帯を再断裂させないよう


最善の注意を払って


本番に挑みました。


スタッフさんやキャストの支えもあって


全53公演。





怪我なく終えることができました。




でもまだまだリハビリと筋トレとの戦いは終わりません。



もっともっと輝くために。



ファンの皆さんにもっともっともっと大きな夢を与えられるように。





精進します。









鶯丸。

達観した物事の捉え方。

大包平好きすぎ。



小烏丸。


父。

すべてを見守ってくれていてありがとう。




大包平。

真っ直ぐな心に励まされる日々。




鶴丸。


嘘ばかりつかれて驚きの日々。


いざというときは頼りになる。





歌仙。


初期刀。


今回一緒に戦うことが多くて嬉しかった。






燭台切。


お料理上手。


そして歌上手。





不動。


極になったら

マントに。


成長したな。






長谷部。


歴戦の戦友。


まんばちゃんを陰ながら支えてくれていた長谷部。


ありがとう。


骨喰。


骨喰とは今回あまり絡むシーンはなかったけど

骨喰が泣くシーンはこちらもグッとくるものがあった。






大般若。


スマート。


とてもスマート。

骨喰を見守る姿がかっこいい。



鵺。

時鳥。


お前も、俺たちと同じく主を守るために戦った。

立場は違えど






立派な、



刀だ。






三日月…。


あんたのおかげで…。










真剣必殺まんばちゃん。









俺の手入れの様子です。笑



ゴミ箱に氷水を満タンにして

公演終わりに突っ込む。


足をキンキンに冷やす。

すごい効果的です


















さ。






ここまで読んでくださってありがとうございます

長文乱文失礼しました。






今作で頂いたお手紙、

プレゼント、

色紙。


皆さんありがとうございました





プレゼントはどれも大切に使わせて頂きます



手紙や色紙も一つ一つ、

しっかりと読ませて頂きますね



いつも皆さまから頂くものに元気をもらっております



その元気を

さらに皆さんにお返しできるよう


もっともっと精進して参りますので



これからも

荒牧慶彦の応援、何卒よろしくお願い致します。















最後に。










序伝から
悲伝までの物語で

山姥切国広はとても成長しました。






俺自身もこの刀ステを通して

山姥切国広とともに
大きな成長をすることができたと思っています。


この
舞台『刀剣乱舞』に携わることができて


山姥切国広に出会えて

本当に良かった。



ここで得ることができた物
一個一個が

人生の最も大事なものの一つとなりました。







ありがとう。


刀剣乱舞。











刀剣乱舞。



また、

いつぞや始めよう。

 

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