マラート・ナウモヴィチ・ヴォロベイチク


歩兵、機関銃手。ポルタヴァ出身のユダヤ人で、疎開先のウズベキスタンから出征、後退するドイツ軍を追いかけ最後はベルリンまで行ってしまうという、ユーラシア大陸の半分を踏破したのではないかと思われるダイナミックな軍歴を送る。しかも、終戦時にまだ二十歳にも満たない若さである。もっとも、当時のソ連兵の中では取り立てて変わった経験でもないのだろうが。
機関銃手はとにかく体力勝負、ということがよく分かる。重たくかさばるマクシム重機関銃の操作員ならなおさらで、急速な陣地変更や戦車からの上げ下ろし、果ては屋根に引っ張り上げての銃座構築など、力がなくては務まらない。弾雨を冒して突撃する一般の歩兵とはまた違った厳しさがあったようだ。

(出典:http://iremember.ru/pulemetchiki/vorobeychik-marat-naumovich.html

マラート・ヴォロベイチクへのインタビュー:

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