セミョーン・ヴァシーリエヴィチ・アルブル
歩兵、戦車兵。ウクライナの貧しい農民の家に生まれ、ドイツ・ルーマニア軍による占領を耐え忍んだ後に従軍、戦車跨乗兵として各地を転戦する。後には戦車の操縦手としてスカウトされ、跨乗兵から跨乗兵を乗せる側に移るという珍しい軍歴を送った。
飢餓に脅かされた戦前の農村暮らし、戦争が始まってからの敵軍による占領時代、死と隣り合わせの前線、傷痍軍人として迎えることになった戦後の日常…過酷といえばあまりにも過酷な人生である。同時に、これら全ての試練を真正面から受けて立ち、克服する意志の強さも感じられる。こうした「名もなき英雄」たちこそが、ソヴィエトの勝利と戦後の復興を支える原動力となったのだろう。(出典:http://www.iremember.ru/pekhotintsi/albul-semen-vasilevich.html)
セミョーン・アルブルへのインタビュー:
「兵士たちとの対話」へ戻る