TOP |
はじめに |
友人などに撮影を頼まれた時、編集して渡すテープは普通たいていVHS。これを ハードケースに入れて、凝ったジャケットを付けて渡すと喜ばれること、 うけあいです。 そこで、ワープロソフトを使ったVHS用のジャケットの作り方をご紹介しましょう。 ここでは「一太郎9」を使用していますが「Ward」とか他のワープロソフトでも同じだと 思うので、「一太郎9」以外の方は、細かいところでの違いは推理を働かして、 挑戦してみて下さい。 ※このコーナーでは、「花子」という図形ソフトを使った作り方も紹介する 予定です。「一太郎」と「花子」それぞれ一長一短あって、両方を合併 させたら、とてもいいソフトが出来上がるのに、と思っているのは私 だけでしょうか? |
ハードケースはどこで入手するか |
ビデオサロンに広告が載ってるけど、ハードケースはどこも100個 単位。これは一般人にはちと多すぎます。横浜の映巧機材は、直接行くと 小口にも応じてくれると言う話(未確認)を聞きました。 また、SVHSの高級な生テープの中にはハードケース入りで売られてるものがあります。ただ、色が黒やグレーのものが殆ど。また、ジャケットを差し込むビニールが部分的にしか被ってないものもありますので要注意。 あと、レンタルビデオ屋さんで、中古のハードケースを格安で売ってる (程度はいいそうです)ところがあるらしいので、近所のレンタル屋さんを覗いて見るのもテかも知れません。 このページをご覧になった斉木さんから情報を頂きました。ネット通販で1コから買えるところがあります。単価はかなり高いし、送料もかかりますが、10個以下の少量欲しいと言う場合は検討の価値ありだと思います。 その他、情報を知ってる方は教えて下さい。 |
まずは寸法を測ろう |
ハードケースにもいろいろなサイズがありますがここでは外形寸法が 201×118×30ミリのもので話を進めます。 この外形サイズの場合、ジャケット寸法は254×190ミリになります。各部 の寸法は左図の通り。 |
トンボを入れる |
トンボというのは印刷関係の俗語ですが、印刷した後に、断裁するときの 「見当」となる細い線のことです(左図の黒い線)。 つまりトンボを印刷 しておいて、 断裁するときはこれに定規を合わせて、カッターで切ればよいわけです。 |
ワープロで作るには問題があった! |
さて、ワープロソフトでトンボを入れる場合、実は問題があるのです。 トンボは作図機能で描けますが、上のトンボと下のトンボの間に文字を 打ち込むと、トンボの位置が動いてしまうのです。 つまり、ワープロソフト では「花子」などの図形ソフトと違って、作図した図形と文字が同一平面上 に存在するため、文字を書いたり削除するたびにトンボの位置が変わって しまうのです。 これではトンボがトンボの役目をしません。 |
トンボだけのページを作成する |
一太郎を立ち上げたら、まず「書式」-「文書スタイル」(右図)と開き、 「用紙設定」は「A4単票・横方向」に、上下左右のマージンは 最小に(下図)しておきます。 「ページ/ヘッダ・フッダ」で ページ番号は「付けない」を選択。 「OK」を押します。 |
一太郎の入力画面で、右上のルーラー単位のボタンを押して、 「mm」にします。次に「表示」-「グリッド詳細設定」と開き、 「グリッド表示」をチェックします。グリッド パターンは#、グリッド間隔は2mmにし(グリッド色など、その他の項目は適当でよい)、 OKを押します これでグリッドが表示されましたね。 | |
そしたらまず、ジャケットのサイズ254×190ミリの枠を赤の線で描きましょう。 (右図) 上記のマージン設定で印刷可能な範囲は280×204になっている筈です。 この範囲のちょうど真ん中に赤枠を描きます。(つまり、上下を7ミリづつ、左右を13ミリづつ空けます。) |
次に、赤枠から3ミリ離して垂直・水平それぞれの方向にトンボとなる黒い細線を引きます(上下左右、計4カ所)。3ミリ離す訳は、カッティング時に多少ずれてもトンボが残らないようにするためです。 全て引き終わったら赤い枠線は消去します。そして、このページを適当な名前を付けて保存しましょう。 |
デザインを考える |
次に、「新規作成」ボタンをクリックして中身のページを作成しましょう。 実は、ジャケットを作る上でデザイン、特にデザインの「センス」が最も大事なところなんですね。 コレばっかりは私も語る資格は無いわけでして、皆さんのセンスに期待する しかないのです。 ただ、センスの問題ではなく、こんな風にデザインしたほうが、色んな 意味で合理的ですよ、という話は出来ます。 サンプルとして湘南ビデオクラブの撮影会のビデオをまとめた「撮影会 ビデオアルバム」のジャケットを取り上げて説明したいと思います。 |
普通、右側が表、左側が裏ですね。表にはもっとも良い、代表的な 画像をド~ンと貼り付けるのが常識的でしょう。ジャケットの表全体に 1枚の画像を貼り付ける方法(市販のビデオはたいていそれ。中には表 から背表紙-裏までまたがって1枚の写真というのも結構ありますが )もありますが、これはあまり勧められません。そのワケは 1.縦に細長い画像はトリミングが難しい。 というようなことです。 ですから、まずはホドホドの大きさのを1枚ド~ンと表紙の真ん中に置いて、 あまり白いスペースが多いのも寂しいものですから、上のサンプルのように ちょっとグラデーションで色を乗せる、なんてのがいいんじゃないで しょうか。 裏は、サンプルでは画像1枚ですが、小さいのを数枚貼り付けるのも 良いと、思います。ただし、あまり枚数が多くなると、表の場合 と同様、ワープロがサクサク動かなかったり、インクや時間を食い過ぎたり するので要注意です。 |
文字のデザインについて |
とにかくメインタイトルを決めて、大きく、目立つように すること。影なんか付けるのもいいでしょう。これに対してサブタイトルは 控えめにして、メリハリを付けることが大切。 文字のフォント(書体)にはイメージがあります。明朝やゴシックは 固い、あらたまった感じだし、筆文字、かんてい流などは和風とか古風 といったイメージです。しゃれた感じやくだけたイメージならPOP文字、 というように使い分けをする必要があります。 それと、表、背、裏ともイメージを統一するのも大事なことです。 |
画像を加工する |
ノンリニアを使っている場合は大抵それで静止画保存が出来ます。 私の場合は静止画専用のSony「DVキャプチャー」というソフトを使っています。(使い方等については割愛)。 取り込んだ画面の端に黒い線が出るので、これをカットする必要が あります。PhotoDeluxeなどの画像加工ソフトでトリミングしましょう。 また、ボケぎみのをシャープにする、露出を補正する、画像のフチを ボカす、なんてことをやりたい時もこのようなソフトで加工して 準備しておきます。保存形式はjpeg。bmpは重い割にjpegと比べて、 さほど画質が良いわけではありません。 ただし、jpegは加工を重ねるたびに画質が落ちるので、bmpで 加工をし、最終的にjpegで保存するのが望ましいと思います。 |
画像を読み込む |
メニュ-バーの「挿入」を開き、「絵」-「画像枠作成」を選びます。立ち上がったウィンドウでさっき保存した画像ファイルを呼び出し、「枠の基準」は「固定」を選んでOKを押します。読み込まれた画像の上で左クリックし、画像をアクティブな状態(移動できる状態)にして所定の位置にキッチリ合わせます。よければ画像以外の場所で左クリックし、アクティブ状態を解除します。 読み込んだあと、画像のサイズを変えるにはマウスポインタを画像の 上においてクリック、コーナーにマウスポインタを持っていくと「両端が 矢印」のマークに変わるので、ドラッグすれば任意の大きさに変えられます。 画像のサイズと位置が決まったら、右クリックしてメニューの中から 「枠の上下変更」-「文字の背面へ移動」を選ぶと固定されます。 固定した後再び動かすには、「挿入」-「枠の操作・上下」- 「文字の前面へ移動」を選ばないと動かせません。これがチョット 不便なところ。 同じサイズの画像を何枚も貼り付ける時は、右クリックして「枠の複写」 を選びます。必要な枚数だけ並べたら、右クリックから「画像の変更」を 選んで新しい画像に変更する、というやり方が効率的です。 |
文字を打ち込む-画像に重ねる場合 |
今まで書いてきたように、画像を「枠の上下」で「文字の背面に移動」に しておけば、画像の上に文字を重ねることができます。 しかし、文字と画像 の位置関係を微妙に調整するにはあらかじめ「書式」-「文書スタイル」 で「フォントサイズ」を最小の「3ポ」に、字間、行間とも「0」 に設定しておくことが必要です。 それでもなかなか思うように調整出来ないときは、「挿入」- 「レイアウト枠」-「作成」と選び、マウスでドラッグしてレイアウト枠、 つまり文字を打ち込める「枠」を作成します。この枠の中に文字を打ち込むと、 枠をクリックしてアクティブにすることで、マウスでつまんで任意の 位置に動かすことが出来ます。 書式設定で「3ポ」にすると、打ち込んだ文字が読めないので、最初に 適当な文字を打ち込み、「フォント・飾り」で大きくしてから、修正します。 でなければ、最初から「レイアウト枠」を作って、打ち込みましょう。 ただ、その場合でもフォントサイズは小さめに設定しておいた方が何かと便利だと思います。 |
文字を打ち込む-画像に重ねない場合 |
文章の間に画像を入れるような場合は「挿入」-「枠の操作・上下」- 「枠と文字の配置」と開いて、「枠の基準」は「行」に、「文字の配置」は 「よけかた」→「両側に配置」、「余白」→「1.5」くらいがいいでしょう。 |
背 表 紙 |
背表紙は縦組みになるので「書式」-「文書スタイル」と開き「文字設定」 -「文字組」で「縦組み」を選択します。 「VHS」のロゴを画像ファイルとしてあらかじめ用意しておいて、貼り付ける とカッコウがつきますね。 |
印刷する |
用紙は当然、光沢紙。私のプリンターはエプソンのPM-800Cですが、 用紙はコクヨの「KJ-G1210/50枚入り」(近くのぱそショップで1600円) を使ってます。安いけどキレイです。 数十枚必要な時は、プリンターで出すと時間も費用も大変なので、コンビニ のカラーコピーを利用しましょう。 |
TOP |