機体解説
ゾイド全般の『高性能、万能化』の傾向が顕著となる一方で、使用用途を限定し能力を特化することでコスト軽減と生産性、また操作性を向上させるという本来の兵器思想に基づいた新型ゾイドも少数ながら開発されていた。もっともこれらのほとんどは少数が試験的に配備され、めざましい成果をあげることなく消えていった。しかし、なかには高い戦果を挙げながら前述の『万能高性能機信仰』からその存在を認められなかった試作機も存在する。『クリープゴースト(這いずる亡霊)』はその一つといえる。この機体の特徴は極めて高い隠密性(機体全高の低さ、高度なステルス性)とセンサー系の優秀さである。基本的に偵察、潜入工作、また高度な格闘戦能力を生かした待ち伏せ、奇襲攻撃が主な使用用途となる。この機体のユニークな攻撃能力としては顎部に装備された『ポイズンジェット』から目標体内に注入される『コア-金属構造間情報伝達阻害酵素』を用いたものがある。これは本来この機体の原種が生来持っている毒素(ナノべノムプローブ)である。これはコア及びその端末繊維と金属構造物(つまりは身体あるいは移植機械組織)の間の情報伝達を阻害することで重篤な『麻痺』を機械生命体に引き起こすのである。このかってない特異な攻撃は当初、多大な戦果をあげるに至ったが、現在では共和国側が抗体(アンチプローブ)を精製するにともない無効化されている。これもこの機体が結局量産されなかった理由であろう。現在では少数が特殊部隊に配備されるに留まっている。
製作記事
個人的に最も機能美にあふれる動物だと思っている蜘蛛をモチーフにしました。ぱっと見、解らないかもしれませんが、ガイサックをベースにしています。狙うは『グランチュラのリファイン』です。まあガイサック自体グランチュラとほとんど同一構造ですが(笑)。ただより蜘蛛らしいデザインを目指したので結構いじってあります。無論、わしゃわしゃ歩きます。虫嫌いの方が逃げだすこと間違いなしです(笑)。 頭胸部:基本構造はガイサックのままです。コックピットは帝国標準のものに交換しその側部ハードポイントにジョイントを設けたサイカーチスの羽根を接続しシルエットに変化をもたせました。こうすることでより扁平な体に『錯覚』させるわけです。また大顎はガイサックの鋏を加工し作りました。今回のチャームポイント(謎)です。
足まわり:見てのとうりサイカーチスの足に交換してあります。接続ピンはほぼ同一なので問題ないのですが足を接続するフレームがそのままでは干渉するため強度に問題ない範囲で切り詰めます。第1肢にはレブラプターの鎌をとりつけました。
腹部:ベースはセイバー用アサルトユニットのミサイルポッドです。それにゾイドのパーツ中心でデコレートしそれらしくしてやりました。 うーん、いいっすねえムシ…。今度はゴキ○リ型でもつくろうかなあ(爆死)。