恥ずかしい感触                            戻る
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*便秘
雅美は、トイレに座って苦痛の表情を浮かべていた。
(ダメだわ・・もう我慢できない。アアン感じているのに・・・・)
そう思い、クリットを摘む指を緩めるとお尻から力が抜けた。指は雅美の愛液でぐっしょりと濡れていた。シャーっと便器から音がする。肛門から浣腸液だけが便器の中に響いた。それと僅かだが、それにつられてオシッコも出てくる。
「アアン・・・逝きそうにない・・だめだわ・・薬だけ出ちゃった」
何時もは、その行為だけで排便と同時にオルガに達していたのに、この日は苦しさだけで逝く事はなかった。
下腹部の辺りがまだ突っ張っているようで痛いし、便が出そうで出ない。
雅美は一週間便秘していた。そのためにトイレに入り薬局で買ってきたイチジク型の浣腸をしたのだったが浣腸液だけで効き目がなかった。
雅美自身は、浣腸の触覚をお尻の穴に抜き差しする感触にひそかな快楽を感じていて、その為故意に便秘になる。そうして自分に言い聞かせて浣腸をするのだ。それが今では癖になり三日目くらいに一度はトイレで浣腸をするようになっていたのだが、ゴールデンウイーク中家族が一緒に居たので、浣腸をする機会がなかった。家族と言っても父と母の三人暮らしなのだが、さすがに父が家に居るときは浣腸など出来なかった。
不意にトイレの前で母の声がした。
「如何したの、長いことトイレに入って・・」
雅美はギクッとした。母がいつの間にか買い物から帰ってきたのを気が付かなかった。あわてて浣腸の容器を上着のポケットにしまいこんだ。
何時もは学校から帰りその足で廊下にパンティーを脱ぎ捨ててトイレに駆け込む。勿論家には誰も居ない。母は、パートに行っていて留守の日がほとんどだった。
「一寸お腹が痛いの」
とっさに便器に座ったまま返事をして、トイレの前に脱ぎ捨てたパンティーを思い出した。
「お腹でも冷やしたの?それとも便秘しているの?」
「便秘みたい」
「出そうなの?」
「だめ・・・ぜんぜん出そうでないわ」
そういいながらトイレの水を流しドアを開けた。そこには母が心配そうに待っていた。雅美はスカートを直しお腹をさすりながら自分が脱ぎ捨てたパンティーを横目で見つけた。まだそのままだった。
「なんか突っ張るようで・・重苦しいの」
「どの位出てないの?」
「一週間くらい・・だと思うわ」
そういったとき上着のポケットから空の浣腸容器が床に落ちた。母はそれを見逃さなかった。
「あら、浣腸したの?それでもダメだったの?・・それにパンツも脱ぎ捨てて・・まるで小さな子供みたいね」
雅美は真っ赤になった。母に変な目で見られると思うのと自分が浣腸したことの羞恥心からだった。
「だって・・トイレに・・・したけど薬だけ出て・・だめだった」
下を向いて恥ずかしそうに返事をした。
母は、雅美の恥ずかしそうな仕草に優しく答えた。
「浣腸をしたのならもっと我慢をしなくてはだめよ。でないと薬だけ出ちゃって効き目がないし・・それに余計にお腹が痛くなるわよ。・・・どの位我慢をしたの?」
「5分くらい・・だってそれ以上は・・・出そうなんだもの」
「5分・・それじゃダメね、少なくとも10分は我慢しないと」
「そんなに・・無理だわ」
「トイレでするからよ・・便器があるから我慢できないのよ・・・ぎりぎりまで我慢して、それからトイレに行くのよ。そうすれば我慢できるわよ」
雅美は便秘を直すために浣腸するわけではないのだ。便秘が浣腸する口実なのだ。
「そんな・・途中で失敗したら?」
「失敗なんかしないわよ。大人なんだから」
「・・・」
「お母さんがしてあげようか?」
雅美はギクっとした。最近では自分で浣腸をするのではなく誰か他人にしてもらいたいと言う妄想を抱き始めていた。それが頭の中に浮かんだ。
「そ、そんな・・いいわよ」
そういってから真っ赤になった。
「恥ずかしがらなくてもいいわよ。一週間も溜め込んだら体に悪いわよ。お母さんも時々するのよ」
その言葉を聴いていくらか安心をした。まさか自分だけなのかと思っていただけに母の言葉は意外だった。
「えっ、お母さんもするの?」
母は、平然として答えた。
「そうよ、お母さんだって便秘はするもの。女の子はよく便秘するのよ・・・確か家にも買い置きがあったはずよ」
そう言って炊事場に行って直ぐに戻ってきた。
「あったわ。これよ」
手に持ってきたのは雅美の買ってきた十ccよりも大きな三十ccの容器だった。触覚も幾分太くて長い。それを見て雅美は胸が高鳴った。それは薬局で買おうと思っても中々口に出せない物だった。つい恥ずかしさのあまり十cc入りの幼児用の容器を選んでしまう。
(あんなのをお尻の穴に差し込んだら気持ちいいだろうな)
独りでに股間が潤んできてしまう。
「如何したの、じっとイチジク浣腸を見つめちゃって。怖いの?・・廊下じゃなんだからお母さんの部屋に入りなさい」
雅美は母の言葉にまるで暗示に掛かったように付いていった。母が脱ぎ捨てた雅美のパンティーを拾ったのも気が付かなかった。
雅美が浣腸に興味を持ち出したのは二年前の中学三年の時だった。中の良い友達が便秘のときの話をしていた。それまで雅美は便秘の習慣がまったくなかった。きちんと毎朝決まった時間に便通はあった。そのため他人が便秘するのか知らなかった。
「私ね、最近良く便秘するの。雅美は如何なの?」
「私・・・?」
「そう。便秘したら浣腸をするの。とても気持ちがいいもの」
浣腸は雅美も知っている。それが気持ちいいとは分からなかった。何せ経験がないのだかその気持ちが言いという言葉に興味を持った。
「雅美は晩生ね・・ごめん雅美じゃ仕方ないか」
その友人は雅美を見て言った。それもそのはずで雅美は中学三年の中で一番背が小さいし顔立ちも幼い。一年の中に紛れ込んでも、まだ小さいほうに入るし見分けが付かない。
とにかく友人から二十ccのイチジク浣腸を一つもらい、家に帰ってトイレの中で恐る恐るお尻の穴に差し込んでみた。冷たい触角がお尻の中に入り込んでくる。痛いという感覚はなかった。だが初めての感触にビクッとして思わず指に力が入り、少しイチジク浣腸の中身が直腸内に残った。冷たい感触に驚いてスッとお尻から抜いてしまった。何かとてもいけないことをしたみたいでドキドキしていた。少しすると薬が効いてきたのかとてもお腹が痛くなってくる。浣腸に免疫のない雅美にとって僅かでも効果は大きいものだった。何か母に秘密を持ったみたいでそれが雅美の未成熟な性器に火をつけた。段々と強まる腹痛に股間が熱くなってきていた。
「なんか変・・ウンチが出そうなのに・・・これが気持ちいいってことなの?」
そう思い強まる便意の中、自然と自分のクリットに手が行っていた。これまで友達との会話に興味を持ち、何回かはオナニーをしたのだが感じることがなかった。だが、今回は違っていた。
「ヒッ」
触った瞬間体に電流が走ったみたいになり、悲鳴に近い声がトイレの中に響き、自分で口を覆った。そして排便と排尿と同時に初めてのアクメを体験したのだ。それが雅美の浣腸の始まりだった。あれから二年。それはずっと続いている。
体の大きさもその頃とまったく一緒だった。ただ胸やお尻は幾分大きくはなったのだが。
*オムツ
母に促されるままに部屋に付いて行った。
「雅美は小さいときのままと一緒ね。お母さんも雅美くらいの時までは背が小さかったのよ。中学の時などはもう大変。何時も小学生に間違われてね。でも得してたわよ。電車賃とか映画館などは」
母としては雅美のその愛くるしい容姿に自分の子供の頃を見出していたのだ。それに雅美の子供の頃をダブらせていた。母としても雅美を高校生には思えなかった。かろうじて制服がそう見せているだけなのだ。
母は雅美より二十センチは高いが決して大きくはない。雅美が小さいのだ。雅美も又高校に入っても高校生には見られない。それどころか小学生に見られるのだ。
部屋に座布団を二枚並べて置いた。
「そこに寝て。ここならトイレに近いし直ぐに行けるでしょう」
確かに部屋を出れば直ぐにトイレだ。
促すように雅美をそこに寝かせた。雅美も恥ずかしさも強いのだが妄想のほうが強くなぜか体が言う事を利かない。母の言われるままそこに仰向けに寝て両手で顔を覆った。
「何を恥ずかしがってるの。雅美の赤ちゃんのときからずっと・・・」
そう言いかけて言葉を切った。雅美の赤ちゃんの時を思い出したのだ。母とてまだ若い。実際雅美の下にもう一人くらい欲しかったのだが一度流産してしまい子供はもう諦めたのだった。
母は、雅美のスカートを捲った。
「あら、まだ生えてなかったの?」
雅美のつるつるな女陰の丘を見て言った。
「だって・・」
「ごめんごめん。直ぐに生えてくるわよ」
まだ縦割れのはっきり見える雅美の性器を見ながら脚を幾分広げた。その時、雅美の割れ目がねっとりと粘りつき蜜を付けていた。それにクリッとも幾分大きくなっている。
「?」
(まさか、感じてるの?)
もう高校二年生だ。女として感じてもおかしくはない年頃なのだ。
それも恥ずかしさのためだろうと母は思い、その部分を見つめてから雅美の顔を見た。
まさか雅美が浣腸を期待して蜜坪を濡らしているとは思わなかった。
雅美の顔はなぜかうっとりとした表情になっている。
(やっぱり感じているわ)
「力を抜いてね。痛くないからね」
雅美の片足を持ち上げて交差させお尻の穴が見えるようにする。お尻の穴は脱肛でもしたみたいに捲れ上がり腸壁が見えていた。先ほど雅美がトイレで浣腸した折十分にほぐされていた。
「さあ、入れまチュよ。直ぐに終わりますからね」
いつの間にか幼児に接するような言葉遣いになっている。母からみれば小さな子供の性器を見ているみたいなのだ。母が自分の小さな子供と思い込んでも仕方のないことだった。
雅美は、ただぶるぶると体を震わせている。息遣いが大きい。
肛門に浣腸の触覚が最初ゆっくりと入り込み、急にスッと奥のほうまで差し込まれた。冷たい薬液が直腸内に入り込んでくる。
(アアン、良すぎるわー)
母に浣腸されていることも忘れ、妄想の世界に入り込み始めた。
クロスしている太腿の部分から、まるでオシッコをしたみたいにお尻のほうに愛液を滲ませ、べっとりと濡れてきた。
「アアン・・だめー・・でちゃいそう」
その声で雅美は母に浣腸をしてもらっていると言う現実に戻った。
母は、雅美の行動を見ていてある程度分かったが、追求はしなかった。
「なんて声を出すの・・・ダメでしょうまだ半分しか入れてないのよ」
そういいながら確めるように肛門に幾分容器を強く押し付け一気に絞りきった。
「アアアー、ダ、ダメー」
母は、浣腸の触覚を抜こうとした。
体を余計引きつかせ、肛門の襞がまるで生き物のように蠢き容器に食いつき離そうとはしない。
(やっぱり・・お尻で感じちゃうんだわ・・)
雅美の様子を見ながら容器を抜き取った。もう股間はてかてかに光るぐらい濡れ、スカートににじみ始めていた。母に浣腸をされたと言う分、余計に感じてしまった。
脱脂綿でお尻を押さえつける。母は、お尻の下にタオルを押し込み一寸考えた。
「我慢できる?雅美は大きい子だから我慢できるでしょう。まだ出してはだめよ」
「だめ、我慢できない」
(これでは五分と持たないわね・・そうだあれがあったわ)
雅美は唇をかみ締めぶるぶると震える。太腿から下がしびれたみたいになっていた。この感じだと何時もならとっくに逝っている。今は母が目の前に居るせいでかろうじてとどまっていた。
「一寸待ってて・・抑えておくのよ」
横の押入れを開け、郡を引き出し、中を開けごそごそとなにやら探し始めた。
「有ったわ。これだわ」
大きな紙袋を出した。中からなにやらカラフルなものが何枚か出し、そのうちの一枚を広げ白い布も出してきて重ね雅美の足元に置いた。
「雅美ちゃん、我慢できるようにしてあげようか。それに、そのままじゃ直ぐトイレに行きたいでしょう」
「アアン、もうだめ・・トイレに行きたい」
仰向けに寝ている雅美の震える足を持ち上げ、その重ねたものを敷きこんだ。その後両足を少し開いた。
「お、お母さん、何するの?漏れちゃうわ」
「何言ってるの、まだ五分と経っていないわよ。大丈夫。堪え性じゃないんだから。我慢できるようにこれを着けてあげる」
「何なの?」
「これはね、オ、ム、ツ、よ。まさか雅美ちゃんもこの年になってオムツにおもらししたら恥ずかしいでしょう。これを着けたら我慢できるでしょう」
オムツと聞いて雅美の股間はより一層疼きだした。
「オムツなんて・・赤ちゃんみたいで嫌。それに恥ずかしいし」
「だからいいのよ。これはね、何年か前に実家に帰ったとき持って帰ってきたものなの。お母さんが小学五年生になるまで使っていたものなのよ。お母さん、小さいときオネショしていたんだもの。なんか懐かしくてもって来ちゃったの」
そういいながら雅美の股間に重ねたオムツを通し、お腹のところで横のオムツと合わせた。そのオムツのやわらかい感触に雅美はうっとりとしたが便意はもうそこまでやってきていた。動物柄の可愛らしいオムツカバーで雅美のお尻をくるみ、オムツカバーの横についているホックを一つ一つ止めていく。
雅美は、その音を聞いているうち、赤ちゃんみたいにオムツを着けられている恥ずかしさがこみ上げてくる。
(アアー、変になってくる・・だめ、感じすぎちゃう~)
オムツカバーのホックを止める音が部屋に響いた。もう雅美はオムツを着けられた恥ずかしさで一瞬浣腸をしたことを忘れた。
「これなら雅美も我慢できるでしょ。ぎりぎりまで我慢してトイレに行って外せば簡単よ。もし万一間に合わなくてもオムツが汚れるだけ出し・・雅美はもう大人なんだからまさかオムツを汚すとは思わないけどね・・お母さんが行って良いと言ったら良いわよ」
オムツカバーの腰紐を結び、お尻をポンとたたいた。
「そ、そんなオムツなんて・・本当に赤ちゃんみたいで・・恥ずかしいわ」
「よく似合っているわよ・・雅美もこうしてみるとまだ赤ちゃんね」
雅美はオムツをされた恥ずかしさと迫りくる便意で何時もと違う感覚が体の中をうごめきだしたのを感じていた。
(変・・何時もより気持ちが良いー)それはクリットを指で摘まなくても十分雅美を高みに持ち上げてくれた。全て他人任せなのだ。それに迫りくる便意を雅美は母が良いと言うまで我慢できるかどうか分からなかった。きりきりと下腹部が痛んでくる。気を抜けばオムツを汚してしまいそうなのだ。まさかこの年になってオムツを汚すわけには行かない。増して母の目の前なのだ。
不意に母の声が耳元でした。
「偉かったわね。もう行ってもいいわよ。オムツ、自分で外せる?」
そう母に言われても動けそうになかった。
「お母さん・・一寸トイレまで連れて行って。足がしびれたみたいで動かない」
雅美は青息吐息で答えた。肩で息をしているし雅美自身もオムツをもう自分の愛液でぐっしょりと濡らしていた。
「仕方ないわね」
雅美の両脇に手を入れて抱きかかえようとした時雅美の限界が来た。
「アアアー。ダ、ダメー・・デ、デチャウ」
その瞬間雅美の体から力が抜けた。「グルグルブシュー」とオムツの中にくぐもった音が響いた。オムツの中が自分のウンチで膨れ上がってくる。今にもオムツからはみ出してしまう様に後から後から出てくる。そのねっとりとした感触が雅美を一段高みに連れて行った。
もう母がいることも忘れていた。
「アアアー、ダメー、イイー・・イクイクイクー」
四肢をビクンとさせ母にしがみつき、雅美は今まで味わったことのないオムツへの感触を確めながら一気にオルガスムスに駆け上った。いつまでも続く排便につられオシッコも自然と漏れ出してくる。そのいつまでも続く余韻は雅美にとって余りにも強烈過ぎた。最後の痙攣をすると泡を吹きその場に失神してしまった。
浣腸を母にされただけでも逝ってしまいそうになるのに、ましてオムツをされてしまえば余計に羞恥心をあおり感じてしまう。雅美を倒錯の世界に引きずり込んで行った。母の前でオムツを汚しながらオルガに達してしまったのだ。
母には、雅美がオムツにウンチをお漏らししながらアクメに達したのが分かった。口からは涎を垂らし四肢をピクピクと痙攣させ白目をむいている。
「あらあら、よっぽど恥ずかしかったのね」
そのまま雅美を座布団の上に戻しオムツカバーのホックを外すと白いオムツが薄黄色く染まって出てきた。どうやらオムツにウンチとオシッコを同時にお漏らししたみたいだった。オムツを開くとウンチがべっとりとオムツの中に広がっている。それをオムツの汚れていないところで綺麗に拭き取りテッシュでもう一度拭きなおした。お尻の穴がぽっかりと孔が開いたように広がっているし、それにもまして雅美の女陰からは粘り気のある透明な液体があふれ出ていた。
母は、雅美の足をまるで赤ちゃんにするように持ち上げお尻を浮かせた。そうしてからオムツカバーごと抜き取った。
母は、最初それを丸めて全部ほってしまおうとしたが考え直していた。雅美の今の感じを見ていると思いとどまったのだ。そして雅美にオムツを着けさせて赤ちゃんとして扱ったらどうなるだろうと考えたが浮かんだのだ。だが、オムツカバーは二枚しかないしオムツも枚数はそうない。
丸めたものをトイレにもって行き、オムツを広げてウンチだけを便器に落とし、流してから洗濯機の水に付け置きしておいた。
母が洗面所から部屋に戻っても、雅美は未だ気づいてはいなかった。股間の陰りがほとんど無い赤ちゃんみたいに、立て割れがはっきりと分かる女陰をむき出しにしていた。
母は、新しいオムツとオムツカバーを出しさっきと同じように両足首を片手で持って持ち上げお尻を浮かせオムツカバーごと下に敷きこんだ。雅美のお尻をオムツとオムツカバーで包んでしまったのだ。スッピンでもそれだけで、童顔で幼児体形の雅美は、余計赤ちゃんらしく見える。オムツカバーは淡いピンクの花の絵が小さくプリントされた可愛いもので雅美には良く似合っていた。
「あらら、さっきは分からなかったけどこうして見ると雅美も赤ちゃんね。とっても可愛いわ」
雅美をしげしげと眺めてニコっと微笑み、何かを思いついたらしく奥の部屋に小走りで走って行った。暫くすると一抱えの郡を持って戻ってきた。
「雅美のを残しておいたけど・・使えるかしら」
郡のふたを開けるとビニールにきっちりと包まれた哺乳瓶やおしゃぶりと言った雅美の赤ちゃん時代のものが出てきた。取り出して思い出深げに眺めていると雅美の意識が戻ってきた。その顔は満足そうなうっとりとした表情だった。
その日から雅美と母の親子の関係が、母と赤ちゃんの関係に戻ったことは言うまでもなかった。
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