目的 私はアマチュア無線で一応HFオールバンドでQRVしていますが、7、14、21,28MHZ以外はオートチューナを使ったバーチカルアンテナ1本で出ています。ハイバンドはそこそこ飛んでくれますが、ローバンドとなると飛びは悪いしそれ以上に耳が悪い・・・原因はアンテナのすぐ傍に電線が通っていてノイズを良く拾う事です。酷い時はS9振ります!せめて弱い信号が聞こえてくれればCQを出してて呼ばれてるのに気が付かなくならないだろうなぁ。呼んでも取ってくれないのはしょうがないんだけど。磁界ループには興味がありましたが問題は同調バリコンの遠隔操作です。なにしろここは田舎!部品を集めるのは容易ではありません。いまはネットショッピングできるので良い時代になりましたが、(何処とはいいませんが)以前注文しても納品が無かった事があってそれ以来部品注文はしていません。船舶気象通報局の受信を始めてからバーチカルを1.8Mに同調させて聞いていましたが、近所のハイパワーAM局の混信が強く何とか混信を減らしたいなぁと昔作ったスモールループを作ってみました。かなり昔、ラ製のBCLコーナーで中波ループをティッシュ箱を重ねてビニール線を巻き、バリコンと並列に接続したのをラジオのバーアンテナと疎結合させて良く聴きました。ためしに段ボール箱にビニール線を巻いて2連バリコンを繋ぎ、ピックアップを1巻きして無線機に給電しましたら結構良く聞こえました。室内なので感度はバーチカルより弱く、外に出して使いたいなぁと考えていました。 発見 なにか良い方法が無いかネットで探していたら、中波ループを紹介しているサイトをいくつか見つけました。やはりミズホのループを使っている人は多いんですね!海外のサイトも回りましたが部品表が分からん?型番の互換も?なので諦め、国内サイトを探すと面白い記事を発見しました。 http://five.hp.infoseek.co.jp/ ファイブハンドレットクラブというユーティリティー受信の愛好会のホームページでかなりマニアックなのですが、受信成果がすごいのでさぞかしいいアンテナをお使いなのだろうと興味津々で見させてもらいました。さすがにビバレージは良く聞こえるでしょうが、家では使えない・・・短波ループの記事を見た時これだ!と思いました。バリキャップを使った同調回路だとバリコンを使うよりも簡単でなおかつ機械的強度を高く出来ます。混変調の問題は2個直列接続のパラで軽減できるということなので試さない手はありません。早速(買出しには時間が掛かったが)着手しました。 製作 とりあえず、その記事を参考に自分の目的に合う同調範囲、大きさを考えました。あまり大きいと他のアンテナに干渉するかもしれないので1辺1.4M程にして周波数は1~3.5Mをカバーできればいいかな?とおおざっぱに決めて計算します。1回巻きだとインダクタンスが足りないので2回巻きにしました。巻き方は最初ソレノイド型にしようと思ったのですが此処は海に近く強風が良く吹くのでなつかしいスパイダル型に変更しました。強度を良くする為に塩ビ管はVP30(38mm)を使用、クロスマウントは手持ちのアルミ鋳造ものにしました。ビニール線は2mmφの黒いACコードを裂いて使いました。同軸は余っていた5DFBです。同軸ケーブル、ビニール線の固定にはビニールのサドル(5C用)、インシュロックタイを使用してます。コントロール部は部品が少ないのでラグ基盤を切って記事の設計図のまま作りました。防水は小さいタッパに入れてます。今度はチューニングループの製作に掛かりました。50Ωで給電したいのですが周波数を大きく可変するのでとりあえず主目的の1.67Mに合う様にアナライザーを使ってカット&トライしました。長さを測った紙を捨ててしまったので分かりませんが主ループの1/3~1/4でマッチングが取れたと思います。結構いい加減に作りましたがとりあえず同調を可変できる事を確認しました(1M~5M)。エレメント間(2cm幅)の浮遊容量があるのでしょうか、同調範囲は狭いですが希望バンドがカバーできているので妥協しました HI ! 出来ればもっと大きくして1回巻きにするといいでしょうね。 回路図 使用感 とにかくノイズが少ないです。MF、LHFでは感度が1.8M短縮バーチカルよりも良いです。一応低い周波数では指向性がみられナル点にノイズを追いやる事が出来ます。音声ファイルに比較ファイルがありますので聴いてみてください。 |