船舶気象通報局はその名の通り日本の海域を航行する船に現在の気象状況をお知らせするために海上保安庁が設置する特別業務局です。 女島灯台風景 周波数は1670.5KHZで電波形式はH3E(AM)出力は50Wです。 全国に29箇所設置され、1時間を持ち回りの時間に1回これを24時間休まず(例外有り)放送しています。 1つの送信所のサービスエリアは公称100海里ですが、皆さんご存知のとおり夜間は電離層反射で全国で受信する事が出来ます。また1つの演奏所の通報対象となる観測地点は各局異なり1ケ所~5ケ所、観測地点によって通報事項も違います。 北九州統制通信事務所の運用状況 この放送の歴史は古く、第2次大戦後20年代に電信で業務が開始されました。そして昭和40年代に現在の電話による通報に変更されました。 海上保安庁はこの他にロランC、ディファレンシャルGPS、マイクロ波標識、中波無線標識、海上交通センター、潮流信号所、などの電波による海上交通の安全確保に努めています。最近はテレホンサービスやインターネットによる情報提供も始めましたが、情報伝達手段の多様化によって情報収集を容易(断たないよう)にするためにも中短波放送は現在も重要な責務を負っているのだろうと私は解釈しています。 「船舶の」と書きましたが、大きな船だけでなく釣り船やプレジャーボートで沖合いに出る時、また海釣りに出かける時は近燐のリアルタイムな気象情報を得る手段として有効です。また天気図を作成する最この情報を利用するとさらに細かい等圧線を記入できると思います。 アマチュア無線との関係は直接はありませんが、1.8~1.9Mのすぐ横に24時間送信している微弱な局は国内コンディションを把握するための良いビーコンになると思います。1670.5Kおよび、1651K、1665K、2019Kは50W~5Wなので自分のアンテナのチェックやロケーションのチェックに最適だと思います。 |