デコーダの原理
検波増幅されたパルス列は、上図Aのような波形です。このパルス列はシフトレジスタに入力されます。一方同じパルス列をトランジスタで反転しRCの積分回路に入力すると上図Bのような波形が得られます。この積分電圧をシフトレジスタのシリアル・INに入力します。はじめに、Cの電位がHiだったとします。このとき、Aに正のパルスが入力されるとシフトレジスタの出力1はHiになります。同時にCの電位は急激にLowに下がります。Aの次のパルスの時には、シリアル・INがLowになっていますから、シフトレジスタの出力1はLowになります。結局上図の1の波形となります。その時シフトレジスタの出力2はHiになります。そして、順に上図のような出力が得られることがおわかりいただけると思います。上図でAの頭から5番目のパルスが終了後、次のパルスまでの間隔が、少し長くなっていますが、この時間で、上図のCがRを通して、充電され、Hiに復帰します。したがって、パルス列の先頭では必ずシリアル・INがHiの状態となり、送信側との同期がとれます。この少し長い区間を、同期区間と呼びます。普通、デジタルプロポのパルス繰り返し周期は約15ms程度に設計されているので、それに合わせて、CRの値を決定します。
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