トップ > 中日スポーツ > 競馬・ボート・競輪 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【競馬・ボート・競輪】

[競馬]ダービー卿CT 豪州産馬が大仕事 フィアーノ重賞初制覇

2019年3月31日 紙面から

好位から抜け出したフィアーノロマーノ(左)。右端はプリモシーン=中山競馬場で

写真

 「第51回ダービー卿CT」(GIII・芝1600メートル)は30日、中山競馬場で行われ、2番人気のフィアーノロマーノが、好位追走から直線で早めに先頭に立って、2着プリモシーンの追撃をクビ差抑えて1分31秒7で重賞初制覇を飾った。3着はマイスタイル。高野友和調教師(43)=栗東、川田将雅騎手(33)=栗東・フリー=はともに同レース初勝利。

◆一番きつい競馬

 強気の競馬が功を奏した。好位の4番手で流れに乗ったフィアーノロマーノは、勝負どころで早めに進出。4コーナーで外から先頭に並び掛けてスパートし、後続とのリードを広げ、その貯金でプリモシーンの追撃をクビ差しのいだ。

 「常に一生懸命なこの馬の気性を騎手が熟知しハイペースでも攻めを選んだ」と高野師が騎乗をたたえれば、川田は「スタート後に位置を取りに行ったが、あとはこの馬のリズムに徹した。人気し過ぎている気もしたが、最後まで良く動いて勝ち切ってくれた」と踏ん張りをねぎらった。

 南半球産で日本産馬に比べて半年ほどの遅生まれ。一生懸命走りすぎる気性でレース後の反動が大きいことから間隔を空け大事に使われてきたことが実を結んだ。「この馬の馬生で一番きつい競馬だったと思うので、入念にケアしたい。距離はマイルでも大丈夫だし、馬の状態を見極めて安田記念(GI・6月2日・東京・芝1600メートル)に向かいたいですね」と高野師。

 来月6日には豪州の「ドンカスターマイル」(GI・ランドウィック・芝1600メートル)に管理馬クルーガーを出走させる同師は「豪州の人は日本の競馬を良く見ていて、豪州産のフィアーノロマーノは向こうでも知られている。重賞を勝って良いニュースを持って行けます」と笑顔を見せていた。  (高橋知子)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ