Republic Marine Corps
 101st Brigade
旅団司令部
司令官・レオン・アニエスハート代将
副官・エイアルド・マイスター少佐
ほか

旗艦・ウルトラザウルス級『トライデント』×1



強襲上陸大隊(トライデント・ヘッド)
大隊長・レオン・アニエスハート大佐兼任
●バリゲーター×33

●カノンタートル×33

●フロレシオス×20

●アクアドン×10


第1機甲大隊(ライガー・クロー)
大隊長・ライオネル・マクガバン大尉

隊長機・ゴジュラスMk-2(L-type)

●ゴジュラスMk-2(S-type)×4

●ゾイドゴジュラス×6

●ゴドス×81

●通信用ゴルゴドス×3


第2機甲大隊(ウルフ・パック)
大隊長・ウルブレヒト・アンスヘルム大尉

隊長機・コマンドウルフ(アーリータイプ)
通称『ウルフェン』

●ゾイドマンモス×25

●ガイサック×33

●スネークス×33

●切り込み隊スパイカー×10


重砲大隊(サリッサ・ファランクス)
大隊長・ロデリック・クロード大尉

隊長機・ゴルドス(キャノン砲装備)
通称『シャイアン』

●キャノニアーゴルドス×5

●ゴルドス×10

●カノントータス×66

●通信用ゴルゴドス×15

●着弾観測用グランチュラ×3


捜索大隊(トリトール・ファミリー)
大隊長・サリカ・ウェル・トリトール中尉

隊長機・サーベルタイガー(アーリータイプ)
通称『フルーレ』

●グリーンホーン×3

●ゲルダー×7

●マーダ×9

●ゲーター×10

●モルガ×16

●ザットン×16

●帝国型コマンドゾイド×35


後方支援大隊(コリデール・キャンター)
大隊長・グラドウィン・スワガー大尉

隊長機・グスタフ

●グスタフ×15

●共和国型コマンドゾイド×33

●兵員輸送用ハイドッカー×30

●工兵用ガリウス×20


海兵航空隊(ソニック・ウェーブ)
飛行隊長・バートラム・クエドリン少佐

隊長機・プテラス複座型


●プテラス×30



●編成時期について

 上記の編成図は、ZAC2038年6月に実施されたミーバーロス港上陸作戦、通称“オーバーローディング(過負荷)”作戦の助攻である“ディスカバードチェック”作戦のさいの編成図である。

 共和国軍海兵隊はまだ編成途上の段階でもあり、部隊の輸送に関しては海軍の助けを借りることでこの問題に対処していた。
 101旅団もその例外ではなく、機甲大隊や重砲大隊などすべてを旅団独自の輸送部隊で運ぶことは困難で、そのため“ディスカバードチェック”作戦の実施にあたっては海軍の輸送艦艇を借りることで全部隊を輸送していた。
 以上の理由により、2038年6月の時点では指揮下の部隊に輸送部隊というものが組み込まれていない。



●旗艦『トライデント』ついて

 機番0号、予備艦であったウルトラザウルスを急遽実戦に投入するため儀装を施されたのが、101旅団の旗艦『トライデント』である。
 練習機として使用されていたこともあり、比較的おとなしく従順な素体が用いられており、そのため初代艦長であるジョン・マックスウェル大佐からレオンアニエスハート少佐(当時)に艦長職が委譲されるにあたっても、特に大きな精神感応障害が起きるようなこともなく受け入れられた。

 性能的には通常のウルトラザウルス級となんらかわるところはなく、海兵隊仕様としてカラーリングなどに若干の違いがあるものの、外観自体も通常のノーマル・ウルトラザウルスとの違いはほとんどないといってもよい。
 そのため、ウルトラザウルス級が停泊できる寄港地であれば、どこであろうとも補給が受けられたという利点があった(改造型ウルトラザウルスによっては補給を受けられる軍港が限定されていたため、活動範囲に大きな問題があった)。

 ZAC2038年6月の時点では、共和国軍海兵隊におけるウルトラザウルスの中では最古参にあたるゾイドであり、もっとも戦闘データを蓄積しているウルトラザウルスでもある。
 艦長は旅団長でもあるレオン・アニエスハート大佐が兼任しており、火器管制にあたっては副官であるエイアルド・マイスター少佐がその任にあたっている。



●強襲上陸大隊(トライデント・ヘッド)について

 海兵隊の主力ともいえるゾイドを基幹戦力とした大隊であり、実際の上陸作戦においてもっとも戦力となる部隊である。
 旗艦の艦砲射撃のあと、第一陣としてバリゲーター部隊が上陸し、第二陣として歩兵を収納しているカノンタートル隊が上陸し歩兵部隊を展開、その後は旗艦『トライデント』を上陸させて橋頭堡を防衛、維持する。
 この大隊が、101旅団の矛先となるものであり、兵士たちも海兵隊の前身組織である第一海兵軍団時代からの兵士たちで占められている。
 そのため全体的に兵士たちの士気も高く、101旅団の中でもレオン・アニエスハートがもっとも信頼している部隊でもあり、大隊長もレオン・アニエスハート大佐が兼任している。

 部隊のコールサインが“トライデント・ヘッド”なのは、旗艦(トライデント)の先陣(穂先)という理由からつけられた名前である。



●第1機甲大隊(ライガー・クロー)について

 海兵101旅団、通称“獅子旅団〈レオン・ブリゲイド〉”は二つの機甲大隊を有している。これは、通常の海兵部隊が機甲部隊よりも上陸部隊に重きを置いているのに対して、海兵隊の予備部隊といえる101旅団では上陸後の橋頭堡の確保、ならびに火力支援を重視しているためである。
 そしてその101旅団の中でも、最大の攻撃力を持っているのが、第1機甲大隊(ライガー・クロー)である。
 大隊長は、リチャード・マクガバン少将の息子であるライオネル・マクガバン大尉。
 彼自身優秀なゴジュラスパイロットでもあり、麾下のゴジュラスパイロット10人のうち、6人は彼の友人、または同期生などの知人である。

 大隊の指揮官機でありマクガバン大尉の愛機は、旅団でただ一機だけ配備されているゴジュラスマーク2限定型(Limited type)であり、パイロットであるマクガバン大尉とかなり高レベルでの精神感応に成功しているゾイドでもある(彼のパイロットの腕の優秀さはこのシンクロ率の高さにあるといわれている)。反面、マクガバン大尉以外に操れるものが存在しないという欠点を生み出している。

 また、4機の量産型ゴジュラスマーク2(Standard type)とはべつに、大隊に装備されている6機のノーマル・ゴジュラスにはそれぞれ水陸両用の装備が施されており、上陸作戦時には強襲上陸大隊とともに行動することが可能である。

 コールサインであるライガー・クローについては、この旅団の通称が“獅子旅団”であったことと、マクガバン大尉のファーストネームから名づけられた。
 最後に余談ではあるが、大隊長であるライオネル・マクガバン大尉は自分の愛機に通常のパイロットが持つ愛情以上のものを注いでいるが、特別な名前をつけるといった性癖まではもちあわせていない。



●第2機甲大隊(ウルフ・パック)について


 第1機甲大隊が重戦士(ヘヴィ・ウォリアー)であるなら、第2機甲大隊はまさしく軽戦士(ライト・ウォリアー)といった編成である。奇襲戦用のゾイドが主力ということもあって、通常の正面攻撃よりも奇襲や急襲、特殊工作を得意とする。

 この大隊の特筆すべきことの一つとして、大隊長であるウルブレヒト・アンスヘルムの乗機『ウルフェン』があげられる。
 4年後のZAC2042年にロールアウトするコマンドウルフ。その原型ともいえるオオカミ型ゾイドは、風族が好んで家畜とする代表的なゾイドである。ウルブレヒトもまたその例にもれず、小さなときからこのオオカミ型ゾイドを『ウルフェン』と名づけてかわいがっており、軍に入隊するにあたってこの『ウルフェン』を戦闘用に改造し自分の愛機とした。
 
 そしてこの大隊のもう一つ特筆すべきことは、25体もの大型ゾイド(ゾイド・マンモス)を配備していることであろう。
 ガイサックやスネークスといったゾイドを有するならば、本来であれば「特殊工作大隊」として編成されるべきところなのを、あえて「機甲大隊」としているのは、この25体のマンモスを集中配備していることに理由がある。これは101旅団を編成する大隊の中でもっとも大型ゾイドの保有数が多いのだ。
 いささか旧式化しているとはいえ25体もの大型ゾイドによる打撃力は、第1機甲大隊にはやや劣るものの決してあなどるべきものではなく、特に大型ゾイド本来が持つ優秀な回復力は、この大隊の防御力となってあらわれている。
 便宜上「突撃隊」と呼称されるこのマンモス隊の指揮官は、ウルブレヒト・アンスヘルム大尉の副官であるナーマン准尉がつとめている。

 また、コールサインであるウルフパックとは「狼の群れ」を意味する言葉であり、大隊長であるウルブレヒト・アンスヘルム大尉の名前と愛機が由来となっている。



●重砲大隊(サリッサ・ファランクス)について


 旅団における火力支援の主力となるのが、この重砲大隊である。
 大隊長はロデリック・“サリッサ(長槍)”・クロード大尉であり、彼の二つ名であるサリッサ(長槍)と密集隊形(ファランクス)という意味が組み合わさったものが、そのまま部隊のコールサインとなっている。

 この大隊の大隊長であるロデリック・クロード大尉は、旅団長であるレオン・アニエスハート大佐がみずから招聘しただけあり、他の大隊長と比べてもっとも指揮官としての実績と経験を積んだ人物である。その采配においても迷いや揺るぎがなく、常に重砲隊が予想される一定以上の成果をあげることで知られている。
 また、彼の二つ名であるサリッサ(長槍)が伊達ではないことを示すエピソードに、かつてゴジュラス部隊を率いた指揮官の多くが、「彼(クロード大尉)の指揮する重砲隊による支援射撃を受けたうえでの突撃は、他の重砲隊の火力支援ではえられない安心感があった」と語っていることからもうかがえる。いかにロデリック・クロード大尉が、混乱した戦場でも瞬時に火力を集中させうるべきポイントを見極められる目をもっていたかを示す挿話であるといえよう。

 この重砲大隊(サリッサ)に求められた任務は基本的に火力支援の一言に尽きるが、電子戦能力に優れたゴルドスの任務はそれだけではなく、通常時は旅団の通信任務もひきうけていた。
 旅団の捜索大隊が集めてきた情報を収集し、旅団司令部である『トライデント』に送ることも、重要な任務なのである。

 ロデリック・クロード大尉の乗機は、通常のゴルドスではなく『シャイアン』と呼ばれる改造型ゴルドスであり、火力増強型ゴルドスである。大隊には他にも同型機であるキャノニアー・ゴルドスが5機配備されており、部隊全体の火力の底上げが図られている。ちなみに、キャノニアー・ゴルドスとシャイアンの違いは、頭部の武装配置のみである。



●捜索大隊(トリトール・ファミリー)について


 101旅団の中で、ひときわ異質であるのがこの捜索大隊、通称“トリトール一家”である。
 指揮官であるサリカ・ウェル・トリトール中尉をはじめ、構成人員のほぼすべてが帝国からの亡命者、あるいはその子弟で占められているのだ。

 もともとトリトール家とはゼネバス帝国の豪族の一つであり、名門と呼ばれるべき家柄である。その家長が帝国における政争に敗れたことによって、トリトール家の子女の一人が郎党をひきつれ共和国に亡命。そのまま共和国の軍籍をえて、この101旅団に組み込まれたいきさつがある。

 彼らは帝国軍の兵器で武装しており、鹵獲兵器などを用いることによって戦力の充実を図っているが、装備自体が玉石混交であることは否めず、他の大隊と比べてみても部隊の統制という面で一歩ゆずる。
 だが、部下たちが大隊長へ捧げる忠誠という面に関していえば、この捜索大隊は旅団の中でもまさしくトップクラスであり、この大隊以上に部下と大隊長が一体となった部隊は存在しない。
 この大隊が「トリトール・ファミリー(トリトール一家)」と呼ばれる所以でもある。

 また、大隊の指揮官であるサリカ・ウェル・トリトール中尉の乗機は、先天性白皮症を患った白いトラ型ゾイド(アルビノ種)を改造したものであり、彼女はそれを『フルーレ』と呼んで愛情を注いでいる。



●後方支援大隊(コリデール・キャンター)について


Now writing.



●海兵航空隊(ソニック・ウェーブ)について


Now writing.



●補給部隊について


 補給と整備に関しては後方支援大隊が実質的な作業をこなすことになるが、ヘリック共和国軍はゼネバス帝国軍と違い、独自の補給部隊というものを持たずに構成されている。

 これは共和国軍と帝国軍の部隊編成において、実は大きな違いがある部分である。
 帝国軍が常に「補給部隊をできるかぎり戦闘部隊に追随させ、必要なものを戦場まで運ぶ」という思想で運営されているのに対し、共和国軍では、「補給部隊の移動にあたっては兵站部の事前の保証が必要」であるため、仮に戦闘部隊が独断で戦線を広げても補給部隊はそれに追随するようなことはないのである。

 これは、補給部隊は戦闘部隊と分離しないと、補給部隊が常に戦闘部隊の意向で動かざるを得なくなるためで、事実、帝国軍では物資の取り合いと溜め込みが起き、全体の物の流れと消費の効率が悪くなるという弊害が多くみられた(どんな指揮官であれ、自部隊が他部隊よりも補給物資を多く受け取ろうとするのは当たり前であり、そうすると全体的に過不足が発生しやすくなるのは道理)。


 上記のような理由により、共和国軍では補給部隊は兵站部が完全に指揮権をにぎっており、部隊ごとに補給部隊というものを組み込んでいない。
 後方から送られてくる補給品を支援大隊が受け取り、展開している各部隊に補給するだけである。
 つまるところ、後方支援大隊が補給品の輸送まで担ってはいないのだ。


 この兵站システムの違いが、両軍の戦略思想に大きくあらわれている。
 帝国軍が常に拠点と拠点を結んだ「点と線」の戦略であるのに対し、共和国軍は補給部隊が活動できる「面」を構成する戦略方針をとっている。
 これは、両軍の兵站が線と面という大きな違いによって発生している結果である。
 帝国軍は文字通り「補給線」によって戦闘部隊を動かしているのに対して、共和国軍は「兵站区域」という概念で軍を動かしているのだ。


 これにより、共和国軍は兵站が途切れるということがきわめて少ない軍である反面、戦場展開が帝国軍より遅い欠点がある。
 共和国軍首脳部もそれは十分理解していることであり、そのため共和国軍の作戦が常に大兵力の投入といういわば「一大作戦」となるのもそのためである。大兵力を集中展開することによって、展開の遅さをカバーするのである。
 事実、過去の戦史をひもといてみても、共和国軍の一大作戦に対し、帝国軍が共和国軍より多くの兵力を集めて対処した例は存在しない。

 それに対し、帝国軍がいわゆる「電撃戦」で雌雄を決しようとしているのも、これは帝国という国家基盤が共和国より弱体であり、永続的な補給が実施できないという面から、このような作戦に終始せざるをえなかったものと考えられる。

 質の帝国、量の共和国という理由から両軍の作戦方針に大きな違いがあると思われがちだが、その理由をさらに細分化していくと、補給に関する考え方の違いがこのような軍の編成、ならびに作戦につながっていくのである。





部隊編成図に使用しているアイコンに関しては、ZOIDS & GENERALS様から許可をえてお借りしています。
この場を借りてお礼申し上げます。

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