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【芸能・社会】

サザン40周年記念ツアー、宮城で開幕 3時間36曲!新曲も初披露

2019年3月31日 紙面から

40周年記念ツアーの初日公演でファンに手を振るサザンオールスターズの桑田佳祐=宮城セキスイハイムスーパーアリーナで

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 人気ロックバンド「サザンオールスターズ」のデビュー40周年ツアーが30日、宮城県利府町の宮城セキスイハイムスーパーアリーナでスタートした。全国各地から桜開花のニュースが届く中、この日の仙台地方は、まさかの雪。雨男の桑田佳祐(63)に天が粋な“祝福”をして、国民的バンドのアニバーサリーを強烈に印象づけた。

 今回は埼玉メットライフドームを加えた初の6大ドームを含むツアーで、サザン史上最大規模の50万人以上を動員する。この日は、満員の約9000人がギッシリ。31日と合わせて1万8000人を楽しませる。同会場は、東日本大震災後、遺体安置所となり、コンサート会場として再開する最初のライブを桑田がソロコンサートで飾った。2012年春には、敷地内に桜を植樹。13年のサザンのツアーでも最終公演の地に選んだ。「元号が変わるにあたって、震災のことを忘れない」という気持ちを込め、今回も最初の会場にこだわった。

 昨年6月の40周年のキックオフイベントから9カ月。ファンが待ちに待った初日は、スクリーン越しにメンバー5人が歌い出す意表を突いたスタート。たちまち大歓声が上がった。「壮年JUMP」では、「再会の日 宮城に帰ってきたよ」「みんなの笑顔に会いたくて セキスイスーパーアリーナへやってきた」と替え歌で盛り上げた。

 「思い過ごしも恋のうち」「イエローマン~星の王子様~」などおなじみのナンバーのほか、未発表の新曲を披露。桑田が「2019年に新曲が発売されていませんで、新曲がないというのもなんなんで。今回、回りながら、ツアーでお客さんとと育ててやろうかなと」と語りかけて、バラード「愛はスローにちょっとづつ」(仮タイトル)をしっとり歌い上げた。ファンと共に元号をまたいで新たな時代に向かおうとするサザンの意気込みを示した。

 さらに、「ゆけ!!力道山」という珍しい選曲も。お約束のヅラは、またまたヒートアップ。女性ものの下着をかぶり、牛タンが耳のように飛び出した“仙台バージョン”で爆笑を誘った。

 松田弘(62)、原由子(62)、関口和之(63)、野沢秀行(64)とメンバーそれぞれが目いっぱいのプレーで底力を見せた約3時間半、36曲。最後は、桑田が「東北、宮城バンザーイ!!」と呼び掛け、初日の幕を閉じた。

◆ツアータイトル過去最長

 今回のツアータイトルは、「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!?ふざけるな!!」。文字数では、過去最長になる。デビュー当時、桑田がスタッフに言われた痛いひと言が元になっていると言われるが、真偽の程は不明。というか、誰も触れたがらない!?

◆サザンが40周年を迎えた2018~19年の動き

 ▼6月15日 新曲「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」配信開始。主題歌になった映画「空飛ぶタイヤ」公開。

 ▼同25日 新曲「壮年JUMP」を起用した三ツ矢サイダーのCMが放送開始。

 ▼同25、26日 NHKホールで「40周年YEARのキックオフライブ『ちょっとエッチなラララのおじさん』」を開催。

 ▼8月1日 2枚組企画アルバム「海のOh, Yeah!!」リリース。

 ▼同6日 創刊50周年の「週刊少年ジャンプ」とコラボ、サザンが漫画キャラになって登場。

 ▼同12日 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」に13年ぶりに出演。

 ▼9月10日 「文芸春秋」10月号が、特集企画「サザンと日本人の幸福な40年」を掲載。

 ▼10月27日 サザンビーチちがさきで「茅ヶ崎サザン芸術花火2018」開催。

 ▼11月1日 新曲「北鎌倉の思い出」が主題歌になった映画「ビブリア古書堂の事件手帖」が公開。

 ▼12月31日 NHK「第69回紅白歌合戦」に出演。サザンとして4年ぶり5回目。桑田と松任谷由実との熱唱が話題に。

 ▼2019年3月6日 メンバー全員が表紙を飾った「an・an」発売。

左から関口和之、原由子、桑田佳祐、松田弘、野沢秀行

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