【ドラニュース】与田監督2戦目で待望1勝! 「みんな頑張ってくれた」2019年3月31日 紙面から
中日・与田剛新監督(53)が開幕2戦目で待望の初勝利。30日のDeNA戦(横浜)、打線は3回に平田良介外野手(31)の先制二塁打など14安打で9点を奪い、投げてはチーム最年長、山井大介投手(40)が5イニングで1失点に抑えた。この波に乗り、31日も勝って、カード勝ち越しで本拠地名古屋に戻りたい。 鈴木博が最後の打者を三振に仕留めると、ベンチの与田監督の表情は一気に和らいだ。DeNAを9-1で圧倒して、開幕2戦目での今季初勝利は、与田監督にとっても記念の1勝目。背番号29の後輩でもある山井からウイニングボールを受け取ると笑顔が広がった。 「山井の今季初勝利の大事なボールを奪ってしまったね(笑)。棺おけに入れてもらいますよ」。照れくさそうに、冗談も交えながら喜びを表した指揮官は、「本当に気持ちのいい1勝」と目尻を下げた。 そう思うほど、試合内容もうれしかった。まず3回に平田が先制打。4回にはプロ13年目で初の開幕スタメンに抜てきした堂上が2点目をたたき出した。その4回には主将の高橋、大野奨が適時打を連ね、1点取られた直後の6回は代打・福田が突き放す一打を放った。「すべての得点に意味があった。みんな頑張ってくれた。四球を選ぶのもそうだし、守備の面もそうだし、いい形で勝てた」。得点に絡んだ選手だけでなく、みんながいい働きをした。先発・山井を皮切りにいい形でリレーした投手陣もそうだった。そうして手に入れた1勝を素直に喜んだ。 開幕目前にした3月、さまざまな激励会などであいさつする際、与田監督はいつもこう言っていた。「ここにいるメンバーでなく、2軍も含めて全員で優勝を目指して戦っていきます」。1、2軍の選手、コーチ陣、スタッフみんなで頂点を目指していくというのが与田監督の思い。それを象徴するような、チーム一丸で手に入れた記念の初勝利となった。 開幕戦の試合後、初めて指揮を執った感想を「すごい緊張した」と話した指揮官は、この日についても「もう汗だくだった。手なんか本当に。すごい緊張した。いくらリードがあってもゲームセットまで分からないのでね」と言った。それでも、表情には充実感が漂う。こういう緊張感の中に身を置けるのも、またうれしいはずだ。
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