病み上がり
病み上がり
病み上がり
宵は知らずに欠けていき
傷は急かずと深くなる

病み上がり
病み上がり
壁は知らずと口閉じて
天は日追えて圧迫す

僕の舞台で灯(ひ)は沈み
僕の舞台で身は沈む

病み上がり
病み上がり
見つめ見返す孤独さに
爪を立てども空を掻く

病み上がり
病み上がり
泣けど叫べど変わらぬは
水の音(ね)をたつ命だけ

僕の舞台で夜は明けて
僕の舞台はいつ空かる

口に出してみると「まちぼうけ」みたいだなぁ。