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空気公団
『ねむり』
01.ねむり
02.とおりは夜だらけ
03.日々
04.歩く

05.どこにもないよ
06.窓越しに見えるは
★空気公団ということで内容も保証済みなんですが、まずこのジャケが最高。店で見つけたらたとえ空気公団じゃなくてもジャケ買いします。内容は…前作『こども』を聴いていないのでなんとも言いがたいですが、コンセプト通り「夜」です。空気公団は作品ごとにそれを聴くにふさわしい時間帯と場所(たとえば「融」なら夕方の公園)があるように思うんですが、これは夜の帰り道という感じ。特に自分はバイトが2時ごろに終わって帰宅するんですが、そういうあたりが完全に寝静まったような夜道。自転車でさっさと帰るなんて勿体無い、これをヘッドホンで聴きながらのんびり歩いて、夜の王になった気分に。とにかく良いです。ちなみに空気公団はこれをもって「融解」するんですよね。「ねむり」につくと言ってもいいのかな。
ミニアルバム/Coa/2004.01.20

the coopeez
『FRUITZ』
01.僕らのサーカス
02.イキザマ NO CHANGE
03.アニマルプラネット
★京都のバンド、the coopeezの3曲入自主製作シングル。キャッチーなギターロックサウンドと、どことなく意地の悪そうなひょうひょうとしたボーカル。京都!て感じです。スパルタローカルズにも近いかな。でもこっちはもっと素直な印象が。
「僕らのサーカス」はこの中では一番ポップなギターロックナンバー。シングルA面という感じで。 「イキザマ NO CHANGE」はスピーディーなロックナンバーで、直線で貫くベースラインが印象的。 どこかで見たようなタイトルの「アニマルプラネット」はシューゲイザー全開のスロウナンバー。淡々と力強く轟くギターの音色が泣ける。 あとシークレットトラックに、「僕らのサーカス」の弾き語りバージョンが収録されてます。
面白いけど、もう一声!という感じでしょうか。これを聴く限りでは、今っぽいバンドだな~というくらいの感想。ライブをぜひ見てみたいです。
マキシシングル/自主/2006.08

GOOFY'S HOLIDAY
『REVISITED』
01.SAIL AWAY
02.GRUDGEMAN
03.TOO REGRET
04.FRIENDSHIP IS NOT COLLUSION
05.PAINTING ON THE WALL
06.JUDGE FOR MYSELF
07.DAILY THINGS
08.GO AHEAD
09.YOUR CHOICE WAY IS...
10.ONE WAY
11.TRUST MY WAY
★静岡のメロディック・ロック・バンド、GOOFY'S HOLIDAYが実に7年ぶりにリリースする作品。過去の楽曲を現在の彼らの音でセルフカバーするという作品です。とにかくまず可愛くかつ切ないジャケットがいい。だってGOOFY'S HOLIDAYがBAD NEWSから作品リリースしてライブしまくってたあの頃って僕も学生だったし、7年も経てばそりゃサラリーマンにもなってるって話で。中ジャケにはこのイラストの続編が描かれていて、それもまたグッドなんですけどね。
選曲としては『3111』を除くすべての作品からセレクトされています。「ONE WAY」のシングルの3曲は全部入ってるし。「PAINTING ON THE WALL」「ONE WAY」など個人的にも好きな曲が目白押し。あとは「GETTING LOST」があればいう事ないかなーという所ですが、例え月日が経ってご年輩になっても全く衰えないというか勢い増してるんじゃないの?というくらいに相変わらずソリッドでいい音。もちろんメロディーではしっかり泣かせてくれるし、男くさいボーカルも健在中の健在。メロコアじゃなくて「メロディック・ロック」と言いたいのはそういう所にある。前作にあたる『NOW AND THEN, HERE AND THERE』(2004)もセルフカバー作品だったけど時間も空いたし、また改めて、という感じですね。これを聴いて今の若手バンドばかり聴いてるキッズがグーフィーにハマるなんてのも大いにアリだと思います。大好きなバンドがこうやって昔から変わらずずっと活動してるってのは本当に嬉しい事。とか書きながら「PAINTING ON THE WALL」聴いたらやっぱり泣いてしまいました。
ネタバレをすると中ジャケはこのサラリーマンが思い切ってまたライブハウスに足を運び、またキッズに戻って大暴れする…という内容なんですけど自分もやってみようかなーと…って逆に当時は全然ライブハウスなんか行ってなかったんですけどね。CD聴くだけのメロディックパンクファンでした。
SELF COVER ALBUM/TUBE DRIVE RECORDS/2011.05.18

quasimode
『SOUNDS OF PEACE』
01.Take the New Fromtiers
02.Finger Tip
03.Jeannie
04.Young Black Horse
fear. タブゾンビ
05.One Possibilty
feat. 中村雅人
06.Dance of the Little Children
feat. Dwight Table, 中村雅人
07.Rope-a-Dope
08.Rumble in the Jungle
09.Midnight Flower
feat. Dwight Table
10.Sounds of Peace
feat. Carmen Lundy
11.Take the New Frontiers~reprise
★日本のジャズ・カルテット、クオシモードの3作目。
完全なジャズ・インストという事で、ロック寄りのPE'Zや本作にも参加しているタブゾンビ率いるSOIL & "PIMP" SESSIONSとは違いまさに本場のコテコテのクラブジャズ、という具合です。ブルーノート・レコードと契約したりしてるあたりも本格的っぽい。
エキサイティングで聴きやすさもあり、パーカッションも交えたアンサンブルがまさに「躍らせるジャズ」という印象ですが、でもまあとにかく…地味です。というかよくある。どこかのカフェでBGMとしてかかってて「あ、quasimodeだ!」ってなる要素がまずないです。うーん、普段ジャズ聴かないのでこんな感想しか出ないですね。カバーアルバムなんかも出てるそうなので、そっちを聴いてみたいところ。
ALBUM/geneon/2008.10.03

クッダチクレロ
『白目で発狂』
01.3ピースクローンロッカー
02.デスモードPM6:30
03.フランクフルター アルゲマイネ ツァントゥング
04.マキシマム ゴア ポップ
05.@チィーチィ アブキョンシー
06.ベースレス ドロップD Hello Hello
★関西を中心にその名を轟かせるベースレストリオ、クッダチクレロの6曲入CD。タイトルや曲名、アートワークから既にイッちゃってるのですが、発狂した蛇のようにグネグネとうねる爆音ギターと、ネジが5,6本外れてる奇声ヴォーカルはライヴでも音源でも圧巻!おそらく好き嫌いのあるタイプのバンドだろうし、僕もあまり進んでこういうのを聴いたりはしないのですが、この洪水のような爆音を聴いてると次第に心地よくなっていくのがなんやら怖い。でもラスト「ベースレス~」の歌詞があまりに現実的、自己主張がチープすぎて冷めてしまうオチも…
ミニアルバム/自主

工藤冬里
『彼は窓から帰ってくる、手に職を持って』
01~06.無題
★音楽家であり陶芸家、大所帯バンド・Mahel Shalal Hash Vazでも活動し、インプロビゼーション・ミュージック界の大御所である工藤冬里(くどうとうり)氏の初のピアノ・ソロアルバム。ジャケットの陶器はもちろん本人制作によるもの。
工藤冬里氏といえばライブハウスでマヘルのライブを初めて観た時、そのあまりの静かな破天荒ぶりとわけのわからなさに「?????」だったんだけど、なぜか気になってその後マヘルの作品とか色々集めたりもしたんだけど、このピアノソロアルバムもその例に漏れず破天荒で意味不明です。ライナーからそのまま抜粋すると、「藤井マリ舞踏公演のために、"彼は窓から帰って来る、手に職を持って"というタイトルを考え、ステージにダンボールで大きな額縁を作って吊り下げ、日劇ミュージックホールの踊り子のようにその中に入り、あるいはそれを跨いで踊ってもらい、それを観ながらピアノを弾いた。」というやはりよく分からない説明が書いてありました。
僕はインプロもアートもよく分からないけど幸い音楽は好きなので、頭をカラッポにして聴くのが良いのでしょう。とりあえずそこはかとないアンダーグラウンド感、ハードコア感はそのどこまで計算でどこまで本能なのか分からない不思議なピアノの音色からしっかり感じ取る事は出来ました。ああ良かった。
アルバム/P.S.F RECORD/2009.07.15

国安わたる
『愛せない僕の罪』
01.Sinful
~愛せない僕の罪
02.遙かなる想い
03.イニシャルA
04.予感
05.小麦色の妖精
06.Call me
~孤独の扉
07.さよならの週末
08.夏の瞳
09.北の星座
★松田聖子や中森明菜、南野陽子などのアイドルを中心とした大御所歌手への楽曲提供などでも知られるシンガーソングライター、国安わたるの4枚目のアルバム。
村下孝蔵や山下達郎、THE ALFEEなどにも通じるシティ・ポップ的なアプローチが特徴の歌謡曲。80年代ならではの独特のリバーブのかかったアレンジに、透き通るように綺麗な歌声と良質なメロディーでじっくり聴かせるポップミュージックです。商業的、大衆的と言ってしまえばそこまでだけど当時はこういう音楽がしっかり力と中身を持ってたんですよね。シンプルながらもずっと聴いていられる感じの歌です。
アルバム/KING RECORD/1986.11.21

Crack 6
『Zion』
01.ftte#6
02.Crack Sicks
03.Zion
★PENICILLINのギタリスト、千聖のソロユニット、Crack 6の1stマキシ。ソロユニットというよりは、千聖を中心にメンバーが変動するバンドで Dragon Ashの馬場や桜井、ピンクフラミンゴMG(!)のメンバーなど様々な豪華メンツが出入りしてます。
それにしても千聖のソロって、「千聖」名義以来聴いたのは久しぶり。プログラミングも大幅に取り入れてよりポップにロックに、という印象。西海岸ノリのヘヴィーロック要素が強くて骨太です。元々の活動から考えると何ら不自然はないんですが、メンバーが豪華なわりにはちょっと地味かな…。無難というか、かっこいいだけで終わってるような気がする。「千聖」の頃は所々で彼なりの遊び心が利いてて、自由な雰囲気だったなあ。
とはいえここの3曲だけでは判断しかねるので、ぜひアルバムも聴きたいです。歌の方は、相変わらず上手くないけど男前!
マキシシングル/Beat Art Recordings/2003.06.06

クラッシュ・イン・アントワープ
『あゝ、千一夜』
01.旅人は夜に鳴く
02.鈍色の星
~nibiiro no star
03.戦ぎの手紙
04.白き落花
05.低空ひこう
06.ソング "ハロー"
07.燈
08.悲しみのシャボン
09.シャイニング
10.ゴー・ナウ
11.螢
-It's a cold world-
★メジャーファーストアルバム。圧倒的な存在感を持つボーカルと疾走激情エモギターロックで聴く者の心を突っつきまくってくれます。シングル曲「鈍色の星」「戦ぎの手紙」「ゴー・ナウ」も勢いがあって良いのですが、同じくパワー溢れる「白き落花」、バラードの「悲しみのシャボン」、サビが最高なラスト「螢」などなど、シングル曲とかアルバム曲とかどうでもよくなるくらいの名曲揃い。オルタナティヴな音に加えメッセージ性に富んだ独特の歌詞にも、バックホーンやアジアン・カンフー・ジェネレーションと肩を並べるくらいのセンスがあるのではないでしょうか。ちなみに彼ら、これをリリースした同年に解散してしまいました。理由は「音楽をやる事が嫌になったから」て。こんだけいい曲バンバン演っといてそれはちょっと悲しいです。
アルバム/Speedstar/2004.01.21

CRUTCH
『choice』
01.I GO THROUGH SOME NIGHTS
02.DON'T GET BE TO MYSELF
03.DEEP BREATH
04.LONG WAY
05.WAKE UP BOO!
06.TODAY
07.FIRM INTENTION
08.MAKE UP MY MIND
★いやー…スカイレコード(後にTVフリークへ)のメロコア4人組クラッチのファースト…特徴ないなぁ~~~。ここまで特徴のないメロコアもなかなかありそうでないっていうか結構あるか。というか本当は結構個性的なのかもしれないけど、『個性の無いメロコア』といえば真っ先にこのクラッチが思い浮かぶのは何故だろう。なんか音よりもジャケの方がインパクトが強いし。特徴がないのが特徴ってことでいいですか?
ミニアルバム/SKY/1999.07.18

『Just Inspiration』
01.Going on my way
02.Holding back tears
03.Stay
★SKY RECORDSからTV-FREAKに移籍(インディーズに移籍とかあるのかは知らないが)してリリースされた限定生産シングル。「Holding back tears」以外はアルバム『Rising Sounds』にも収録。このシングル自体は今はもう生産してないみたいだけど中古屋でたまにお目にかかれます。
激短メロコア「Going on my way」、サビメロが中々な「Holding back tears」、テンポ抑え目でメロディー重視な「Stay」と、ミニアルバム『choice』とはさほど変わらない王道メロコアぶり。メロディの良さはまあまあながらもまだまだ個性に欠けるのは否めないです。もっと変な事やっていいと思う。クラッチは真面目すぎだ。
マキシシングル/TV-FREAK/2000.07.07

倉橋ヨエコ
『色々』
01.桜道
02.薬箱
03.いただきます
04.赤い屋根の下で
05.花とダンス
06.あいあい
07.方程式
08.ダルマさんが転んだ
09.損と嘘
10.廃工場
11.今日も雨
12.白の世界
13.春夏秋冬
★自宅の6畳にグランドピアノを持つという愛知出身のシンガーソングライター、倉橋ヨエコの5枚目のフルアルバム。聴いたのはこれで初めて。
ピアノを弾きまくりながら、年齢不詳の(失礼)独特な歌声を大胆なメロディーに乗せて熱唱するパワフルで不思議な人。和風だったり洋風だったり、ロック、ジャズ、童謡風などなど、タイトル通り色々な要素が詰まって 1曲ごとに表情が違うのがよく分かる作品。詩人!という佇まいなんだけど、イヤミな病的さは全然感じないのがいい。我が道をいく鬼才です。
しかしとにかくアクが強いので、ずっと続けて聴いてるとしんどくなってくるかも。「桜道」や「今日も雨」、「春夏秋冬」みたいに、メロディーで聴かせる曲が良いですね。
アルバム/BabeStar/2007.02.21

クラムボン
『まちわび まちさび』
01.ドギー&マギー
02.君は僕のもの
03.まちわび まちさび
04.月食
05.大貧民
06.シカゴ (病み上がり)
07.ミラーボール
08.246
09.EPIC
10.090
★ファーストアルバム。ロックとして聴いてもハイセンスだと思うし、ポップスとして聴いても極上だと思う、すなわち名作ッ!ホワ~と宙に浮くようなまったり感と、ガシッと固めた力強さが絶妙なバランスで同居しております。何回繰り返して聴いてもツボにくる、いやむしろ一日中聴いていたい、という感じ。曲名、面白いですよね。
アルバム/WARNER/2000.10.25

『てん 、』
01.バイタルサイン
02.loop bridge
03.柏手
04.インパクト
05.ハローハローハロー
06.hoshinoiro
07.アンセム
08.炉
09.ホムンクルス
10.sonor
11.ふたり
12.itqou
<disc-1:mono>
<disc-2:stereo>
★最新アルバム。二枚組で、disc-1はミトのミックスによるmonoサウンド、disc-2はDUB SQUAD益子氏のミックスによるstereoサウンドという前代未聞マニア向け仕様。
まず、ドラムもベースもピアノもすべての音が気持ち良すぎる。音数は少なめなのに、ポップスやロックだけでなく、パンクやポストロックをも感じさせる無限大の可能性を秘めた音。相変わらず郁子さんのボーカルには慣れないけど、それもまた味ということで。クジャムボン名義での音はまだ聴いてないけど、「hoshinoiro」などのインストナンバーを聴くと、そういったジャムセッションでの活動も大きく反映されているんじゃないかなと感じる。「インパクト」のファンキーなサウンドのインパクト(笑)も普通じゃないですね。
で、ここで問われるdisc-1と2とどっちがいいか?ですが… ここはdisc-1と言った方が通っぽくてかっこいい感じがするけど、僕は2ですね。音の鳴り方がやっぱり好き。「アンセム」の謎の中国人ボイスはうっとおしいことこの上ないですが…
アルバム/COLUMBIA/2005.03.02

ClariS
『irony』
01.irony
02.ココロの引力
03.Neo Moon
04.irony
-TV Mix-
★絶対に顔を出さないという、クララ・アリスからなる(当時)現役女子中学生ユニット、クラリスのデビューシングル。アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主題歌で、作曲はボーカロイドP「livetune」としても活躍するkz氏。
顔を出さないのは色々な真実がどうとか憶測を広げてくれるけどここはあくまでディスクレビューなので置いといて、バランスの良い伸びやかな歌声が特徴の彼女達。歌姫といっても変にファルセットやあざとい萌えボイスなんかに頼らず、あえて淡々と歌い上げるスタイルがとてもいいです。楽曲もkz氏得意のキラキラなテクノポップで、一度聴いたらすぐに覚えてしまいそうなメロディーと、アニメを見ていればピンときそうな歌詞のリンクが良い感じにマッチしてます。ただまあPerfumeっぽいといえばそれまでなんでしょうか…。今こういうのウケますよね。
カップリング「ココロの引力」は「irony」の雰囲気を受け継ぐかのようなポップナンバー、「Neo Moon」は歌謡曲のダークなメロディに彩られたロックナンバー。そう、ClariSってこのシングルのみならず、カップリングの曲が凄く良かったりするんですよね。
SINGLE/SME Records/2010.10.20

『コネクト』
01.コネクト
02.Dreamin'
03.キミとふたり
04.コネクト
-TV MIX-
★素顔が明かされないという中学生二人組アイドルユニット、クラリスの2ndシングル。2011年が始まるやいなや、アニメ界に衝撃を与えた「魔法少女まどか☆マギカ」のオープニングテーマ。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主題歌となった前作「irony」ではPerfumeばりのピコピコポップでしたが、今回は生のバンドサウンドが冴える疾走ロックナンバーとなっています。メロディアスなサビにストレートなロックアレンジ、まさに全速力で走っていくような爽やかなイメージの楽曲。メロディーも中々複雑で難しいんですが、しっかり歌い上げるクラリスもさすがといったところ。
ここからはアニメと連動させた感想ですが、「まどか☆マギカ」のアニメの話数が進むにつれてこの曲の歌詞へのファンの解釈が変わっていくというのが非常に面白かったです。初盤の方は主人公のまどかが魔法少女としてがんばる、といった内容として誰もが受け取ったはずなんですが、後半になってくると実は…という展開にファンなら誰もが度肝を抜かれ、感動を覚えたはず。この主題歌含めとてもうまく作られたアニメだなと思いました。
「Dreamin'」は「Irony」を彷彿とさせるダンサブルな電子ポップナンバー。まさにClariSの王道と言った所ですね。 「キミとふたり」はここ最近の女性ボーカルJ-POP!といえるテイストのベタベタなミディアムナンバー。全く毛色の違った3曲ですが、素直にClariSの歌の表現力に驚かされるシングルです。
SINGLE/SME Records/2011.2.02

『ナイショの話』
01.ナイショの話
02.I'm in love
03.本当は
04.ナイショの話
-TV MIX-
★現役中学生ユニット(という事)、クラリスの4枚目のシングル。アニメ「偽物語」のED主題歌です。作詞・作曲は、同シリーズ「化物語」でも名曲「君の知らない物語」を手掛けたsupercellのryo氏。
4つ打ちテクノポップの「irony」「nexus」、ロックナンバーの「コネクト」からはまた趣向を変え、軽快なシャッフルビートでグイグイ突き進む明るいロックンロールナンバー。ドラムはなんとtoe、the HIATUSの柏倉隆史氏という事で、彼のやりたい放題なドラムさばきが更に楽曲のテンションを上げています。そんな中でも淡々と伸びやかに歌い上げる二人の歌声が絶妙にフィットしてる。ライブ(?)では「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!」の掛け声でさぞ盛り上がるんでしょうね。
カップリング「I'm in love」は切ないミディアムポップなんですが、完全に90年代のJ-POPの雰囲気を醸し出していて変に懐かしい気持ちになってしまいます。「本当は」もそんな感じで、久保田利伸なんかが唄ってそうなオシャレな感じも…イケイケのリードトラックと全然違うこの雰囲気、まさにカップリング(裏の顔)という感じで最高です。やっぱりクラリスはカップリングがいいのかな。
SINGLE/SME Records/2012.02.01

GlariZ
『OREIMO))) EP』
01.nexus
~俺の妹がこんなにチューニングを下げるわけがない ver.~
★アニメとドゥームとメタルをこよなく愛する同人音楽集団、ClariSならぬGlariZ(グラリズ)の1st EP、その名も「OREIMO))) EP」。「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主題歌「nexus」を、SUNN O)))ばりの轟音ドゥームでカバー(???)してしまったというもの。もう最初のイントロがちょっとだけ流れる以外は「nexus」の原型は皆無で、あとは20分近くに渡って残虐で無慈悲な地獄重低音(セルフライナーノーツより引用)が続きます。原作と元ネタへの愛とLOVEが詰まり詰まった怪音源。演奏自体はかなりかっこいいです。
ボカロが~とか東方が~とか言ってるそんじょそこらの同人音楽とはワケが違うのでかなり聴く人を選ぶと思いますが、延々と続く轟音と怒号の中、よーく目を凝らしてみるときりりん氏が笑顔で笑ってる…気がします!
EP/自主/2012.03.25

Cream Cheese Cookie
『Cream Cheese Cookie』
01.MOGA
02.SPRING
03.US
04.SUNNYDAY SKA
05.犬
06.THE STRENGTH LIVE ALONE
07.YEAH YEAH
★女性7人組のスカバンドのファースト。ディスポートやドミノ88みたいな男女混合のスカバンドは多くても、全員女性というのはなかなか珍しいかと。けっこう大人しめというか、軽い感じ。演奏や歌はさほど上手くないけどそれがまたいい味出してます。そういえば「US」フランスのオムニバス『SKAMIKAZE!』が入ってた記憶が。これも何気に名曲だったりして。ただジャケはこれ、クリームチーズクッキーじゃなくてオムレツやんけと思わずにいられないのです。
MINI ALBUM/TIGER HOLE CHOICE/2000.04.05

GRIKO
『火星行き旅客シャトル』
01.コールドスリープタイムカプセル
02.火星行き旅客シャトル
03.マシュー
04.惑星のテラス
05.青空のメロディ
06.LIFE
★セミマル、ギンペイ兄弟を中心とし、メンバーを変動させながら関西で活動するバンド、GRIKOの最初のミニアルバム。現在は廃盤です。
「ポップなロックンロール」という言葉は多分いろんな音楽の場で使い古された表現だけど、それはもしかしてこのGRIKOの為にあった言葉なんじゃないか、と思わせるくらいポップかつロックな音を出すバンドです。ゼロ世代以降、大多数の奇を衒ったバンドが避けて通った真っ直ぐでダサくて恥ずかしい「ポップス」を、この上なくかっこいい「ロック」を通して余す事なく表現するスタイルが逆に新鮮。古き良きJ-POPをベースにしているけど決してナヨナヨとしたものじゃなくて、ビシッと芯を通してやりまくるとこうなる、という手本のような音源。ひとまず表題曲「火星行き旅客シャトル」は関西ロック史に残る超名曲。
MINI ALBUM/自主/2009.06.24

『夜を駆け抜けろ』
01.yesterday
02.ノースアイランドファンタジー
03.夜明け前
04.JURIA
05.ミッドナイトスイミング
06.長柄橋
07.エベレスト
08.破滅した二人
★大阪のGRIKOの3作目。ライブでも馴染みの「yesterday」「長柄橋」などを含む8曲。ベースとドラムにはハイテンションセックスガールのメンバーが参加。
1曲目「yesterday」のイントロからBEN FOLDSばりの爽快なポップ感が気持ちいい。前作『THE MORNINGBELL』はちょっと落ち着き過ぎで不安にもなったけど、それを経てこれまで以上にポップに突き抜ける事に重点を置いたかに見える作品。いい意味で、今までにありそうでなかったメロディを存分に操り等身大のポップ・ロックンロールを放出するスタイルには頼もしささえ感じます。
ただ、これが全国に展開する場合どうなのかな、などと思ったりもする。シンプル・イズ・ベストが中々受け入れられにくくなった時代、GRIKOの音は世間にどんな風に受け入れられるのか。見物です。
ALBUM/自主/2011.05.28

栗林みな実
『冥夜花伝廊』
01.冥夜花伝廊
02.微笑みの彼方
★アニメやゲーム主題歌などで活躍する女性シンガー、栗林みな実の22枚目のシングル。西尾維新原作の大河アニメ「刀語」のオープニングテーマ。
和バトルものというアニメの世界観をそのまま映しこんだような、疾走するビートに乗って和風な歌詞とメロディが心地よく炸裂するロックナンバー。ポップな歌姫でありながら時折ロックンロールなセンスを魅せる栗林さんのセンスが爆発するような名曲です。シリアスな展開が続く中、終盤でメジャーコードに移り変わるあたりが絶妙。ただいっつも思うんですけど、彼女のこういう曲ってプログラミングより生のドラムとか使ってバンドサウンドにした方がかっこいいんじゃないかとか思うんですよね。ちぇりお!!
カップリング「微笑みの彼方」は打って変わってバラード。こちらは刀語とは関係ないんですが、意識はされているのか和風な情緒ただようメロディーが綺麗な1曲。こちらの方が好きかもしれないですね。
SINGLE/Glory Heaven/2010.01.27

GROUP
『Before Tuning Off the Light』
01.or
02.Line
03.and
04.Nano-Vodka
05.a touch of fuzz
06.Rico
07.Carniva
l
★2曲50分の大作、『RECORD』に続くセカンドアルバム。クリーンなギターとエモーショナルなドラム、轟くホーンはこういうのが好きな人には「こりゃたまらん ヨダレ ズビッ!」もののポストロック・インストが延々と繰り広げられる。とくに前半「or」~「Line」~「and」3曲の流れは決して「ながら聴き」は出来ない、ずっとスピーカーにしがみついて聴き入ってしまうほどのダイナミックな破壊力を持つ。ラスト「Carnival」の短いギターインストで締めるのも良い感じ。名盤!ちなみにこの画像では分かり辛いけどジャケの中央にはペンギンがズラッと並んでます。可愛い。
ALBUM/P-VINE/2004.07.02

group_inou
『foods』
01.Status
02.ROD
03.Coin
04.PR
05.Status
(Loss Version)
★トラックメイカーのimai、MCのcpによる二人組ヒップホップユニット、group_inouのミニアルバム。
日本のヒップホップと聞いて想像するのが「Yo!チェックしな~」のB系ギャングスタとか、ちょっとアート方面に傾いてSHING02とか降神とかなんですが、このgroup_inouはそういった部類には全く入らない新しいヒップホップなんじゃないでしょうか。ピコピコ不思議な浮遊感を醸し出すエレクトロニカと、挑発するかのような独特のラップ。とにかくトラックが本当に面白くて、普通にインストとしてでも楽しめそう。ほんとにオタクの人なんだろな~と思う。そのひねくれサウンドに乗る、フローもリリックもあまり上手いとも言えない、不安定なラップが更に奇妙な世界観を創り上げています。ファミコンみたいなトラックの「PR」なんかは面白いですね。 「変なヒップホップ」と聞いてピンと来る人はぜひ!
ミニアルバム/2006.09.27

グルグル映畫館
『良いコトが 在ると思うな 思えば負けよ -君と僕との彼岸の唄より抜粋-
01.教室
02.形而上気分でRock'n Roll
03.そして僕等は生きてゆく
04.部屋
05.真夏のふたりはモノクロームだから
06.マゼンダの部屋にひとりきり
07.混色サーフサイド
08.職場
09.君と僕との彼岸の唄
10.外
11.Rock'n Rollは形而の下で
★昭和・エログロ・イノセンスをテーマに'95~'12年の間に活動していたヴィジュアル系バンド、グルグル映畫館の2005年作。丸尾末広のようなああいう感じの世界観系のです。
とりあえず短いです。途中にドラマというか小芝居を挟んだりして進行していくので、アルバムというよりはコンセプチュアルなEPといった方が正しいかもしれないです。学校での怪しい授業風景を舞台に楽曲が挟まれていく形式なのですが、楽曲としてはハードロック、パンク、童謡なんかも織り交ぜながら昭和文学的な歌詞で唄ったり絶叫したりですね。cali≠gariに近いなーとも思うんですがこっちはもうちょっと一貫してる感じで、人によっては聴きやすいかも。面白いです。
Vo鳶丸さんは休止・解散後は体調不良のせいでろくに音楽も出来る状態ではないそう。残念というか心配。
ALBUM/AMG/2005.07.04

KulfiQ
『SQUARE FALL』
01.sound, word, heart, world
02.花火空
03.アント
04.ヒトリゴトスイッチ
05.レイニーレイ
06.春夏秋燈
07.カロン
08.ヘイムダルの角笛
09.クラウン
10.夕凪プラットホーム
11.モトヤマ・シグナル
12.スクエアフォール
★多くのコンピレーションにも参加するボーカロイドP、KulfiQ(クルフィと読む)のファーストアルバム。
buzzGやotetsu、164などに通じるギターをフィーチャーしたロックナンバーを中心とした作風ですが、メロディがズバ抜けていいセンスしてます。人間の声ではないボーカロイドの持つ縦横無尽な特性をうまく利用していて、ロック系ボカロPの中でも頭ひとつ抜けている印象。更に「転調の魔術師」という異名を持っているだけあり、楽曲の後半でガッと転調し一気にコーダへなだれ込む様がベタながら面白いです。「春夏秋燈」ではゆずみたいなアコギ+ハープのフォークを聴かせてくれたり、ただのギターロックにとどまらない柔軟さがいいです。この人はかなり好き。
ALBUM/自主/2012.01.16

くるり
★別ページにまとめています。

GLAY
『BEAUTIFUL DREAMER / STREET LIFE』
01.BEAUTIFUL DREAMER
02.STREET LIFE
03.CHILDREN IN THE WAR (Live)
★レコード会社移籍第一弾。「BEAUTIFUL~」は全体の勢い、特にサビのメロディーなんて大好き。「STREET~」はバラード調だけどちょっとインパクトないかも…3曲目のライヴ音源のインパクトが凄いせいだろうか。何はともあれ、グレイにしかできない極上のポップミュージックだってことは確か。ずっとこのままでいい。
マキシシングル/TOSHIBA EMI/2003.10.16

『100万回のKISS』
01.100万回のKISS
02.LONE WOLF
★アルバム『LOVE IS BEAUTIFUL』からのシングル。
衝撃的なタイトルの「100万回のKISS」は、かつての名曲「a Boy ~ずっと忘れない~」を彷彿させるアコースティックタッチのバラード。いい曲なんですが、最近のGLAYはいくらなんでも丸すぎます。また「Yes, Summerdays」とか「口唇」みたいなキラーチューンをぜひともやってほしいんですが。バラードにしても、「HOWEVER」みたいな名曲はもう生まれないのかな。
と思ったらアルバム未収録のカップリング「LONE WOLF」がまたGLAY王道のビートロックナンバーでまたかっこいい!これこれ。これが欲しかったんだよ!と思わせてくれる1曲です。だって今どきここまで素直なビートロックをやってくれるバンドなんて、GLAYか氣志團くらいのものですからね(笑)。
マキシシングル/TOSHIBA EMI/2007.01.17

『LOVE IS BEAUTIFUL』
01.ROCK'N'ROLL SWINDLE
02.変な夢
~THOUSAND DREAMS~
03.100万回のKISS
04.夏音
05.AMERICAN INNOVATION
06.ANSWER
07.僕達の勝敗
08.サラギの灯
09.WORLD'S END
10.SCREAM
11.恋
12.I will~
13.LAYLA
14.MIRROR
★GLAY、10枚目のオリジナル・アルバム。シングル曲満載、EXILEとのコラボ「SCREAM」と氷室京介の「ANSWER」も収録されてます。
本当に久しぶりにアルバム聴いたんですが、周りが言うほどGLAYって衰えてないんじゃないですか?という印象。持ち前のハイテンション・ビートロックからしっとり聴かせるバラードまで、無難といってしまえば無難ですが GLAY節以外の何者でもない曲が揃ってます。歌詞なんかは、今まで以上に身近なものをテーマにしていたりして分かりやすいかも。「ROCK'N'ROLL SWINDLE」や「ANSWER」のエキサイティングな空気はやっぱりかっこいいし、「夏音」や「サラギの灯」の泣きメロ具合もグッド。ストイックにポップしてる感じが、かの名盤『BELOVED』を思い出させますね。
ただやっぱりヒットメイカーとして騒がれてた頃ほどのキラーチューンが無い気がする。という一方で、色んな音楽が出尽くして、彼らのような純粋にポップな音楽が目立たなくなってきてるんじゃないかとも思います。
アルバム/TOSHIBA EMI/2007.01.31

『鼓動』
01.鼓動
02.僕たちの勝敗
03.棘
★アルバム『LOVE IS BEAUTIFUL』から間髪入れずにシングルをリリース。 GLAYの曲って直球ビートロックか壮大なラブバラードのどっちかだと思ってたけど、今回のこの曲はストリングスがド派手に響く三連ミディアムロック。これは今までに無かった感じでいいかも。GLAYともあろう者が、ほとんど売れ線を意識してない辺りも高得点です。
どこかで聞いたことのあるタイトルの「僕たちの勝敗」は、GLAYの王道をいくミディアムロックナンバー。「a Boy」とか「BELOVED」とかそういう路線です。少々飽きた感はあるけど…やっぱり作りかたは上手い。 「棘」は打って変わって、ダイナミックに聴かせるこれまた王道のビートロックナンバーです。イントロは壮大すぎてなんかメタルみたい。でも、サビメロはやっぱりGLAYって感じでかっこいいかも。ただ、どうあがいても目新しさが出なさそうなのが不憫だ…
マキシシングル/Capitol/2007.04.04

CRAZY KEN BAND
『甘い日々 / あ、やるときゃやらなきゃだめなのよ。』
01.甘い日々
02.あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。
03.Let's Go! Crazy Ken Band
★「イーネ!」でおなじみ、横山剣アニキ率いるクレイジー・ケン・バンドのシングル。エロティックな大人の恋愛を思わせる男女デュエットによるボサノバから、ラストは突然ノリノリロックンロールへの絶妙なシフトチェンジが楽しすぎる「甘い日々」、曲名が既に全てを物語っているCKB流応援歌「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」の両A面。「Let's Go!~」は「クレイジーケンバンド!」のナレーションが超カッコイイ激短SE。見た目はコワイけど中身はとってもいい人、という剣アニキはじめCKBの皆さんの人柄が表れた2曲(+1)。
マキシシングル/Double Joy/2003.02.19

『てんやわんやですよ』
01.てんやわんやですよ
02.家に帰ろうよ
03.た・す・け・て
04.eye catch
 <Bonus Track>
08.ジャムるこころ
★大御所、CKBのシングル。カラオケ、ボーナストラック合わせて8曲収録のボリューム盤です。
タイトルトラック「てんやわんやですよ」は、サビの「てんやわんやでっすっよ~」のフレーズが耳に残りまくるファンクチューン。ホーンの響きもクールな、CKBのおいしいところを詰め合わせたかのような名曲です。
カップリングはしっとり三拍子バラードの「家に帰ろうよ」、ブラック・コミカルな歌詞が炸裂するロックナンバー「た・す・け・て」、そして恒例のアイ・キャッチ。そしてボーナストラック「ジャムるこころ」では「てんやわんやですよ」をベースにセッション!という、CKBワールドが十分に堪能できるシングル。シングルだけでもここまで楽しませてくれるバンドはいいですよね、本当に。
マキシシングル/Double Joy Records/2007.02.21

GREAT 3
『Richmondo High』
01.Richmondo High
02.Fool & the Gang
03.I Believe In You
04.On Baby (Original version)
05.エデン特急
06.Madness Blue
07.想い出のサマーブリーズ
08.腰ぬけマシーン
09.ジェット・コースター日和
10.Summer's Gone
11.Mr.Spicoli
(with The Guitar Hero)
12.Under the Dog
13.My Bunny Eyes
★今でこそ色々な音を取り入れてますますマニアックになってきたグレイト3だけど、このファーストアルバムまでさかのぼるとけっこうポップで爽やか、今に比べたら断然サラッと聴けます。綺麗なサウンドに加えて得意の泣きメロも多く、とくに名曲「Oh Baby」なんか切な過ぎて最高。オシャレさと格好よさを同時に持つバンドだと思います。
アルバム/TOSHIBA EMI/1995.09.06

『I.Y.O.B.S.O.S.』
01.I.Y.O.B.S.O.S.

02.LIKE A VIRGIN
03.4
★名曲降臨ッ!!タイトルは歌詞を見てもそのまま「アーイワオビーエッソーエス!」と歌ってるし「?」な感じだけど、曲はもうほんとかっこいい!ズンズン響く単調なリズムと古臭いギターリフに、自信満々のシブい歌が絶妙。ストレートだけどどことなく狂っちゃってる感じがまさにグレイト3の極みという感じがする。カップリングはカバー曲「LIKE A VIRGIN」、インストナンバー「4」。
マキシシングル/TOSHIBA EMI/1999.07.23

GRAPEVINE
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GREST
『WATCH THE MOON』
01.MARCH OF "G"
02.DON'T FORGET
03.WATCH THE MOON
04.BEAUTIFUL
05.SAKURA
06.I'M HERE
07.LOOKING FIVE STEP BEYOND AND MAKING ONE STEP FORWARD
★POTSHOTのリョウジによるご存知TV-FREAKからリリースされたセカンド(ミニ)アルバム。POTSHOTのRYOJI、MICHY、マイナーリーグのタクミ、ブラフマンのTOSHI-LOW(!)、ヘイトハニーのフトシとかなり豪華なメンツがゲスト参加してるけど、2曲目「DON'T FORGET」でPOTの人がホーン吹いてるなぐらいしか判らない…トシローどこで何やってるんですか?ファーストと同じくこのバンドの持ち味である大合唱コーラスがフィーチャーされた楽曲ばかりだけど、なんかただもううるさいだけにしか聴こえないのがちょっと残念。曲調はちょっとSOBUTぽいかな。
ミニアルバム/TV-FREAK/2000.07.27

KREVA
『新人クレバ』
01.Dr.K
02.DAN DA DAN
feat. CUEZERO
03.音色
04.あ・ら・ら・Take you home
05.お祭りクレバ
06.ファンキーグラマラス
feat. MUMMY-D
07.スタンド・バイ・ミー
feat. KANA
08.Skit/Dr.K診療所
09.WAR WAR ZONE feat. CUEZERO
10.You are the NO.1
<Hey DJ> feat. BONNIE PINK
11.You know we rule
feat. NG HEAD
12.希望の炎
13.ひとりじゃないのよ <Album Version> feat. SONOMI
 <Bonus Track>
14.Baby Dancer/Home Grown Remix
★KICK THE CAN CREWのラップだけでなくトラックメイキングまでをも担当するクレバのソロアルバム。グループにいる人がそこを抜け出してやるソロ活動というものは本来、そのグループでは出来ないことをやる、違うことをやるという事がスタンダード。だからこの、才能もあると評判のクレバ氏もきっとKICKとは違った面白いことをやるのだろう、と期待に胸を躍らせて聴いてみたら、一緒でした。LITTLEとMCUがいないだけのKICK THE CAN CREWという印象で、更にリリックは最近のKICK以上に響かない、さらに「あ・ら・ら・Take you home」や「お祭りクレバ」で横からチャチャをいれる頭の悪そうな女の声が不快指数をさらにアゲてくれる(お前KICKの作品にも出てたよなァァーッ!?)。なんということだ。
ほんとクレバ氏はこのソロで何がやりたいのだ、と思って中間のSKit、寒い一人コントで後半戦に突入…したと思ったらCUEZEROとの「WAR WAR ZONE」、「希望の炎」などなかなか良い曲がチラホラ。そしてラスト、シングルであった「ひとりじゃないのよ」はもう涙なしに聴けない珠玉の名曲。そうか、このアルバム、1~12曲目はこの「ひとりじゃないのよ」につなげるための余興だったのかッ!それなら納得…って、悪く言えばラスト1曲しか光らないアルバムってことじゃないか。「ひとりじゃないのよ」のシングル聴いたほうがいいってことじゃないか。うぐぐ。
アルバム/PONY CANYON/2004.11.03

『愛・自分博』
01.H.A.P.P.Y
02.国民的行事
03.It's for you
04.いいと思う
05.island life
feat. SONOMI
06.イッサイガッサイ
07.涙止まれよ
feat. SONOMI
08.江戸川ロックオン
feat. CUEZERO, WADA
09.暗闇のナビゲイラ
10.トリートメント
feat. DABO, CUEZERO
11.スタート
12.My Life
★『新人クレバ』に続くセカンドアルバム。『愛・自分博』ってもうこのタイトルだけでギャグとしか思えないんですが、意外に持ち前の寒さは前作よりはちょっと薄れて聴きやすいアルバムに。新人クレバはただただウザッたいアルバムで、いいと思った曲が見事にシングルの「ひとりじゃないのよ」1曲だけという悲惨さだったからなあ(あくまで個人的にですが)。
まず、トラックがとてもいい。もはやヒップホップじゃなくて良質なポップスの部類に入るトラックだと思います。「ひとりじゃないのよ」路線の切なげな音がほとんどで、あんまりテンション上げまくりな曲は目立ってないですね。「It's for you」や「涙止まれよ」、「スタート」なんかはKICKの名曲「アンバランス」とか「GOOD MUSIC」辺りを思い出させるくらいに泣けます。まあ彼の自信に満ちたナルシーなラップは好き嫌い分かれるだろうけど、トラックはきっと多くの人の心に刺さると思います。すっかり彼のパートナー的存在になったSONOMIも、とても自然に曲に絡んでる。
逆に、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークを大胆にサンプリングした「国民的行事」はいくらなんでも寒すぎ。オリジナルのトラックがかっこいいんだから、こういうギミックは彼には必要ないと思うんですよね。なのに何でこういう事やっちゃうのか、単なる話題狙いとしか思えません。KICKの「クリスマスイブRap」にも言える事ですが、うーん酷い。
ラップは先程も書いたように自信に溢れていて、自分のやってる事は正しいと信じて疑わない彼のキャラがよく出てる。といっても自称ハードコア系によくある「俺はヤベーぜ、チェックしときな」みたいなんじゃなくて、「どう?俺のラップいいでしょ?よかったら聴いてってよ」って軽くてフレンドリーな印象があるのはちょっといいかも。まあ中には「チェケラー秋葉の電気屋」とか、「とりとめなくならないようにトリートメント」とか、それはどうだろうと思うリリックも顔を出しますが(笑)。
『新人クレバ』が好きだった人も嫌いな人も、一聴の価値はあると思う作品です。手触りはほぼポップミュージックなので、ヒップホップとかそういう概念は捨てて聴くのがポイントかもしれません。
アルバム/PONY CANYON/2006.02.01

『アグレッシ部』
01.アグレッシ部
02.THE SHOW
-熊井吾郎Remix-
03.口元に笑み
★2007年3月発売のシングル。タイトルが良くも悪くもKREVAイズム全開ですが、曲自体はストリングスをフィーチャーしたメロウなトラックとメロディーとラップによるバラッド。KICK THE CAN CREWの名曲「アンバランス」を思い出させる、ブワッと広がりのある空間が涙を誘います。こういう事やらせるとKREVAはやっぱりピカイチですね。
カップリングは「THE SHOW」をDJ BEARこと熊井吾郎がリミックス。ダイナミックなリズムをフィーチャーしたトラックになっています。 「口元に笑み」はまたまた得意のメロウトラックで聴かせる1曲。「アグレッシ部」ほどのパンチはなくて、こじんまりとした中に切なさが凝縮されている感じ。ナルシーなKREVAのキャラがよく出た曲だけど、才能は否定できないものがあると思います。アルバムは密かに楽しみ。
マキシシングル/PONY CANYON/2007.03.14

globe
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黒崎真音
『H.O.T.D.』
01.君と太陽が死んだ日
02.color me dark
03.Return to Destiny
04.cold bullet blues
05.Memories of days gone by
06.Under The Honey Shine
07.fuss fuzz
08.The place of hope
09.宝石のスパイ
10.THE last pain
11.Hollow Men
12.The Eternal Song
★「とある魔術の禁書目録」や「ヨルムンガンド」、「薄桜鬼」など様々なアニメ主題歌の歌手として活躍する黒崎真音(くろさき・まおん)のデビューアルバム。シングル曲一切なしでリリースされたこの1stアルバムは、アニメ「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」(以下HOTD)のED集となっています。HOTD全12話全てED主題歌が異なっていて、その全12曲を収めた形ですね。
しかしHOTDといえばゾンビと血と死体とおっぱい(!?)が飛び交う救いようのないホラーアニメ。アルバム全体の雰囲気もダークで、重いギターとリズム隊に固められたメロディアスなロックナンバーが揃っています。アヴリル・ラヴィーンやラルク・アン・シエル、下手したらエヴァネッセンスあたりにも通じそうな雰囲気。黒崎真音という若干中二じみた名前もあって、こういうキャラの人なのか~と思ってたら中盤では明るめのベタベタなアニソン、後半は力強く前向きな楽曲も…と聴いてるうちに、HOTDの悲劇→友情→希望→共闘といった少年漫画的な展開にうまく沿ったアルバムだなと思いました。ラスト「The Eternal Song」は突き抜けて明るいサウンドにアニメの最終回をイメージした歌詞で、主人公の「めんどくさいぜえええええ!」でのラストを思い起こして泣けてしまったり。黒崎さん本人も今では様々なタイプの楽曲を歌いこなす実力派として定評があるけど、この1stにして早くもそれを証明してしまっているような。
アルバム全曲が同一アーティストによる同一アニメの主題歌というパターンも中々ないと思うし、うまく世界観のまとまった名盤だと思います。これを聴いたあとにヒットナンバー「Magic∞world」とか「メモリーズ・ラスト」を聴くとよりグッとくるかもしれませんね。
ALBUM/GENEON UNIVERSAL/2010.09.22

『メモリーズ・ラスト』
01.メモリーズ・ラスト
02.Best Friends
★アニメ「学園黙示録 -HIGHSCHOOL OF THE DEAD-」の全話ED曲を収録したアルバムで鮮烈なデビューを飾ったシンガー黒崎真音の2ndシングル。アニメ「とある魔術の禁書目録」の2クール目のエンディングテーマ。ジャケットは学園都市最強のツンデレ、一方通行(アクセラレータ)さんと最強のペドキャラ・打ち止め(ラストオーダー)さんのコンビです。
真音さんの伸びやかな歌声をフルに生かした、ポジティブかつ爽快な疾走ロックナンバー。ピアノのリフやうなるディストーションギター、そして何といっても間奏でちょっとテンポ抑え気味になるあたりとか。もう色々と最高に中二病のツボを刺激してくる名曲です。アニソンという事抜きにしても、ストレートに楽しめる曲じゃないでしょうか。
カップリング「Best Friends」は、デビューのきっかけとなった「学園黙示録」OVAの主題歌。殺伐としたあのアニメのOVAがとりあえず水着回という事で、ほのぼのとした潤J-POPナンバーとなっています。カラッとしたエセR&B調のアレンジなんかも、ここ近年のヒット曲のパターンを綺麗になぞってるかも。
SINGLE/Geneon Universal Entertainment/2011.03.02

黒沢健一
『Rock'n Roll』
01.Rock'n Roll
02.The Ugly Things
03.Whenever You're Ready
04.Didn't Want To Have To Do It
★あのL⇔Rのヴォーカリスト、黒沢健一のシングル。前作「WANDERING」でのポップなイメージを一転して破壊する、黒沢流パンクナンバー?いや、天才じゃないですかこの人。ガンガン打ち付ける変拍子リズムは聴く者の脳みそをガクガク揺さぶり、同時に流れる水のような黒沢の歌声が一気にそれを浄化する。ロックンロールなんてシンプルなタイトルに騙されるな!ほんとこんな曲他には無いって。カップリング3曲は全て英語詞で、ゆったりポップに突き進むUKロックナンバー。こっちのほうがロックンロールじゃないですか。
マキシシングル/PONY CANION/1998.08.19

『[B]』
01.リトル・ソング
02.スピードを上げてく
03.トーキング・ブルース
04.バラード
05.遠くまで
06.スリー・コード
07.What You Want
08.Good To Me

09.Do-Bee-Do
10.視点
11.どこかにある場所
★2001年作品。聴いてまず感じたのはビートルズ。もしかして[B]はビートルズの[B]?なんつて。シンプルにシンプルを重ねた飾り気のないロックンロールはちょっと退屈かもしれないけど、彼の独特の歌声と素朴で良質なメロディーを前面に押し出すには丁度いいバランスだと思う。聴けば聴くほどに深みの出るアルバムかな。でも個人的にはもう一ひねりほしいッ!と、やっぱり「Rock'n Roll」みたいなぶっ飛んだ曲を聴いた後には思ってしまう。
アルバム/PONY CANYON/2001.03.14

ザ・クロマニヨンズ
『ザ・クロマニヨンズ』
01.キラービー
02.エレキギター
03.連結器よ永遠に
04.グレート
05.やわらかい
06.あさくらさんしょ
07.草原の輝き
08.歩くチブ
09.くじらなわ
10.夢のロッケンロール・ドリーム
11.くま
12.タリホー
13.まーまーま
14.土星にやさしく
★ザ・ハイロウズ活動休止後、甲本ヒロトと真島昌利の無敵コンビが間髪入れずに結成したザ・クロマニヨンズの1stアルバム。ブルーハーツからハイロウズに移る間隔も短かったけど、とにかくこの二人はバンドをやらずには居られないのかな…もう、ファンとして頼もしいったらありゃしない!
で、やっぱりロックンロール。後期(keyのミッキーさんが抜けた後)のハイロウズがそのまま移って来た感じですが、こっちはラモーンズやクラッシュといったコテコテのロックンロール・パンクの要素が強いかな。解散間際のハイロウズはかなり低迷していた印象を受けるけど、クロマニヨンズはそれを受け継ぎつつもそれにビシッと筋を通した感じ。歌詞も、メッセージ色が強かったり言葉遊びだったりと相変わらず。
ヒロトとマーシーみたいなロックンローラーって、日本のロックファンには必要不可欠なんじゃないかな。良い悪い云々よりも、ヒロトとマーシーがまたまた一緒にやってるってだけでとりあえずこの1stはもう満足でしょう。次回からどんな風になっていくのかも楽しみ。
アルバム/HAPPY SONG/2006.10.25

『CAVE PARTY』
01.ギリギリガガンガン
02.東京ジョニー ギター
03.悲しみのロージー
04.メガトンブルース
05.むしむし軍歌
06.こたつねこ
07.はさんじゃうぜ
08.ゴーロマンス
09.うめえなあもう
10.夢の島バラード
11.レフュージア
12.ゼロセン
13.いきなりくる
14.紙飛行機
★ヒロト・マーシーの黄金コンビ率いるクロマニヨンズの2作目。
うーーーーーん…面白くない。まあこの二人がやればこうなるだろうなという、全て想像の範囲内。普通のエイトビートに普通の唄メロ。飛びぬけて面白い事はやってないし、歌詞も何が伝えたいのかわからない所がほとんど。かつてのブルーハーツやハイロウズの栄光はどこに行っちゃったの?って感じの残念作です。
でも、やっぱりヒロトの唄とマーシーのギターって聴いてると変な安心感があるから、次回作も買っちゃうんだろうなあ。
アルバム/BMG/2007.09.12

黒夢
『中絶』
01.中絶
02.浮遊悲
03.IN SKY
★黒夢のインディーズシングル。インディーズの頃の黒夢というのはもっとグロテスクで攻撃的なものを想像をしてたけど、けっこう繊細でポップだったりして、まさにメジャーでの活動の土台であるなあ、と思った。ジャケは不気味。
マキシシングル/HAUNTED HOUSE/1992.07.20

『生きていた中絶児…』
01.黒夢
02.狂いドレイ
03.磔
04.楽死運命
05.親愛なるDEATH MASK
06.鏡になりたい
★インディーズ時代のミニアルバム。黒夢って名前がついてなかったらこんなジャケとタイトルのCD聴きません僕は。どの曲も清春が発狂しまくりで、存在感が強すぎる。演奏はなかなかしっかりしてるのに清春の絶叫というか悲鳴にも似たボーカルが全てを支配してる気がする。「狂いドレイ」「磔」などはメジャーデビュー直後の雰囲気にも通じるような気もするけど、キ○ガイ!とか殺せー!とか言いたい放題の「親愛なるDEATH MASK」なんか今じゃ絶対発売禁止でしょうな。まあ、俗にビジュアル系と言われるバンドのインディーズ盤だったらこんなもんかな?という感じ。もちろん、後の彼らの活躍があるからこそ言える事ですが。
ミニアルバム/latmiss/1992.12.01

GWASSHI
『The Marble Cheddar EP』
01.グワッシ・ザ・サウンドロゴ
02.うず
03.ちゅっぱちゅっぷ
04.???
05.ノンシュガー
06.アイスティーブレイク
07.アフタヌーン
08.レースのカーテン
09.続く
★オムニバス『底引重圧九割』でコークヘッド・ヒップスターズとも共演したヒップホップグループ、グワッシのミニアルバム。一見アンダーグラウンドな匂いがするが、リップスライムやキックザカンクルーをもっと丁寧に、お洒落にしたような非常に聴きやすいヒップホップ。「???」での恐ろしさ溢れる(?)コント、そして名曲「レースのカーテン」が聴き所。
ミニアルバム/VYBE MUSIC/1999.06.05

桑田圭祐
『Keisuke Kuwata』
01.哀しみのプリズナー
02.今でも君を愛してる
03.路傍の家にて
04.Dear Boys
05.ハートに無礼美人
(Get out of my Chevvy)
06.いつか何処かで
(I feel the echo)
07.Big Blonde Boy
08.Blue
~こんな夜には踊れない
09.遠い街角
(The wanderin' street)
10.悲しい気持ち
(Just a man in love)
11.愛撫と殺意の交差点
12.誰かの風の跡
★言わずと知れたサザンオールスターズの核・桑田圭祐の1stソロアルバム。KUWATA BANDなどサザン以外の課外活動は様々やっていましたが、ソロ名義ではデビュー10年にして初となるアルバム。
当然まだ若い頃の作品なんですが、溢れる貫禄と他には絶対真似できないセンスで固められた超名盤です。KUWATA BANDではサザンとはガラリと方向を変え洋楽テイスト(英語詞が多かったのもあるかも)に振り切っていましたが、ここではそのKUWATA BANDでの挑戦を経てそれをうまく彼流のJ-POPに完成させてしまったと言えるような。お祭り騒ぎと大がかりな実験の積み重ねともいえるサザンオールスターズと比べても、こちらはとにかくシブくて大真面目。桑田が作って歌ってるんだからサザンと一緒じゃん?という意見はまず通らないんじゃないかな、というくらいに硬派な、彼なりのダンディズムが爆発した1枚。この後また大きく路線を変える事になる『孤独の太陽』と聞き比べてみても面白いかも。
ALBUM/VICTOR/1988.07.09

『ダーリン』
01.ダーリン
02.現代東京奇譚
03.THE COMMON BLUES
~月並みなブルース~
★サザンのヴォーカリスト・桑田圭祐、2007年第三弾シングル。
「ダーリン」だなんて直球のタイトルのこの曲は、ホーン隊とストリングスが活躍する王道桑田ポップナンバー。アレンジは派手なはずなのになぜか庶民的で素朴な雰囲気がまさに桑田節。こういう曲を聴くと、桑田圭祐とサザンオールスターズの違いがなんとなく分かる気がします。ソロの時はより彼の人間性が出てますよね。こじんまりとしたエンターテイメントという感じ。
カップリング「現代東京奇憚」はシブさと物悲しさが同居した大人のバラード。これも、桑田以外の何者でもないです。「ダーリン」の陽気な空気を打破するかのようなメロウトラック。名曲です。 打って変わって「THE COMMON BLUES」は男臭さが漂うダーティなブルースナンバー。
総じると「現代東京奇憚」がダントツでインパクトを放つシングルかも。暗いのがいいのか?
SINGLE/TAISHITA/2007.12.05

クンパ
『untitled ep』
01.untitled
★謎の人物「クンパ」によるファーストep。2分の曲がワントラックのみ収録されているにも関わらず本人いわく「フルアルバム」だそうです。すいませんどこからどう見てもシングルです。これ絶対実験でしょ?と思わずにいられないノイズまみれのジャンクテクノが2分。それ以上のものは無いのですがなにやら普通ではない才能を感じるのです。好きです。一番凄いのはこのワントラックCDがゴツいDVDボックスに入ってるということですが。sasiのオオニシ氏の自主レーベル、オオニシレコードよりリリース。ジャケもオオニシ氏によるものです。
マキシシングル/O-NISHI/2005.03.06