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ついに歩行者天国の日がやって来ました!
(世良)しゃ! 始まったで!
(福子)萬平さん。(萬平)よし いくぞ。
(神部)やるぞ!(2人)はいっ!
(タカ)吉乃 そっちに ヤカンある?
(吉乃)大丈夫。
(岡)絶対売ったるで!(一同)はいっ!
♪~
(森本)始まりましたよ 歩行者天国。
専務 始まりましたよ。(真一)分かってる!
ああ ごめん。 うん。
(鈴)何とぞ 何とぞうまくいきますように。
(幸)お願い 咲おばちゃん。
(克子)ほんまに大丈夫なんかしら萬平さんたち。
(忠彦)大丈夫や。福ちゃんも一緒におるんやし。
(大介)何で福ちゃんが一緒におったら大丈夫なん?
何でて…まんぷくラーメンの時も萬平君と福ちゃんが二人三脚で頑張ったんや。
うん。萬平君は天才や。
せやけど 福ちゃんがおらんかったらあの才能が花開くことはなかった。
そうかもしれないわね。
うん 大丈夫。福子がおったら大丈夫やわ。
2人が作った まんぷくヌードルが世の中に認められんわけはない。
(名木)お客さん 来てくれるやろか。
(純)そんなに心配なら見に行こうよ。怖ぁて行かれへん!
(しのぶ)ほな 私らが店閉めて見に行こか。(アキラ)僕は 怖ぁて行かれへん。
(敏子)やっぱり行こう ハナちゃん。(ハナ)怖い!
お願いします。 うまくいきますように。
お願いします。
℡電話や!
℡
立花です。
幸! お客さんが みんながまんぷくヌードル食べてくれてるの!
♪~
ああ ありがとうございます。
お待たせしました。3分お待ち下さい。
若い人たちが こんなに大勢。
ええっ!
まんぷくヌードルが売れてるって。
世良さん お湯がなくなる。
そんなこと言われても…はよ沸かんかい!
ほんまか!?はい。 もう売れまくってます。みんな 100円で買うてくれてますよ。
そうか 売れまくってる!
よっしゃあ~っ!
売れてるなんてもんやない。もう すごい人やわ。
大繁盛やて!大繁盛!?
さすがや!
(テレビ)「今日 中央通りで歩行者天国が開催されました。歩行者天国は若者たちや家族連れで大にぎわい。ふだんは歩けない車道に自由に入れるとあって食べ歩きしながら 楽しそうに行き交う若者たちも 大勢 見受けられました」。
あっ! あっ!まんぷくヌードルや!
まんぷくヌードル食べながら歩いてるで。(泣き声)
福ちゃん! 福ちゃん!(アキラ)萬平さんもいるわ。
(ハナ)福ちゃん きっと喜んでるわ。
マスター! まんぷくヌードルお願い。私も お願い。
私も。私も。私も!
ユー ユー ユー ユー アーまんぷくヌードル。 オッケー!
みんな ご苦労さま。(一同)ご苦労さまでした!
みんなが頑張ってくれたおかげで今日 用意した まんぷくヌードルは全て… 完売だ!
(拍手と歓声)
今日は 我々にとって 記念すべき日だ。
本当に ありがとう。
(一同)ありがとうございました!
みんな ようやった!よかったな!
はいっ!
ありがとうございます!
(源)あっ あっちにも。(洋子)あっ はい。
ありがとうございます。
♪~
「歩行者天国では…」。うわ~。
ほんまに うれしいですね 萬平さん。ああ。
あんなに たくさんの人が食べてくれるとはな。
私たちの世代では まんぷくヌードルはファッションにもなるんよ。
みんな かっこいいって思てくれたんよ。父さんの言うたとおりやったね。
それに気付かせてくれたのは お前たちだ。ありがとう。
浮かれてはいけません。駄目よ すぐ有頂天になったら。
いいことがあったら次は 悪いことが やって来るんやから。
あっ…。ああっ いっ…。
鈴さんの不安は…。
まんぷくヌードル!まんぷくヌードルや!
的中しませんでした!
翌日には 全国の問屋から注文が殺到しどこのスーパーにもまんぷくヌードルが並んだのです。
もちろん 値段は100円!
そして まんぷくヌードルは大ヒット商品になったのです!
あっ これは…。まんぷくヌードルの販売数だ。
どんどん伸びてる。こんなに!
いや~おめでとうございます 萬平さん。
ああ。
ありがとう 福子。
萬平さんたち みんなが頑張ったからですよ。
そうかもしれないけど…。
60にもなって まんぷくヌードルを作ることができたのはお前がいてくれたからだ。
せやけど これで終わりやないんでしょ。ん?
まだまだ続くんですよね萬平さんですもの。
ああ… お前が一緒にいてくれる限りはな。
私は ずっと萬平さんと一緒です。
うん。 ハハハハハハハ!
(真一)まんぷくヌードルの販売数が10万食を超えました。
10万食…。
そうか…。
(真一)萬平君は すごい。その年になってまんぷくヌードルを発明するなんて…。
(神部)ほんまに尊敬します。
みんなが頑張ってくれたおかげですよ。
こんなことはてれくさくて言えなかったけど僕は 萬平君に出会わせてくれた縁に心から ありがたいと思っているんや。
ハハ…。ほんまに 心から。
僕もです。 萬平さんと出会えたことは僕の人生の宝です。
お礼を言いたいのは 僕の方です。
今日まで 一緒に頑張ってきてくれてありがとうございます 真一さん。
♪~
ハハハハ。 ハハハハ。
よかった よかった。
いろいろと つらいことがあったんだろうな 真一さん。
うちに わざわざそんな格好で出勤しなくても。
仕事をしてみたら やっぱりちゃんとしないと落ち着かないから。
彼は入社したばかりです。何も知りません。
申し訳ない! 萬平君一人に責任を負わせることになってしまった。
僕は まんぷく食品の社員になる。よろしく頼むよ 萬平君。
ありがとう 神部君。
ありがとうございます。
おっ。ハハハハハ。
ハハハハハ。
うまい… うまいです。
ん? 水を?
俺も連れてって下さい。
神部さんは子どもたちの家庭教師でしょう。
萬平さんたちが いなくなるのに他人の俺だけ残るわけにはいきません。
(騒ぐ声)水かけてくれ~!
ほんまに大好きなんです!
お願いします 手伝わせて下さい。
(一同)万歳! 万歳! 万歳!
実は 2人に伝えたいことがあるんです。
何でしょう。
しばらくの間 まんぷく食品を真一さんに任せようと思います。
えっ えっ?任せる!?
神部君は 役員として 専務を支えてくれ。
いや… どういうことですか?
しばらくの間って 萬平君は何を?
旅に出る!?どこに行くの?
萬平さんがね前に言うてくれたの。
2人で世界の麺を食べに行こうって。
麺?麺?
麺を食べに行くの?世界の麺…。
アジアからヨーロッパまで。世界一周 麺の旅です。
(世良)麺の旅てそんなことして何の意味があんねん。
夢があるじゃないですか。
社長自らが陣頭指揮に立ってやなまんぷくヌードルをガンガン売っていかなあかん時や。
25年前 一緒にラーメン食べた時からの親友やからこそ言うんやぞ 僕は。
会社は大丈夫です。信頼できる仲間がいますから。
せやけど 立花君は まだ現役なんやろ。だからこそですよ。
次の商品を考えるために世界中の麺を食べてみたいんです。
まだ 新しい商品を発明するつもりなんか 君は。
僕は まだ 60ですよ。
世良さんだってまだまだ若いんだから頑張らないと。
僕より年下なんだし。 ハハハ。
うん うまいよ ご主人。
おおきに。
大したもんや。
うん。
大好きや!何ですか。
おっ。 ハハハハハ。
季節が変わり 春。
(鈴)「お母さん お元気ですか。日本を出発して2週間。萬平さんと私は台湾からシンガポールを経てマレーシアの首都クアラルンプールにいます」。
クアラルンプールって どこ? 咲。
♪~
(鈴)「これから 私たちはタイに向かいます。タイには 辛くて酸っぱいスープを使った麺料理があるそうです」。
ハハハ。 全くいくつになっても あの2人は変わらないわねえ 咲。
(咲)そうね お母さん。
フフフ…。
(笑い声)
♪~
コップン カー。ありがとう。
おお~。
うっ… 辛い。
ほんまに 世の中にはいろいろな麺があるもんですねえ。
いや 楽しいなあ。 ハハハハ。
楽しい!
あっ 辛い!
うん おいしい!確かに うまい。
♪~