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千本松渡船場の上空には、千本松大橋があります。『大阪市建設局10周年記念誌(平成11年3月)』によれば、この橋は昭和48年完成。船舶航行のため、桁下空間を34メートル確保(橋自体には桁下33メートルと表示)。主橋梁部は最大支間150メートルの3径間連続鋼床版箱桁橋とあります。ぐるぐるのめがね状の取り付け高架橋の様子から、めがね橋と通称されています。
橋ができれば両岸の交通に支障がなくなるので、渡し船は廃止されるのが通例ですが、さすがに上空35メートル以上もあるところを自転車や徒歩で日常的に渡るのは難しいので、渡船が残されています。私が試しに橋を徒歩で渡ってみましたが、15分以上かかり、あまり実用的ではないと感じました。なお、千本松大橋には大阪市営バス幹76系統がおおよそ30分おきに走っています。
この千本松渡船場は利用者が多いため、他の渡船場と比して全体的に全てが大きめに作られています。詰所側(大正区側)の乗り場は、待合所部分が広めに作られています。奥の方には、普段は使うことはないのでしょうが、2つ目の乗り場があります。反対西成区側は待合所や桟橋までの取り付け通路が非常に長くなっています。しかしながら、運用船は天保山渡船場や千歳渡船場のような大型船舶(80人乗り級)を使用せず、50人乗り級の船となっています。対岸との距離は約200メートルです。
(c) 1999-2000 kasaji