日本相撲協会の理事会が28日、東京・両国国技館で開かれ、春場所千秋楽の土俵下で三本締めを行った白鵬(34)と師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)を理事会に呼び事情を聴いた。
コンプライアンス規定の違反行為、第5条第7項には「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」とあることから、コンプライアンス委員会に委嘱し、答申を待って理事会で検討することとなった。
芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「白鵬は『平成最後と言われる中で盛り上げようとして締めた』と話していた。大変申し訳ないという謝罪はありました」としたが、理事会では「『神送りの儀の前に一力士が締めるのはおかしい』『一昨年に万歳をして注意しているが反省していない』『こういうことをしてしまうことによって、優勝しても単なる数字に終わってしまうよ』といった厳しい意見も出ていた」と説明した。
白鵬は2017年九州場所でも優勝後のインタビューで観客に万歳三唱を促し、理事会で厳重注意を受けている。