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【プロ野球】

巨人・丸、古巣相手の開幕戦必勝誓う

2019年3月29日 紙面から

古巣・広島との開幕戦を前に打撃練習で汗を流す巨人・丸=マツダスタジアムで(武藤健一撮影)

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 プロ野球は29日にセ、パ両リーグで計6試合が行われ開幕する。巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)は28日、マツダスタジアムでの練習後、古巣との開幕戦を前に決別を宣言。打倒・広島を誓った。また、セ、パ両リーグは同日、今季開幕戦でベンチ入りが可能な出場選手登録名簿を公示した。

 開幕戦を古巣の本拠地で迎えるのも何かの運命か。11年間過ごした広島への思いを改めて問われた丸は「入団してから昨シーズンまで、ずっとお世話になった球団。育ててもらったというか、今の自分があるのはカープのおかげ。本当に感謝していますし、ファンの皆さんにもいまだに感謝しています」と素直な心境を明かした。

 ただ、感謝や愛着を引きずるようではプロではない。「今シーズンはジャイアンツの一員ですから、そこはしっかりと線引きして、1打席目の1球目から100%で入っていけるようにしていきたいです」。“決別”の思いが込められていた。

 今月5日に行われた広島とのオープン戦で、初めて巨人のユニホームを着てマツダスタジアムに登場。コイ党に温かい拍手と歓声で迎えられ、驚きとうれしさを同時に味わった。たとえ敵としてでも全力でプレーする姿を見せることこそが恩返しになる。

 原監督に「野手の中のチームリーダーの一人であってほしい。最前線でチームを引っ張ってもらいたい」と期待され、実際に練習姿勢やプレー面で名門球団に好影響を与えている。2年連続MVPの金看板を引っ提げ、期待されるのは優勝請負人としての働きだ。

 今オープン戦は打率3割1分1厘、1本塁打、4打点。オープン戦最終打席で1号を放つなど上り調子。「やっぱり日本一になるために頑張っているし、それしかないと思います」。その最大の障壁となる広島を全力で倒しにいく。 (小林孝一郎)

 

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