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感謝と希望の“桜”咲け 加賀・三木保育園 30日に休園式

感謝と希望を込めたメッセージを募る保護者ら=加賀市三木町で

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花びらのメッセージ募る

 加賀市三木町の三木保育園が三月末で休園するのを受け、園児の保護者らが園と縁のある人たちからメッセージを募っている。感謝や希望を込めた桜の花びらで園舎の壁をいっぱいにし、三十日の休園式を迎えたいと願っている。(小室亜希子)

 市立の三木保育園は一九五一年に開園し、旧園舎時代を含め計六十九年間、三木地区を中心に多くの子どもたちをはぐくんできた。だが近年は少子化の影響で園児数が減少。この春の入園希望児が九人となり、十人未満とする市の休園基準に沿い、休園が決まった。

 メッセージは桜の花びらをかたどったピンクの紙に書いてもらう。園児たちは遊戯室から見える桜並木が色づくのを心待ちに眺め、お散歩を楽しみにして過ごした。開花には少し早いが、せめて園舎を桜でいっぱいにし「子どもたちが明るく巣立ってほしい」と思いを込めたという。

 メッセージは園の思い出や感謝だけでなく、休園後の園舎がどのように活用されたらいいかについても意見を募集している。「学校から帰っても、ここに来れば友達がいる場所」「子どもも大人もみんな気軽に立ち寄って、お話できる場所」。既に寄せられたメッセージにはいろんな願いが書き込まれている。

 卒園生でもある保護者会の山下英子さん(46)は「お散歩の時間には近所のおじいちゃん、おばあちゃんが玄関先で待っていて、子どもたちに『宝やぞー』って声を掛けてくれた」と振り返り「寂しいけど、桜のメッセージを見て、明るい気持ちになってもらえたら」と話した。

 休園式は三十日午前十時から。メッセージは当日も募っている。

 

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