大学院からIT関係に就職も…高齢夫婦殺害事件 遺棄容疑で37歳長男逮捕 周囲が感じた“異変”
名古屋市港区の住宅で3月22日、配送業の米原達治さん(68)と妻の孝子さん(66)が殺害されているのが見つかった事件。
25日、長男の育隆容疑者(37)が死体遺棄容疑で逮捕されました。家族の間で一体何があったのでしょうか。
近所の男性:
「2年前ぐらい前に、うどん屋で一緒に顔を見たわ。息子と旦那さんね、あ~仲良くしとるなと思ったね」
近所の女性:
「(Q.トラブルは?)そういうことは一切なかったです、本当に仲のいい家庭だと、本当にそれは言えます。だからこんなことが起きて不思議って感じ」
トラブルとは無縁で仲も良かったという家族…。
異変が起きたのは今年1月です。突然、達治さんと孝子さん夫婦が近所に姿を見せなくなり、自宅を訪れた人に対応したのは長男の育隆容疑者でした。
新聞配達員:
「ほぼ毎日会っていた。ご自宅に行ったら息子が出てきて、『(米原夫妻は)長期旅行、世界一周旅行に行っているもんで』という話で。『その旅費も自分が出したんだわ』って話をされて」
3月14日になり、安否確認のため警察が達治さんの携帯に電話した際、出たのも育隆容疑者。しかし、3月22日、夫婦は死後1か月から2ヶ月経過した状態で見つかり、育隆容疑者の行方はわからなくなっていました。
事態が動いたのは25日。自宅からほど近い蟹江町のホテルにいるところを捜査員が発見。育隆容疑者は逮捕されました。
近所の人によると大学院を卒業後、IT関係の会社に就職したという育隆容疑者。しかし、何らかの理由で退職し今は無職となっていました。
育隆容疑者が通っていた理容店の男性:
「会社に勤めて、それから海外行ったりなんかして、仕事でつまずいたんじゃないかな。なかなかはっきりしたお父さんだった」
その妻:
「大学院まで行かせたのにウロウロと…」
理容店の男性:
「まあそうかもな、あの人(達治さん)の性格からいくとな」
両親に無職であることを咎められトラブルになったのでしょうか?
近所の人:
「(育隆容疑者は)カッとしてケンカしたりはするけど…なんとなく追い詰められたような感じのする子だったよ」
夫婦の遺体には複数の刺し傷があり、2人の殺害もほのめかす供述をしている育隆容疑者。警察は2人が死亡した経緯を追及する方針です。