2019年もスガコババッテリーで開幕だ。巨人の小林誠司捕手(29)が29日の開幕戦・広島戦(マツダ)に先発する。開幕スタメンマスクは5年連続となり、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催された2017年を除き、すべて菅野智之投手(29)とのコンビ。27日は東京ドームでの全体練習に参加し、「やるしかない。開幕に向けて頑張ります」と短い言葉に気合を込めた。
大エースとの固い絆が出番を引き寄せた。オープン戦3試合、計12イニングで菅野の球を受け、防御率0・75。FAで加入した炭谷が、2試合で同10・50と菅野のリードに苦労したのとは対照的だった。原監督も相性の良さを「智之と小林に関しては確かに言えるのではないかな。そこは否定するつもりはない」と認め、今季の開幕も同学年コンビに託す決断をした。
ただ、それは定位置確保を意味しない。指揮官は小林、炭谷とオープン戦打率4割9厘の大城を「三者三様、非常に強い個性を持った3人。当初は3人で力を合わせて守ってもらう」と併用する方針。3年ぶりに捕手登録に戻った阿部も控えており、開幕後も激しい正捕手争いは続く。 (小林孝一郎)