4月に30歳の誕生日を迎える日本ハムの中田翔内野手(29)が27日、札幌ドームの全体練習に参加し、三十路(みそじ)の誓いを立てた。平成元年生まれのキャプテンは平成最後の開幕を前に大人の表情をみせた。
ヤンチャなキャラでけん引してきた中田も4月22日で30歳になる。「もう年ですからね。世間だったら若いけど、野球界だと周りはほとんど年下。30から脂が乗るという人もいるし、30から落ちていくという人もいる。自分がどういう形で進んでいくかわからないけどね」。野球人生の分岐点ととらえているからこそ大人モードに変わろうとしている。
「暴飲暴食をやめる!って、それはもうしてないか(笑)」と自らにツッコミを入れつつ「私生活からやっていかないと。体のケアも。28、29歳くらいから体の硬さ変わってきている。ストレッチも入念にするようになった」とその表情は真剣そのもの。イケイケだった20代と違うことは本人が一番自覚している。
1年間離脱せず、戦い抜くことが主将として最低限の仕事だ。「つまらないケガをしないこと」。この日から、ヘルメットにはCフラップを装着。「流行だから」とおどけたが、「守れるものは守った方が良い。頭にきたボールを反射神経的に避けられる自信ないし」と万全を期した。時代が変わる2019年。ひと味もふた味も違った中田がチームを支える。(土屋善文)