犬丸芝居小屋第20作目「嘘つきの演者」です。
久しぶりのオール梅吉楽曲、行事シリーズでお送りしました。今回は芝居をしていないので、配役とかはありません。
4月といえば1日限定ですがエイプリールフール…ということで、「嘘」をテーマに曲を作りました!
以前からツイッターにてこの曲のうpをにおわせる呟きをしておりましたが、有言実行、ちゃんとうp出来て良かったです…。
動画の絵も背景だし、人物出てこないし…と、一体全体どこの空間をモチーフにしてるのかわかりにくかったと思いますが、一応6時空間をイメージして歌詞は考えました。
草ちゃんが消えてからの弟視点のお話です。
簡単ではありますが、以下、解説です!
卯月、言わぬが花
(影がない)
記憶、巻き戻し 逆再生 →弟が死ぬ直前に思い出す回想のような
冬に出会ってしまった、あなたはだあれ →草ちゃんが消失したすぐ後の冬の話
綺麗な顔が歪んだ →お化けに名前を尋ねたら、お化けは暗い顔をした
名前告げず、戸惑うお化けに小指を
差し出した私は正気か →「では、また今度遊びに来た時に名前を教えてください」と小指を差し出すが、相手が幽霊だと思い出す
卯月、沈黙は金
(触れられない)
脳内、時間旅行 走馬燈 →1番の解説と同じ
春の陽気、桜に攫われぬか見てた →弟が20代くらいの春の話
何故、妖に情が沸くか
己に渦巻いた既視感無視した →お化けを見ていると何か引っかかるが知らん顔をした
新緑の瞳は語らぬ →そんな弟を見て、お化けも何も言わない
何十年と同じ季節をあなたと
見てた私は知ってた →弟が死ぬ直前の独白。いつからかはわからないが、何となく気付いていた。
「指切りげんまん、嘘吐いたら、」 →消失する前の草ちゃんとの指切り
おいてったのはあなたか私か →「置いてった」のは草ちゃん。「老いてった」のは弟。
夏は秘密基地で夜空見つめて →弟が40代くらいの夏の話
星降りの雨の中ふたり →流星群の下で無言
願い事三度唱え、隣盗み覗く →弟がお化けをちらりと見ると、
一筋の華星、流れた →お化けは流れ星を見ながら静かに泣いていた
秋の夜長にひとり溶けていく →弟が60代くらいの秋の話。死ぬ直前。
鈴虫よ、お前にも見えるか →視界に入った鈴虫に問いかける。「庭にいるあの人がお前にも見えるのか」
庭先に向かって伸ばした小指 →庭先のお化けに指切りの小指を伸ばすが、
静かに畳へ落ちた →意識は事切れ、静かに畳に落ちた
(嘘つき、だなんて、私は、言えない) →消えた兄を嘘つき呼ばわりできない心情。自分もなんとなく気付いていたが、黙って知らないふりをしていたから
(とっくに、気付いた、お化けは、私の、) →100%確信しているわけではないが、100%確信する前に息を引きとった
以上解説でした!ちなみに、曲名の「演者」は「縁者」とかけてます。
縁者の意味はちょっと違うかもしれませんがまあニュアンス(?)で…
ここからは余談になりますが、弟の名前は「瀧(そう)」です。
父親が弟を名前で呼んで、草ちゃんも反応したことで、弟はお化けの名前が「そう」ということに気付きます。
そして草ちゃんが名乗れなかったのは、本当のお父さんからもらった名前じゃなかったから、ということでした!
頻繁に遊びに来ていた草ちゃんですが、弟が亡くなった後、もう二度と屋敷へは遊びに行かないようになります。ちなみに弟は病死です。
草ちゃんというか6時空間の元管理者(おっさん)の話も書きたい…!
あと、動画の絵ですが、あれは弟たち忍びの一族が衰退し、屋敷が廃屋になった図を表しています。そして誰もいなくなった。
四季がごちゃまぜになっているのは私の趣味です。
…V4の鏡音と仲良くなれてよかったーーー!!!!!!
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