まず、三角関数を拡張する前に、数学一般に使われるルールをいくつか説明する必要があります。
座標軸に関するルールです。
まず、角度の測りかたです。
「X軸正方向を0度として、反時計回りに角度を測る」という決まりがあります。(これは数学一般に使うルールです)
ですから「45°の方向に線を引いて下さい」と言ったら、右上に向かって引く事になります。
右の図にいくつかの角度を描いてみました。
で、右下へ引いた線に注目して下さい。
「315°」と「-45°」と書いてありますね。
どっちでも良いです。X軸正方向から反時計回りに測ると315°ですね。
で、「角度は反時計回り」ですから当然、「もし時計回りに測ったならば、マイナスの角度になる」んですね。
ですから、315°は-45°とも言えます。
角度はOKですか?
あと、もう一つ、用語が出てきます。
「象現(「しょうげん」と読む)」という用語です。
X>0 and Y>0の領域を「第一象現」と呼びます。
同じ要領で、X<0 and Y>0の領域を「第二象現」、X<0 and Y<0の領域を「第三象現」、X>0 and Y<0の領域を「第四象現」と呼びます。
これだけの規則に納得してもらえば、いよいよ、拡張の話へ進みましょう。
もし、このページの内容を余裕で理解出来るならば、こちらへ進みましょう。ついでに「一般角」を説明しておきます。
このページで十分しんどい人は、「一般角」は後回しにしましょう。取り敢えず次のページへ進んで下さって結構です。