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航空機の機内システムを飛行中にハッキングしてエンジンを操作、FBIが事情聴取
2015/05/20
米連邦捜査局(FBI)が裁判所に提出した文書によると、あるサイバーセキュリティ研究者が、航空機の中で機内システムをハッキングし、エンジンに上昇の動作を行わせることに成功したという。
この研究者とは、米コロラド州のセキュリティ企業One World Labsの共同創業者でCTO(最高技術責任者)のChris Roberts氏だ。同氏は現地時間2015年4月15日、米United Airlinesの航空機で機内システムに侵入したことを示唆する内容をTwitterに投稿し、その後FBIの事情聴取を受けた。
FBIはこの日、ニューヨーク州シラキュースに到着した同氏に対して事情聴取を行い、所持していた機器を押収した。そして2日後には、同氏の機器を精査するための捜索令状を申請した。この申請書が連邦地方裁判所の記録として公開されている。
捜索令状の申請書には、FBIがRoberts氏に行った3回の事情聴取の内容が詳細に記されている。Roberts氏は現時点で罪に問われているわけではないが、United Airlinesは、Roberts氏が同社のフライトを利用することを禁じた。
エンジンを操作する事案がいつ発生したのかや、その結果として航空機が危険な状態になったのかどうかは定かではない。
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