育成のカープが異例の抜てきを決めた。広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園高=が26日、開幕1軍入りすることが正式に決まった。走攻守、三拍子そろった遊撃手は「自分のできることを全力でやっていきたい。チームが勝つためにできること、チームを盛り上げていけるように頑張りたい」と意気込みを語った。
小園は、春季キャンプから異例の1軍でスタート。順調に首脳陣にアピールを続け、15試合に出場したオープン戦では高い守備力に加え、打率2割3分1厘ながら2本塁打を放つなど、非凡な打撃も随所に見せた。緒方孝市監督は「将来が楽しみ」とその潜在能力を高く評価していたが、遊撃には不動のレギュラーの田中広がどっかり座っており、その処遇が注目されていた。高ヘッドコーチは「体力的にも技術的にもずっと付いてきた。個人としては、あの守備力は十分1軍でも通用すると思う」と高く評価。広島の高卒ルーキーは、これまで2軍で育成することが既定路線だったが、小園だけはまさに別格といえそうだ。