提督の憂鬱   作:sognathus
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最終戦前の中休み、最後の試合に向けて各グループの選手は決意を新たにしています。
勝っても負けても次が最後。せめて悔いの残らない結果を残したい、この思いだけは全てのグループ共通でした。



第54話 「インターバル①」

潜水艦グループ

 

イムヤ「......」

 

ゴーヤ「イムヤごめんなさい。負けちゃったでち......」

 

イク「気にすることないの! ゴーヤも頑張ったの! 僅差なの!」

 

ハチ「そうですよ。ゴーヤは頑張りました。それに私達は成績の上では圧倒的に勝ってます!」

 

まるゆ「ま、まるゆもそう思います! ゴーヤさんは何も悪くありません!」

 

イムヤ「当り前よ。誰が悪いとか負けたのが悔しいとか、そんなこと気にしないわ」

 

イムヤ「ゴーヤはよくやったわ。イクもハチもまるゆも皆みんな最高よ!」

 

ゴーヤ「イムヤぁ......」ウル

 

イムヤ「最終戦見てなさい。私、勝つわよ!」

 

イク「イムヤなら大丈夫なの!」

 

ハチ「そうです。なんたって私達のリーダーなんですから」

 

ゴーヤ「イムヤが負けるはずないでち!」

 

まるゆ「イムヤさん頑張ってください!」

 

イムヤ「皆ありがとう! それじゃぁ早速準備するわね!」

 

イムヤ以外の潜水艦「準備?」

 

イムヤ「そう。私考えたの。どうしたらもっと速く有利になるかって」

 

ゴーヤ「それで?」

 

イムヤ「水の抵抗を限界まで減らすしかないわ」

 

まるゆ「へ、減らすと言っても髪の毛切るわけにはいかないし、他もう減らせるものなんて......」

 

ハチ「......まさか」

 

イク「な、何なの?」

 

イムヤ「脱ぎます」キリ

 

イムヤ以外のメンバー「 」

 

ゴーヤ「え、ちょ。何言ってるのイムヤ!?」

 

ハチ「ダメ! それはダメですよ!」

 

イク「ぬ、脱ぐって裸になるの!?」

 

まるゆ「そ、それは......」カァァ

 

イムヤ「大丈夫よ。ちゃんと前張りを使うし、胸も防水の絆創膏で隠すから!」

 

ゴーヤ「そ、そういう問題じゃないよ!」

 

ハチ「そうですよ!早まらないで!」

 

イムヤ「止めないで! 私はやるわよ!」ヌギ

 

まるゆ「わわわわ......!」

 

イク「だ、誰か大佐を呼んできて! あ、来ても部屋に入れちゃだめよ!」

 

 

戦艦グループ

 

長門「むぅ......」

 

Bis「総合順位は最下位ね......」

 

伊勢「トップとの差を考えれば、もはや一位は不可能だけど」

 

金剛「次でトップになればなんとか3位には入れるかもヨ?」

 

扶桑「金剛さんが個人成績一位になってくれてなかったら、結構悲惨な状態になっていたかも......」

 

金剛「えへへー、それ程でもないネー♪」テレテレ

 

扶桑「ホント私なんて......」ズーン

 

伊勢「ちょ、ちょっと。最後の試合の前に雰囲気暗くしないでよ」

 

Bis「ちょっと待って!」

 

長門「どうしたマリア」

 

Bis「確かに金剛は凄いかもしれないけど、私だって一位になったのよ!」

 

扶桑「ああ......私なんて、私なんて......」ズズーン

 

伊勢「なに余計なこと言ってるのよ!?」

 

長門「ま、まぁ扶桑は、このまま最下位だと大佐と勝負になるわけだから」

 

長門「勝てば大佐から褒美を貰えるかもしれないぞ?」

 

扶桑「!」ガバッ

 

金剛・Bis「な!?」「What!?」

 

伊勢「あ、生き返った」

 

扶桑「長門さん、後は宜しくお願いします! 頑張って下さいね!」キラキラ

 

長門「あ、ああ。全力を尽くそう」

 

金剛「いいナー」

 

Bis「ちょっと羨ましいわね」

 

伊勢(現金な子たちね)

 

 

空母グループ

 

加賀「総合順位では2位ですか」

 

翔鶴「でもまだ一回も1位になった事はないんですね」

 

瑞鶴「差を見れば次の試合で十分に逆転は可能ね! それに」

 

飛龍「加賀さんが個人成績で一位になれば」

 

蒼龍「タイトルは全て独占できちゃうね」

 

加賀「それは、潜水グループにも言える事です。私が本気のイムヤさんに勝てるとは限りません」

 

蒼龍「でも勝つんでしょ?」ニッ

 

瑞鶴「なんたって加賀さんだもんね!」ニッ

 

翔鶴「私は貴女を信じてるわ」ニコ

 

飛龍「皆あまり加賀さんにプレッシャー与えちゃだめだよー。ま、わたしも信じてるけどね?」ニコ

 

加賀「貴女達......この昂ぶり無駄にはしません」

 

 

軽空グループ

 

瑞鳳「総合順位は4位かぁ」

 

飛鷹「でも3位との差はそんなにないし、次の試合の成績次第では十分に入賞はかなうよ」

 

千歳「1位はちょっと無理そうですけどね」

 

龍驤「そんなことないで! 気合でなんとかなるわ!」

 

鳳翔「龍驤ちゃん落ち着いて。でも、そうね全力を尽くせば、あるいは......」

 

飛鷹「おー、アクティブな鳳翔さんって凛としてて貴重よよねぇ」

 

瑞鳳「うん。カッコイイ......と思う」

 

鳳翔「え? カッコイイって私がですか?」

 

龍驤「おー、良い表情してたでぇ」ニマ

 

千歳「凛々しかったですよ」ニコ

 

鳳翔「ふふふ。ちょっと複雑ですけど照れますね」

 

鳳翔「......それじゃあカッコイイところお見せできるように頑張ってみようかしら♪」

 

飛鷹「期待してるわよ!」オヤユビグッ

 

龍驤「軽空母でもやれるんや!」ブイッ

 

千歳「応援は任せてください」ニコ

 

瑞鳳「私も手伝います!」

 

鳳翔「皆さんありがとう。それでは鳳翔......押して参ります!」

 

 

重巡・航巡グループ

 

最上「総合成績はビリ2かぁ」

 

摩耶「個人成績もパッとしねぇなぁ」

 

筑摩「これはも......」

 

那智「まさか諦めろとか言わないよな」

 

加古「違うよ。筑摩が言いたいのは」

 

筑摩「はい。勿論一位を目指すしかない思います」ニコ

 

摩耶「へぇ、面白いこと言うじゃねーか」ニヤ

 

最上「そうだね。それいかないよ。というかもうそれ以外は考えられないよね」

 

那智「ふっ......そうだな」

 

加古「よーし、あわよくば個人成績トップを狙って有終の美を飾っちゃうよー!」

 

摩耶「おう! その意気だ!」

 

那智「当然だな」

 

最上「分かってるじゃん」

 

筑摩「加古さん頑張ってください!」

 

加古「任せといてー! 加古の本気見せちゃうよー!」




自分で適当に出したタイムの統計を取ってたらやっぱり潜水艦ダントツですね。
逆に戦艦は最下位なのに1位を2回も取ってるという......。
自分で筋書き書いてるのに結果を忘れたお蔭で驚いてちゃ世話ないですよね。
まぁ終わり見えてきました。
がんばりましょうか。


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