Harry Potter and the Serialist   作:一文
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今日、叔母に客が来た。

 

知り合いのようだったが、招かれざる人のようだった。

 

玄関に行ったきり、叔母は帰ってこない。

 

叔父はしびれを切らした。

 

夕食はまだがと怒鳴りながら、玄関へと向かう。

 

しばらくして、叔父は無言で僕の手をつかみ、玄関へと引っ張った。

 

玄関には血色の悪い男がいた。

 

ええ、こちらが甥です、あとはよろしくお願いします、叔父は手を離すと、叔母の手を引いて扉を閉めた。

 

後には男と僕が残された。

 

 

 

男は唇を閉ざしたまま話した。。

 

僕が魔法使いであること、母と顔なじみであること、これから魔法学校へ連れて行くということを言った。

 

男は杖を出して、落ちていた小石に向けて軽く振った。

 

石は浮かび上がり、落ちた。

 

その後に、腕を摑むように言った。左腕を突き出したので、摑んだ。その場で回転した後、景色が変わった。

 

ダイアゴン横丁、学用品を買う、と男は言った。

 

露店が並ぶ通りを、男の後ろについて歩いた。

 

初めに銀行へ行った。

 

男から鍵を渡され、カウンターの職員と同行で金庫へと入った。

 

金庫は地下にあり、炭鉱のトロッコで行き来した。

 

金庫には部屋一杯分の硬貨が積まれていた。

 

通貨についての説明も受けたが、忘れた。

 

いずれにせよ、見慣れた硬貨ではなかったから、それがどれほどの財産であるのかはわからなかった。

 

掌で摑めるだけの硬貨を持って出た。

 

 

 

カウンターに戻ると、男は用が済んだと言って、去った。

 

その金で男に言われたとおりに歩き、教科書と制服と杖を買った。

 

しかし、帰るところがなかった。

 

 

 

通りすがりの人にその旨を話すと、汚らしい酒場を紹介された。

 

その店の亭主はひどく腰の曲がった老人だった。

 

宿を探していると言うと、二階で宿をやっていると答えた。

 

料金を聞いたが、亭主は首を振った。

 

そして、部屋へと案内をしてくれた。

 

部屋は小綺麗だった。書き物机と寝台、椅子が二つあった。

 

叔父の家にあるような家具とは違い、すべて木製だった。

 

その一室で、夏の間を過ごした。

 

 

 

八月の終わりに手紙が来た。窓をフクロウが嘴で叩いたので、かんぬきを外して部屋へと入れた。

 

フクロウは手紙を落として、窓から出て行った。

 

手紙には切符が入っていた。日付は翌日であった。

 

プラットフォームへの些細な入り方の説明を書いた紙も入っていた。キングス・クロスの9番ホーム、四番目の柱が入り口だという。見てみないことには分からない、と思った。

 

 

 

翌日のキングス・クロスは混んでいた。紙に書いてあった指示に従うと、体が柱に吸い込まれた。

 

ホームには蒸気を燻らせて耳障りな金属音を響かせる汽車が停まっている。

 

先ほどまでと比べれば、前時代的な光景だった。

 

子供を連れた家族ばかりだった。子供は一様に大きなトランクを載せたカートを押している。

 

さっさと汽車へと入った。席はパーティションでいくつものコンパートメントに仕切られている。空いた席を探して、コンパートメントのドアを開けて、座った。

 

すぐ後に、赤毛の少年が入ってきた。


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