第14話「アデレード攻略」



アフロデ「総統、マリン達の行き先はアデレードの前線基地と思われます」
ガットラ「あそこか・・・。
     我らアルデバロンにとって戦略的な価値は高くない場所だ。
     バルマー共に任せておけばいい」
アフロデ「総統、出撃許可をお願いします!」
ガットラ「・・・マリンか?」
アフロデ「あの裏切り者をこのままにしておけば、
     いつか大きな災いとなります。
     どうか戦闘母艦での出撃をお許しください」
ガットラ「・・・・いいだろう」
アフロデ「ありがとうございます!
     この命に懸けて、裏切り者マリン=レイガンの首を取って参ります」
ガットラ(弟の仇討ちか・・・。
     さて、この私的な感情がどう出るかな?)
 辛くもジャブローの戦闘空域を脱したブルーフィクサー隊は、防衛軍オセアニア本部に到着する。
 アデレードのバルマーの前線基地、通称「南半球第3基地」の攻略準備を進めるオセアニア本部。
 支部司令は、ブルーフィクサー隊に直接作戦行動を伝える。
司令  「それほど大きくないこの基地に苦戦が続くのは、
     敵の亜空間戦術によるところが大きい。
     諸君らは、敵の出方に合わせて遊撃隊として独自の判断で動いてくれたまえ」
ダン  「了解しました。
     我々も任務遂行に全力を尽くします」
 初めての大規模戦闘に緊張する一行にダンは指示を与える。
ダン  「戦場では生き残ることを第1に考えろ」

 ついに南半球第3基地攻略戦の火蓋は切っておとされた。
 バルマーは自軍の機動兵器を中心に、協力体制にあるドップラー軍団のメカサタン、ギガノスのMA(メタルアーマー)を展開させる。
 遊撃隊として、敢えて敵戦力の集結した激戦区に侵攻するブルーフィクサー隊。
隊長  「我々の戦力では、周囲の敵の足止めくらいにしかならん!
     ブルーフィクサー隊の健闘を期待する!」
ダン  「了解した。
     貴官らも健闘を祈る」
 固定砲台からの砲撃をかいくぐり、持ち前の機動性で敵を翻弄するゼロサスとDチーム。
 その巨体のパワーでメカサタンからの攻撃もものともしないダンガードA。
 五神との連携から合体して敵を蹴散らすゴッドマーズ。
 亜空間航行により確実に敵をしとめていくバルディオス。
 そのブルーフィクサー隊の前に、亜空間から姿を現すアルデバロンの戦闘メカと戦闘母艦。
 前線司令のアフロディアが指令を与える。
アフロデ「全軍突撃!」
 突然のアルデバロン軍の襲撃で戦場は混乱を極める。
 その中でバルディオスを執拗に狙うアルデバロン戦闘母艦。
アフロデ「覚悟しろ!裏切り者マリン!!」
マリン 「その声はアフロディア!?」
アフロデ「弟の仇め!」
マリン 「父さんを殺し、さらに他星に侵略する貴様らを俺は許さない!」
 因縁に火花を散らすマリンとアフロディア。
 戦線が徐々に降着状態に陥る中、新たな機影が彼方より飛来する。
 巨大な鳥を連想させるその戦闘機は、瞬時に翼をたくわえたガンダムタイプのMSに変形する。そして、手にした巨大なビームライフルからの閃光が敵部隊を貫く。
ケーン 「ひゃっほう!イカした援軍だぜ!」
ライト 「待て、ケーン。
     コンピュータの登録機体表示を見ろ!」
 各機のサブモニターに表示されたそのガンダムは、「ENEMY(敵機)」と記録されていた。
タップ 「どういうことなんだよ!?」
ライト 「詳しいことは分からない。
     ただ、あのガンダムは各地の防衛軍基地を単独で襲撃しているらしい」
タクマ 「どうするんです?」
ダン  「あのガンダムの標的は、どうやらバルマーの基地のようだ。
     当面は放っておくが、各機油断するな」
 防衛軍に敵機として登録されているガンダムの戦闘力はすさまじく、皮肉にもその力によって、戦局はブルーフィクサー隊に有利に傾きつつあった。
マリン 「サンダーフラッシュ!!!」
アフロデ「おのれ、マリン!」
 アルデバロン戦闘母艦もバルディオスに撃破され、南半球第3基地攻略戦は防衛軍の勝利に終わる。

ミカ  「ガンダム、応答してください。応答してください!」
 戦闘終了後、こちらの呼びかけに対して沈黙を続ける翼をもったガンダム。
ライト 「待って、今、ヤツの通信を傍受します」
ヒイロ 「指令コード0423『アデレード攻略』、任務完了」
 それだけをつぶやくと謎のガンダムは再び変形して、戦場を後にする。
ゴウ  「地球連邦に敵対しながら、バルマーとも戦う第3の勢力か・・・」
 アデレードの勝利に浮かれている暇はなかった。
 混沌とする戦況、そして依然として強大なバルマーの戦力に、ブルーフィクサー隊は前に進むしかなかった。
                                      続く

◆ゲーム進行
・冒頭、マリン討伐を志願するアフロディア。
 承認しつつも、アフロディアの感情のうねりが心に引っかかるガットラー。
・オセアニア支部司令からの作戦指示。
・タイトル後、味方機体出撃。
 マップは奥に「敵基地」、そこに至る各所にユニット「固定砲台」
 敵ユニットはバルマーユニット、メカサタン、MAの混成部隊。
・勝利条件は「敵の全滅」
・4ターン後に、アルデバロン軍出現。
 ユニット「ベムロイド」(3つ首ドラゴンメカ)×3、透明円盤×多数、戦闘母艦(アフロディア)×1。
 アフロディアはマリンを狙う思考ルーチン。
 2人が戦闘すると会話イベント発生。
・5ターン目、ヒイロのウイングガンダム登場(ユニット色は黄色=NPC)
 ヒイロは敵ユニット(赤色)に攻撃を加える。
 しかし、敵機が2機以上縦に重なった場合は、マップ兵器バスターライフルを使用する場合があり、
 その時に自軍ユニット(青色)がいても構わず発射する。
 ウイングガンダムに攻撃はできないが、マップ兵器を用いれば破壊できてしまう。(経験値入らず)
 ウイングガンダムが破壊された場合、「任務失敗」のメッセージ有り。
・戦闘終了後、こちらの呼びかけを無視するヒイロの通信傍受。
 その後、ヒイロは画面外に去っていく。
・ヒイロの正体を推測するゴウ達。

◆解説
 オペレーション・サーカスの1番目の任務です。
 少しずつ地球全土で反撃が開始されている様子を描きたいわけですが、
 今回は、謎の組織の破壊工作員「ヒイロ」と
 アフロディアとマリンの戦いの序章がネタになっています。

 ヒイロの作戦行動は、地上編、宇宙編でも出てきましたが、
 神出鬼没ぶりと広範囲な行動半径の描写、
 さらにヒイロの組織の新SRW改2における伏線など、
 いろいろな要素が含まれています。

 今後、マリンとアフロディアは生身での遭遇もあったりします。
 それまでに、バルディオスを知らないプレイヤーでも、
 「こりゃ、何かあるな・・・」と思っていただけるように、
 2人の精神のカラみは描いていくつもりです。
 その結末については、ご期待ください。

 さて、次回はウイングガンダムに続いて、
 驚くべきキャラクターとユニットが登場します。(予定)
 お楽しみに。

◆次回予告  希望岬のアルデバロンの要塞を告げる謎の声。
 単身、要塞に乗り込むマリン。
 待つことしか出来ないブルーフィクサー隊。
 果たして要塞破壊は成功するのか?
 新SRW改:side-B 第15話「絆」   お楽しみに

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