南米大陸を横断して、アデレードを目指すブルーフィクサー隊。 各機の眼下に広大な樹海が広がる。 ここはかつて地球「連邦軍」本部があったジャブローである。反地球連邦組織のジャブロー侵攻時、連邦軍上層部は本部を破棄し、敵侵攻部隊せん滅を目的とした時限式の核爆発を敢行した。その結果、ジャブローの自然は汚染され、生物の死に絶えた荒れ地となっていた。 しかし、地球の回復力は人類の愚行に勝り、現在では再び人の進入を拒む秘境に回復しつつあった。 雷太 「見事なもんだ」 マリン 「ああ、これほどまでに美しい星は他にないだろうな」 ゴウ 「だからこそ、欲しがる輩も現れるんだろうさ」 ケーン 「そういうもんかねぇ。 コロニーの緑も悪くないぜ」 レオ 「地球の緑、大地に根ざした緑は何か特別な力があるのかもしれないな」 ジェミー「この緑を見ると、『地球信仰』もあながち否定できないわね」 ローズ 「地球信仰?」 ダイアン「地球を『全ての生物の母なる聖地』と考える思想よ。 この考えから様々な思想や主義が生まれて、 コロニーと地球間の紛争の根幹になっている場合もあるのよ」 ライト 「おっと、おしゃべりはそこまで。 こんなところで敵さんのおでましのようですよ」 D-3の高感度センサーが機影をとらえる。 ライト 「様子がおかしい! 通常では考えられない規模の大部隊だ!」 ダン 「輸送機を戦闘空域から脱出させろ!」 ライトの警告に合わせて、各機も敵部隊の全容を把握する。 敵機動兵器の数、およそ40。さらに、これまで確認されていない機体まで出現する。 ミカ 「前方に展開している部隊が先発隊、後方が本隊と思われます!」 ナオト 「野郎!ぶっつぶしてやる!」 ケンジ 「どうします。キャプテン・ダン!?」 ダン 「・・・この数では勝ち目がない。 全機、密集隊形のまま正面の敵を突破、そのままこの空域を脱出する!」 ダンの指示に従い、正面の敵の突破を図る各機。しかし、その手強さはこれまでの比ではなかった。 タケル 「くそぉ!何だってこんな所に、こんな大部隊が潜んでいるんだ!?」 ダン 「このままでは、全滅もありうる・・・。 バルディオスチーム、亜空間へ脱出しろ!」 マリン 「その命令を拒否します」 オリバー「マリン!」 マリン 「俺は地球と仲間のために、この命を投げ出す覚悟を決めています。 一人で逃げるくらいなら、ここで死にます!」 雷太 「マリン、お前・・・」 マリンの言葉は、諦めかけていた一行に再び闘志を取り戻させる。 相当のダメージを負いながらも空域を脱出するブルーフィクサー隊。 しかし、予想に反して追撃部隊は確認されなかった。 ゴウ 「結局、ヤツらは何だったんだ・・・」 ブルーフィクサー隊がジャブローの脱出に成功した頃、本隊の中心に位置する機体のコクピットでは一人の男が冷たい微笑みを浮かべていた。 ゴッツォ「あれがS1星人の裏切り者とギシン星人のエージェントがいる部隊か。 ・・・面白い。 少しの間泳がせて、地球の悪しき力の影響を観察してみるか」 その男、ジュデッカ=ゴッツォの真意を、ブルーフィクサー隊は知る由もなかった。 続く ◆ゲーム進行 ・冒頭、ジャブローのあらましが会話で説明される。 ジャブローの緑に感嘆する一行。 ・敵大部隊を感知するライト。 輸送機脱出を指示するダン。 ・タイトル後、敵出現。 画面左には15機程度のバルマーユニット。 画面右には、フーレ、ズフィルードを含む大部隊。 敵パイロットのレベルは高く、ユニットの改造レベルも高い。 ・ダンの脱出指示。 勝利条件は「全機が画面左端に到達する」 敗北条件は「味方機の撃墜」 ・戦闘バランスは左側の部隊を苦戦して倒せる程度。 無論、戦闘しないでひたすら逃げてクリアすることも可能。 右側の本隊は2ターン目から移動を開始する。 ゴッツォが戦闘する場合、セリフ有り。 「その力、見せてもらおうか」 ・4ターン目、バルディオスへの脱出指示。 脱出を拒否するマリン。 ・マップクリア後、敵大部隊の行動を疑うゴウ。 ゴッツオのブルーフィクサー隊へのコメント。 ◆解説 第1クール最終回です。 予告と違う内容であることをご容赦ください。 (本シナリオに伴い、予告も変更しました) 今回の話は「新SRW改」の本編を読んだ人には理解しやすい話です。 (地上編37話以降を参照してください) ものすごい無茶な全滅の繰り返しやPARを使用すれば、 本シナリオでズフィルードを倒すことも可能かもしれませんが、 通常にプレイしている限りは不可能です。 本シナリオに類似したシナリオが「第2次」にありましたが、 それと同様に限られた戦力で、有効なレベルアップを図ってください。 ゴッツォの最後のセリフも、「新SRW改」本編を読まれた方は、 ご理解いただけると思いますが、 同じネタを地上編、宇宙編、さらにside-Bと繰り返すのもつまらないので、 T-LINKについてもひねりを加えるつもりです。 さて、次回から第2クールということで、 本格的なオペレーション・サーカスに突入します。 ちなみに本編(地上編)では、ムーに出発した頃です。 それでは、怒涛の第2クールもお楽しみください。 ◆次回予告 南半球第3基地攻略戦に参加するブルーフィクサー隊。 そして、援軍として現れる謎のガンダム。 しかし、その機体は防衛軍の敵として登録されていた。 果たして激戦のアデレードの結末は? 新スパロボ改:side-B 第14話「アデレード攻略」 お楽しみに ◆今回の没ネタ 雷太 「見事なもんだ」 マリン 「ああ、これほどまでに美しい星は他にないだろうな」 ゴウ 「だからこそ、欲しがる輩も現れるんだろうさ」 ケーン 「そういうもんかねぇ。 コロニーの緑も悪くないぜ」 ゴウ 「大空魔竜隊のミドリも・・・(以下検閲)」 ・・・お粗末(笑) |
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