ブルーフィクサー隊各員を集合させる月影長官。 月影 「ブルーフィクサー隊に防衛軍本部から、 長期作戦行動の任務が直接下された」 ダン 「しかし、我々には戦略行動の基点となる母艦がありませんが」 月影 「うむ、それが今回の作戦の骨子でもあるのだ」 一行 「?」 月影 「諸君らに今回の作戦『オペレーション・サーカス』を説明する」 「オペレーション・サーカス」。それは、地球全土に散らばったバルマー軍の拠点を、現地防衛軍と協力しながら攻略していく長距離移動を伴う戦略行動である。 ゴウ 「しかし、なんだってそんな面倒なことするんです?」 レオ 「そうです。 機動部隊のみによる長距離移動など無駄以外の何物でもありません」 月影 「我々はあえてその無駄をしなくてはならない。 そこに『オペレーション・サーカス』の隠された目的があるのだ」 「オペレーション・サーカス」の最終目的地はチベットのラサである。極秘事項であるが、ここに地球連邦議会はバルマーの攻撃を逃れ避難している。 現在、連邦政府の要人にとって恐怖の的となっているのは、あらゆる防衛網を無意味化するS1星人の亜空間戦術である。 連邦政府要人としては、亜空間戦術に対応しうる唯一の部隊「ブルーフィクサー隊」を周辺警護に当たらせることを希望している。しかし、物々しい警護はかえって政府中枢の存在をアピールすることとなる。 そこでブルーフィクサー隊は、各地のバルマーせん滅に注意を向けさせつつ、その一過程としてラサにたどり着くことが必要とされる。それも、可能な限り迅速にである。 ケーン 「なんだよ! 勝手によびつけて、その途中で敵を倒してこいだなんてムシが良すぎるぜ!」 ライト 「まさに俺達はサーカスの悲しいピエロだね」 月影 「諸君らの不満は分かるが、これは防衛軍本部を通しての正式な指令なのだ」 マリン 「やりましょう!」 オリバー「マリン!」 雷太 「おいおい、お前分かってるのか?」 マリン 「ヤツらを倒すことが出来るのなら本望だぜ」 タケル 「そうだな、いつまでも守ってばかりではラチがあかない」 タクマ 「こちらも戦力は整いつつあるんだ。 そう簡単にやられるもんか!」 月影 「サポートとして、最低限の補給物資と通信機能を装備した輸送機を同行させる。 そちらには、レオ君らメカニック、ダイアン君らオペレーターが乗り込む」 ダン 「よし、各自、長期作戦行動用の準備をしろ」 月影 「頼むぞ、諸君。 最初の目的地はオーストラリアのアデレードだ」 輸送機と共に基地を発つブルーフィクサー隊。 しかし、ブルーフィクサー隊の重要性を認めていたのは地球連邦だけではなかった。 レオ 「5時の方向より敵機接近! 識別信号、3次元センサーからMAクラスとメカサタンです」 基地の存在が予想される地点周辺には、対ブルーフィクサー隊として組織された部隊が配置されていたのである。 グンジェ「あれが、今回のエモノか」 シン 「大佐、さっさとやっちまいましょうぜ」 グンジェ「まあ、待て。 今回は様子見だ。 まずはワシ達は後方待機としゃれこむか」 部隊の指揮官グンジェム大佐は、メカサタンとMA、バルマー機動部隊に戦闘指令を出し、数機のMAと共に戦場を離脱する。 応戦するブルーフィクサー隊。 メカサタンのパワーと空戦、陸戦用のMAに苦戦しながらも、敵の撃破に成功する。 グンジェ「ほう、やるじゃねぇか・・・ よし、ヤツらはワシ達の手でしとめるぞ!」 自軍の壊滅も意に介さず、グンジェム大佐は不気味に微笑むのであった。 アデレードに進路を取るブルーフィクサー隊。 そこには最初の攻略ポイントであるバルマー南半球第3基地が待ち受けていた。 続く ◆ゲーム進行 ・冒頭、月影長官から「オペレーション・サーカス」についての説明。 無茶な任務に反発しながらも、士気を高める一行。 ・出発後、南アメリカ大陸南部で敵接近の報。 ・タイトル後、「様子見」を理由に撤退するグンジェム隊の各機。 敵部隊はジェットラー×3、MAシュワルグ、ダウツェン、ガンドーラ各×4 その他バルマーユニット。 ・銭湯終了後、ブルーフィクサー隊追撃を決めるグンジェム。 ・次の目的地を告げるダン。 ◆解説 ついに本格的な作戦行動です。 ダンやレオが指摘した通り、ブルーフィクサー隊には母艦がありません。 それを逆手にとって、作戦を構成しました。 ブルーフィクサー隊は行く先々で、拠点攻略線に参加します。 その様は町から町へ渡り歩き、お祭りを盛り上げる「サーカス」一座のようです。 今後、ブルーフィクサー隊はグンジェム、アフロディアを始めとする様々な敵、味方と 遭遇していきます。 また、世界を転々としていくので、大空魔竜隊の噂なども耳に入ってきます。 マイヨはそのイメージから、 簡単に撃墜されたり、変則的な作戦が似合わなかったりするため、 汚れ役としてグンジェム隊に登場してもらいました。 そろそろ、「スーパーロボット大戦ファン倶楽部」の方で、 「新スパロボ改2」を始めたいと思いますので、 改Bも急ピッチで進めていきます。 改Bは26話と短いので、急転直下の構成をお楽しみください。 ◆次回予告 南米大陸を横断するブルーフィクサー隊。 眼下に広がるジャブローの密林から出現するバルマー。 想像を絶する強大な部隊。 決死の脱出は成功するのか? 新スパロボ改:side-B 第13話「ジャブロー脱出」 お楽しみに |
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