第11話「飛べ!ダンガードA」


 バルマーを中心とした敵勢力の協力体制の中、ゴッドマーズを加えたブルーフィクサー隊も戦力を増強させつつあった。
 しかし、相変わらずキャプテン・ダンの厳しい訓練は続く。
ダン  「グズグズするな、タクマ!」
 中でもタクマへの厳しさは訓練を通り越し、「シゴキ」の域に達していた。
 この数日間、タクマは特異なフォーメーションを繰り返し練習させられていた。
ゴウ  「うへ、堪んないね」
タケル 「実際、キャプテン・ダンのタクマへの接し方は普通じゃないな」
ケーン 「それって、アブない師弟関係ってやつか?」
軍曹  「何をくだらんことを言ってるか!」
 正規の訓練時間が終了した後も、「Sフォーメーション」の練習をするタクマ。
タクマ 「この逆噴射の軌道修正に何の意味があるんだ・・・」

大江戸 「・・・そうですか、訓練は順調ですか」
月影  「ええ、タクマの成長は、私にもはっきり分かります」
ダン  「残された時間は僅かしかありません。
     それまでに何としても一人前になってもらわねば」
大江戸 「今後の相談もあります。
     キャプテン・ダンを一度こちらに戻していただけないでしょうか」
月影  「では、ついに・・・」
 キャプテン・ダンは極秘の任務で一人ブルーフィクサー基地を発つ。
 鬼の指揮官の不在にくつろぐ一行。その時、ブルーフィクサー基地のメインモニターに冷酷な目の巨漢が映し出される。
ドップラ「愚かなる大衆よ、我が名は最高の人類を統べる者、ドップラーだ」
 突然のドップラーの通信回線侵入。父の仇敵に怒りを燃やすタクマ。
ドップラ「この放送を受信したダニ共よ。
     我々ドップラー軍団は、大いなる使者バルマーと共に
     広大な宇宙へ旅立つことを決定した。
     そして、その手始めに地球に巣くう諸君らダニを駆逐する。
     今日、この時間をもって我らドップラー軍団は、
     地球連邦に宣戦布告する!」
 ドップラーの放送に合わせて、各地でドップラー軍団とバルマー連合軍の攻撃が開始される。
ジェミー「敵機確認、キューバのマスドライバー基地に向かっています」
月影  「ブルーフィクサー隊、直ちに発進せよ!」

 超巨大ロボット「メカサタン」を中心に、宇宙への玄関の1つであるマスドライバー基地に迫るドップラー=バルマー軍。
 マスドライバーを守り、応戦するブルーフィクサー隊。しかし、指揮官であるキャプテン・ダンの不在により、劣勢を強いられる。
ライト 「4時方向より、巨大な飛行物体接近!」
マリン 「ちっ!敵の戦艦か!?」
 戦場に飛来する超巨大戦闘機。
 そして、その戦闘機からブルーフィクサー隊各機に通信が入る。
ダン  「浮足立つな!各機、集中攻撃で確実に敵の数を減らせ!」
 超巨大戦闘機を操るのはダンであった。
ダン  「タクマ、スカイアローを隣接させろ」
タクマ 「は、はい!」
ダン  「よし、こちらに乗り移れ」
 ダンの指示に従って、機体を乗り換えるタクマ。
ダン  「お前の、そして人類の新しい翼『サテライザー』だ!」
 超巨大戦闘機「サテライザー」を駆って、敵陣に突っ込むタクマとダン。
 さらに、ダンはタクマに指示を与える。
ダン  「左右のスロットを引くんだ。
     キーワードは・・・」
タクマ 「行くぞ!
     オープン、サテライザー!
     チェンジ、ダンガード!セットオン!!」
 タクマの操縦に合わせて、サテライザーは巨大ロボットへ変形する。
 そして、最後にまさにSフォーメーションで、タクマの乗るサテライザーの機首部分「ガードランチャー」が頭部と合体する。
 完成する超巨大ロボット。その姿こそ、10年の歳月を経て再び進められる外宇宙探索プロジェクトの中核を成す「ダンガードA」であった。
 その圧倒的なパワーは、メカサタンの攻撃をものともしない。
タクマ 「食らえ、パルサーカノン!!」
 今日までの過酷な訓練の成果を120%発揮するタクマに敵はいなかった。

 戦闘終了後、ドップラー軍団の強大さを語るキャプテン・ダン。
 しかし、新たな力「ダンガードA」を手に入れたタクマの闘志は怯むことはなかった。
 そして、その思いは隊全員に伝わる。
 激化する戦いの予感の中、ブルーフィクサー隊は決意を胸に基地へと帰還するのであった。

◆ゲーム進行
・冒頭、キャプテン・ダンによる訓練。
 集中的にシゴかれるタクマに対しての、他の隊員のコメント。
・月影長官にダン帰還を要請する大江戸博士(ダンガードA)。
・タイトル後、ダン不在に羽をのばす隊員達。
 ドップラーの宣戦布告。
 出撃するブルーフィクサー隊。
・マップ切り替わり、マスドライバー基地。
 敵はドップラーのメカサタン「ジェットラー」×3、
 「スカルボン」×1とバルマーユニット。
 敗北条件は「敵ユニットのマスドライバー侵入」。
・3ターン目の味方フェイズ、ダンのサテライザー登場。
 ダンの指示でタクマのスカイアロー、サテライザーに隣接。
 この時点で、スカイアローが撃墜されていたら、
 サテライザーがタクマを拾う形になる。
・タクマの乗り換え。
 以後、サテライザーのメインパイロットはタクマに固定。
 サブパイロットのダンの精神コマンドも使用できる。
 この時点では「変形」のコマンドは表示されない。
  ●サテライザー
   HP:7500 EN:255 タイプ:空 移動力:9
   装甲:550  運動性:20 変形
   武装 レーザーバルカン    1~2(P) 1500
      テレポーションミサイル 1~4    1700
      テレポーションガン   1~5    2000
・4ターン目の味方フェイズ、
 ダンの指示でサテライザーからダンガードAに変形(CGデモ有り)
 変形成功に喜ぶタクマ。
  ●ダンガードA
   HP:7500 EN:255 タイプ:空陸 移動力:6
   装甲:650  運動性:15 変形
   武装 コズモアロー      1~3    1300
      レーザーバルカン    1~2(P) 1500
      テレポーションミサイル 1~4    1700
      テレポーションパンチ  1~3    2100
      ダブルシャフト     1  (P) 2200
      アイブレスターライフル 1~5    2500 EN30
      パルサーカノン     1  (P) 2800 EN50
・戦闘終了後、ドップラー軍団の非情さ、軍事力を語るダン。
 闘志を燃やすタクマ。
 タクマの特訓の結実を祝福する一行。

◆解説
 ダンガードA登場です。
 ユニットとしての潜在的な能力は、ゴッドマーズの方が上でしょうが、
 最後まで登場させなかったのは、僕のこだわりです。
 本当は、数話はダンガードAに変形出来ないようにしようかとも思いましたが、
 それではあまりにも、初登場の印象が薄くなるので却下しました。
 なお、SRWではうまく活かせないでしょうから、
 タクマの特訓項目のSフォーメーションは場合によっては却下します。

 ダンガードAの最大の特徴は、その巨大さにあるでしょう。
 これをデータにどう活かすかは悩みましたが、
 お約束になりますが、高いHP、装甲値、低い運動性で表現しました。
 また、武装は基本攻撃力は高くしましたが、いわゆる必殺技は入れていません。
 また、ダンガードAとサテライザーの移動力の差を大きくすることで、
 サテライザーでの戦闘機会が多くなるようにしました。
 系統としてはマジンガーっぽい扱いとなるでしょう。
 しかし、2人分の精神コマンドもあるため、決して弱いユニットではありません。

 さて、これで面子も揃いましたので、
 次回から「激闘編」がスタートします。
 母艦のないブルーフィクサー隊独特の戦略行動をお楽しみに。

◆次回予告
 対特殊戦術部隊としてブルーフィクサー隊に下される新たな任務。
 その名は「オペレーション・サーカス」
 地球全土を支配しつつあるバルマーに対して、
 今、静かな反撃の旅路が始まる。
 新SRW改:side-B 第12話「オペレーション・サーカス」

◆今回のボツネタ
タクマ 「行くぞ!
     オープン、サテライザー!
     チェンジ、ダンガード!セットオン!!」
 タクマの操縦に合わせて、サテライザーは巨大ロボットへ変形する。
 そして、最後にまさにSフォーメーションで、タクマの乗るサテライザーの機首部分「ガードランチャー」が頭部と合体する。
ドップラ「ほう、あのロボット、何か親近感を感じる。
     もう1度、合体シーンを見せてくれ」
ヘチ  (・・・ハゲ仲間・・・)
     ・・・お粗末(笑)

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